俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒の水

2010-01-21 | 俳句・冬・地理


細々と蹲(つくばひ)に入る寒の水

寒中の水は清冽なため、効力があるとされている。寒入り後、九日目に飲む水を「寒九の水」といい、特に体によいといわれている。細い竹を通って寒の水がちょろちょろと蹲に入っていた。溜った水は透き通り、きらきらと日に輝いていた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




大甕に水藻育てて寒の水


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪吊

2010-01-20 | 俳句・冬・人事


雪吊をしてより晴れの続きけり

庭木などの枝が雪の重みで折れないように、縄を張って支えるもので、冬の風物詩。雪が降ってこそ役に立つものであるが、太平洋側の地域では晴れ間が続き、雪の中の雪吊を見ることはほとんどない。それでも、ぴんと張った縄は美しく、情景を引き締めてくれる。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




雪吊の映れる池を廻りけり


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒梅

2010-01-19 | 俳句・冬・植物

野梅

一輪の寒梅に日の透いてをり

寒中に咲く梅をいう。厳しい寒さの中、咲き初めた梅を見つけると、春はもうすぐそこまできているなあと感じる。樹齢約百年の野梅(やばい)の盆栽だが、花をつけていた。盆栽の世話をしている人に野梅と普通の梅の違いを聞くと、野梅はより香りがあり、清楚ということであった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ





寒梅や恙(つつが)なしとふ便りして


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枯芝(2)

2010-01-18 | 俳句・冬・植物


枯芝や姉妹がボール蹴り合ひて

枯芝は子供の絶好の遊び場となる。走って転んでも怪我はしないし、なによりも暖かさがある。姉妹がゴムのボールを蹴り合っていた。姉が思い切り蹴るので、妹はボールを追いかけるのに苦労していた。日差しの暖かい開放的なひと時であった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




枯芝のパターゴルフの親子かな


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬芽

2010-01-17 | 俳句・冬・植物


青空の冬芽に誓ひ立てにけり

木の芽は秋の間に作られ、寒さに耐えられるように固く閉ざされて越冬する。これを「冬芽」または「冬木の芽」という。青空をバックに白木蓮のたくさんの芽が銀色に輝いていた。この冬木の芽に今年の誓を立てた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




青空に挙(こぞ)りて白し冬木の芽


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする