
夏茱萸をふふめば酸い気昭和めき
グミ科グミ属の落葉低木ないし小高木。
本州の太平洋側と四国の山野に自生する。
晩春の花の後、五~六月頃、果実が実る。
この実は広楕円形、柄が長く垂れ下がり、赤色に熟すと食べられる。
夏に熟す茱萸という意味でこの名がつけられた。
川堤に夏茱萸が生っていた。
赤く熟れた実を一つ採って食べてみた。
酸っぱさが口に広がったが美味しくもあった。
この酸い気に昭和がよみがえった。
夏茱萸や川音近き夕間暮れ