MASTER PIECE

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疾走 重松清

2011年04月05日 00時02分33秒 | 書籍


本日読み終わりました
事前に映画を観ていたのでイメージし易かったですね

原作の方が映像作品よりも生々しくて
言葉自体の持っている【力】に圧倒されてしまいましたね・・・

南波恵利の言葉でよく使われていた【まあいいけど】は
他人からどう思われようと、あたしは別に関係ないから・・・の【まあいいけど】なんだろう
この辺にひとりとしての自覚と恵利の孤高の精神が表れているように感じました

【ひとりとひとりとひとりとひとりが集まって一つの家族・・・】
うーん、15歳のシュウジが壊れていく初期段階での表現・・・重いなぁー

【人間は生まれながらに不平等です、でも全ての人間は公平です】
神父の言葉・・・重い・・・

【本当に殺したいやつなんて本当は殺せなくて、
実際は関係ない人間をやっちゃってそれで、はい終わりみたいな・・・】
たぶん、殺人ってゆうのはそんなものです・・・

主人公シュウジのあまりにも過酷な運命に
とっても考えさせられる小説・・・
読破後はけして清清しいものではないが
読み応えある小説でした・・・