俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

麗か

2023-04-10 | 俳句・春・時候

小石川後楽園

 

 

麗かや外国人ら庭園に

 

 

 

渋谷フクラス17階から新宿方面を望む

 

 

 

春の日が美しく輝きわたり、すべてのものが明るく気持ちよく見える状態をいう。

 

 

 

 

 

 

気温も心地よいが、光線の明るさが中心にあるといえる。

 

 

 

 

 

 

「うらら」「うららに」「うらうら」などとも使う。

 

 

 

 

 

 

一日穏やかに晴れて、正に麗らかという日であった。

この日、水戸光圀ゆかりの小石川後楽園を訪れた。

すると、園内には外国人の一行がやってきて、案内人の説明を聞いたりしながらゆっくりと庭園を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

若者もゐて庭園の池うらら

 

 

 

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春光

2023-04-09 | 俳句・春・天文

 

 

春光や川の曲りに人のきて

 

 

 

 

 

 

春の景色のことをいう。

 

 

 

 

 

 

本来は春の風光のことであるが、春の光として詠む句が多くなった。

 

 

 

 

 

 

まばゆい光が春らしい柔らかさを感じさせる。

春色、春の色も同様に春の風色をいう。

 

 

 

 

 

 

春の景色の中、川が曲がる所には人々がやってきて遊んでいた

 

 

 

 

 

草原に春の光の遍しや

 

 

 

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紫荊(はなずおう)

2023-04-08 | 俳句・春・植物

 

 

川風のときに激しや紫荊

 

 

 

 

 

 

マメ科の落葉小高木。

中国原産。

日本には江戸時代に中国から渡来した。

庭木として栽培されている。

 

 

 

 

 

 

三~四月頃、葉に先立って枝に紫色の蝶形花をびっしりとつける。

 

 

 

 

 

 

花の色が染料に使う蘇芳の色に似ていることからこの名がある。

まれに白花種もある。

 

 

 

 

 

 

川沿いを歩いていると、川風がときに激しく吹いた。

だが、川堤の紫荊は揺れずに凛と咲いていた。

 

 

 

 

 

ひとの恩あまた受けたり花蘇芳

 

 

 

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山吹

2023-04-07 | 俳句・春・植物

 

 

山吹や隠棲者ゐる家らしき

 

 

 

 

 

 

バラ科の落葉低木。

日本原産。

山野渓谷に自生し、観賞用として広く植えられることもある。

 

 

 

 

 

 

四月頃、黄金色の五弁花をつける。

一重と八重があり、八重のものは結実しない。

 

 

 

 

 

 

変種の白山吹はシロヤマブキ属で、白い花弁は四片しかなく、黒い実を結ぶ。

 

 

 

 

 

 

垣根に山吹が咲いている家があった。

中は木が鬱蒼として暗くてよく見えなかったが、まるで隠棲者が住んでいるような家であった。

 

 

 

 

 

夕風に白山吹の震へけり

 

 

 

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木蓮

2023-04-06 | 俳句・春・植物

 

 

木蓮を掲ぐる空の蒼さかな

 

 

 

 

 

 

モクレン科の落葉低木。

中国原産。

 

 

 

 

 

 

三~四月、葉に先がけて大形の六弁花をつける。

 

 

 

 

 

 

花弁の外側は紅紫色、内側は白色を帯び、空へ向かって開く。

 

 

 

 

 

 

木蓮の花が高々と空に掲げられるように咲いていた。

その空は蒼かった。

 

 

 

 

 

早々と夕日去りけり紫木蓮

 

 

 

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