俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の月

2009-12-31 | 俳句・冬・天文


自転車に蹤(つ)いてきにけり冬の月

寒々と冴えた月。冬の月は冷たく煌々と照り、見る人の心も冷え冷えとしてくる。自転車を走らせていると、月がずうっとついてくる。これはどの季節の月でも同じだが、冴え冴えとした冬の月にこそ人を追いかけてくる感じが強くした。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




独り言(ご)つ冬満月を仰ぎゐて


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年の夜

2009-12-31 | 俳句・冬・時候


年の夜や家々の灯と満月と

大晦日の夜のこと。「除夜」ともいい、夜半十二時頃から除夜の鐘が打ち鳴らされる。古い年を送り、新しい年を迎える。年の夜に丘に登ると、年を送る家々の灯が明るく点り、満月が煌々と照らしていた。人には誰にも会わず、ひとり年を送っていた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




丘に立ち除夜の灯近く遠くせり


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする