読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

消えた山高帽子―チャールズ・ワーグマンの事件簿

2008-12-01 | 国内ミステリー
消えた山高帽子―チャールズ・ワーグマンの事件簿 (創元推理文庫)
翔田 寛
東京創元社

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『西洋幽霊と日本の幽霊が連続して目撃された怪異。白装束を纏って剣を腹に突き立てていた英国人。歌舞伎役者を巻き込んだ山高帽子盗難の謎。鉄道開通に沸く観衆の中で叫び声を上げた女の悲しい過去。教会堂内で起きた密室状況下の怪死事件。―明治六年、文明開化の最中に起こる不可思議な事件を解決に導く特派通信員ワーグマンの活躍を描いた、江戸川乱歩賞受賞作家の連作推理。』

明治初期の実在の外国人を主人公にしたミステリーというと、北森鴻の「なぜ絵版師に頼まなかったのか」を思い出すが、こちらの方が早かったらしい。(その前に都筑道夫の「西郷星」があったらしいが雑誌に載っただけ。)

激動の明治初期、日本人と外国人が入り乱れて、様々な葛藤も多く、事件も多かっただろうと思う。
その雰囲気をよく描いているのではないか。
本書の探偵はチャールズ・ワーグマン。実在のイラストレイテッド・ロンドン・ニュースの特派員。

表題作の「消えた山高帽子」
歌舞伎役者の市川升蔵が大活躍。歌舞伎ファンにはうれしい趣向だ。



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