俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

女郎花

2017-08-11 | 俳句・秋・植物




女郎花短き木橋渡りきて



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オミナエシ科の多年草。

秋の七草の一つ。







八月頃、茎の上部が多数に分かれ、小さな黄色い花を散

房状に無数につける。

粟飯に似ているところから「粟花」とも呼ばれる。







〈手に取れば 袖さへにほふ女郎花 この白露に 散らまく

惜しも〉(万葉集十・2115)

と万葉集にも詠まれ、昔から親しまれてきた。 







短い木の橋を渡って径を登って行くと、そこには女郎花が

すっくと立って咲いていた。






濡れもせで細かき雨や女郎花



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桔梗

2017-08-10 | 俳句・夏・植物




茶室への径に開きし桔梗かな



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日本全土、中国、朝鮮半島に分布。







山野の日当たりのよいところに自生し、観賞用に庭などに

植栽もされる。







八~九月頃、茎の頂に青紫色の鐘形五裂の花をつける。

園芸品種には、白い花もある。







茶室へ行く径があり、その脇に桔梗が咲いていた。






きちかうや盆栽苑に盆栽師



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千屈菜(みそはぎ)

2017-08-09 | 俳句・夏・植物




千屈菜に吹く風彼の世にもあるや



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ミソハギ科の多年草。

山野の水辺や湿地に自生する。







八月頃、葉腋ごとに淡紅紫色の六弁花を三~五個すつ集ま

ってつける。







この花は盆花として、精霊棚に供えて水をかけるのに使う。

そのため、「禊萩」から転じた名ともいわれる。







千屈菜が咲いていて、風が揺らしていた。

こんな涼やかな風が、あの世にも吹いているのだろうか。






千屈菜や強くなりたる池の照り



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木槿

2017-08-08 | 俳句・秋・植物




花木槿露座大仏をすぐそこに



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アオイ科の落葉低木。

初秋に五弁花を開く。







花色は、赤紫、淡紅、白などさまざま。

一日花。







畑隅に木槿が咲いていた。

ここからは露座仏である東京大仏がすぐ近くにある。






木槿咲く畑隅に人待つごとく



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立秋

2017-08-07 | 俳句・秋・時候




立秋の川底に日の差しにけり



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二十四節気の一つで、陽暦八月七日頃に当たる。







暦の上ではこの日から秋となるが、実際にはまだ暑さが厳

しい時期である。







だが、この頃が暑さのピークであり、確実に秋へと向かい

始める。







立秋の今日は曇っていたが、時折晴れて、澄んだ川底まで

日が差し込んでいた。






川遊びする幾たりぞ今日の秋



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