俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

麦の芽(2)

2010-01-26 | 俳句・冬・植物


一人行く芽麦の畔の農夫かな

晩秋に蒔いた麦はすぐに芽を出し、寒さに耐えて青々と伸び、印象的。麦の芽が縞をなしていた。傾いた日に少し黄色がかって輝いていた。その向こうの畔を、どこへ行くのか農夫が一人歩いていた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




麦の芽の土の乾いてゐたりけり


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010-01-25 | 俳句・冬・地理


真白しや氷つてゐたる水溜り

水が氷点下で凝固したもの。最近は池や川が氷っているのを見かけることはほとんどなくなった。これも地球温暖化のせいだろうが、少し寂しい。久しぶりに湿地の水たまりが真っ白く氷っているのを見つけた。ぬかるみで近づくことはできなかったが、触ればさぞかし冷たかったろうと思う。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




氷上を歩かむアンネン・ポルカ聴き


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒晴

2010-01-24 | 俳句・冬・天文


寒晴の道を来る人なかりけり

寒中の晴天をいう。太平洋側の寒中は晴れの日が続くことが多い。厳しい寒さに青空も深く、遠くのものまではっきりと見える。寒中の穏やかな天候を「寒日和」という。よく晴れた公園に行った。普段は人が多いのに、寒いためかほとんど人影を見なかった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




寒晴やジェット機薄き雲引きて



道端に猫座りをり寒日和


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霜柱

2010-01-23 | 俳句・冬・地理


青みたり踏まれし後の霜柱

冬の寒い夜に、地中の水分が凍って地表に現れたもの。繊維状の氷柱が集まって地表の土を押し上げ、高さ十センチ以上に成長する。冬の風物詩として神秘的で美しい。霜柱を踏んで崩した跡があった。苔の下の霜柱は殊のほか青白かった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




霜柱踏めば楽しくなつてきし


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒牡丹(2)

2010-01-22 | 俳句・冬・植物


洋楽でいへばヘンデル寒牡丹

厳冬に花を咲かせる牡丹のこと。本来は五月頃咲くが、花期を遅らせたもの。花は直径10センチ前後あり、冬に咲く花としては大きく豪華。寒牡丹を見ていると、音楽でいえば「水上の音楽」や「王宮の花火」など、華やかなヘンデルの曲を思い出した。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




昼過ぎのひとりの時を寒牡丹


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする