![]() | 消えた山高帽子―チャールズ・ワーグマンの事件簿 (創元推理文庫)翔田 寛東京創元社このアイテムの詳細を見る |
明治初期の実在の外国人を主人公にしたミステリーというと、北森鴻の「なぜ絵版師に頼まなかったのか」を思い出すが、こちらの方が早かったらしい。(その前に都筑道夫の「西郷星」があったらしいが雑誌に載っただけ。)
激動の明治初期、日本人と外国人が入り乱れて、様々な葛藤も多く、事件も多かっただろうと思う。
その雰囲気をよく描いているのではないか。
本書の探偵はチャールズ・ワーグマン。実在のイラストレイテッド・ロンドン・ニュースの特派員。
表題作の「消えた山高帽子」
歌舞伎役者の市川升蔵が大活躍。歌舞伎ファンにはうれしい趣向だ。