God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

本日の戦果報告

2013-02-26 20:42:46 | 物欲地獄
今日の帰りは、ブ○ク・オフによってきました。
いわゆる、定期巡回ってヤツです(笑)
一箱古本市用に絵本をもう少し仕入れたいのだけれど
あんまりめぼしいのもなく。。。
良さげなものはみんなそれなりの値段なり。

あきらめきれずに粘っていたら、目についた薄っぺら~い本。
洋書のようだけれど、中には字がなくて絵だけの絵本らしい。
ZEBBYというシマウマっぽい生き物が主人公。



キモカワというか、ブサカワというか、めぐさめんこというか。。。
一冊200円なので、とりあえず買っちゃえ!
手ぶらではかえりたくない(笑)





で、あらためて検索してみたが、日本では引っかからない。
出版がカナダなので、カナダとアメリカの密林で検索したところ
usedで一冊20~50ドルぐらい。

うひひ♪ 買ってみるもんだねぇ

 帰  還

2013-02-08 23:33:45 | その他
福島第一原発については、立地する大熊町や富岡町、双葉町を中心に、
帰還のめどが立っていない地域がある。
はたして、除染が済めば、線量が下がれば、戻れるのだろうか?
いくらインフラが再整備されたとしても、それだけで生活ができるのだろうか?
まず、誰が最初に戻るのだろう?
町として機能するためには、何が必要なのだろうか?

たとえば、タウンページをめくってみればいい。

タウンページ福島県浜通り版2013.01~2013.12

一つの地域を機能させるためには、これだけの業種/職種が必要なのだ。

もちろん、タウンページには載らない「職業」とはまた別の技能で地域を支える人だって必要なのだ。
それらがすべてそろって、初めて町は機能する。
よく、豊かな環境の指標の一つとして「生物多様性」が用いられるが
「豊かな町」だって様々な職業や技能をもった、様々な人たちに支えられているのだ。
その豊かさを、どうやって取り戻そう?
それは、帰還が決まってからでは遅いのだ。

そのためには、地縁・血縁は欠くべからざることであるが、
前回も書いたように、人間だけでは解決できないことがある。
日本中が、世界中が見つめる中で、
拒むことを許されず、放射性廃棄物の中間貯蔵施設ができれば
ふるさとのなかに、ある日突然、二度と立ち入れない領域ができる。
そこに帰還する、というのは勇気の必要なことだと思う。

津波で家を、船を失った漁師は、再び海に出ることを願う。
塩害や放射性降下物で耕作を中断している農家は、再び畑を耕すことを願う。
それは、自分を生かしてきてくれたものたちを見限ることができないのかもしれない。
自分がしてきたことを、誇りに思っているのかもしれない。
避難者は働かない。酒ばかり飲む。働くと補償が減るから。。。という話も聞く。
でも、補償をもらって働かなくてすむから酒を飲むのじゃなくて
補償をもらっても誇りを取り戻せないから酒を飲むのかもしれない。
毎月毎月きまった金額のお金をもらって、何もしないでいられる人なんてそうはいないだろう。
誰にも期待されていない、、、誰にも必要とされていない、、、誰の役に立てない
生活の安定が得られるならそれでもかまわないとおもえるのだろうか?

どうしたら、勇気と誇りをもって、帰還することができるのだろう?

だからこそ、原発賛成/反対の二極の対立項とか、
政府と東電批判とかそうしたことに押し込められ
それ以外の部分は切り捨てられて矮小化されてしまうことが恐ろしい。
そんなのは、表層的なことでしかないのだから。。。