読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

歌舞伎の愉しみ方

2008-11-30 | 歌舞伎
歌舞伎の愉しみ方 (岩波新書)
山川 静夫
岩波書店

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『歌舞伎は観客も立派な構成要素、感じるままに観ればいいのです。ただ、今の世の中、ちょっとした手助けで、愉しみ方はずっと深くなるはずですよ―一人の観客として歌舞伎を愛して半世紀、当代の見巧者が、知っておけばさらに愉しめる「約束事」の数々から名優・名舞台の息づかいまで、練達の筆で丁寧に紹介する。格好の入門書。 』

山川静夫さん(元NHKアナウンサー)の歌舞伎の本。
今さら感があるけれど、面白く読んだ。

あとがきの山川さんの言葉
『「歌舞伎通」と俗に言われるような人が・・・(中略)・・・自分だけがその道を知り尽くしていると信じこみ、高所から見おろしていては、文化は決して育ちません。大切なのは「わかりやすさ」と「やさしさ」です。』
これを忘れているというより一顧だにしない"歌舞伎通"がどんなに世の中にあふれていることか、どれだけいじめられたことか・・・。

自分なりの感性で見ることが文化なのだと思う。

もっと多くの日本人にホンモノの歌舞伎をとりあえず観て欲しい。
日本に居てホンモノを観ることができるのは、やはり日本の伝統芸能だと思うから。
最初からホンモノを見ないと感性は養われない。

しかしながら、歌舞伎には、長い時間をかけて築きあげられてきた舞台の上の約束事がいろいろとあるのは事実である。
その約束事がわかっていればもっと楽に愉しく観ることができるだろう。
本書がその助けになることは間違いない。
山川さんはわかりやすく、そしてやさしい。


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