1983年 森田芳光監督作品。
何度も観ている作品ですが面白いです・・・まったく色褪せないクオリティーの高さ!!。
森田芳光の独特の感性が光るブラックユーモアの名作だと思います。
改めて見てみると、不思議な違和感がこの作品全体を貫いているのが分かる。
この違和感がBGMの排除だということがやっと分かりました。
大体において映像と音楽の融合芸術(娯楽)が映画作品な訳で・・・
だからでしょうか・・・今までに見た事もない日本の映画作品だと思う。
母親がレコードをかけるシーンでも突然無音となる演出。
会話のシーンでも無音になるシーンがあって観ている方は「えっ、何があったんだ!!」ってなる(笑)
BGMを排除している代わりに日常生活の音がとっても印象的に入っている演出・・・
工場からの金属音、海辺のタグボートの音、学校のチャイム
食事中の食器が出す音、ラジオからの外国語放送・・・
まさに見事と言うしかありません。!!!
演出もさることながら、松田優作と宮川一朗太の絶妙な距離感の演技。
素直に面白いと思える作品でした