私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

ご朱印の芝居

2012-09-02 18:15:25 | Weblog

 江戸時代を通して、徳川将軍家が芝居を特別に許可した場所が全国に十ヶ所ありました。江戸に四ヶ所、大阪に三ヶ所、京に二ヶ所、これで九ヶ所、後一つが、何を隠そう、この宮内の芝居なのです。今は総てが跡形もなく消え失せてしまってはおりますが、当時に於いては大変な繁昌を見せていたのです。大阪の役者がこの宮内の小屋で芝居をするとはくが付くのだと昨日書いたのですが、それは此の宮内の芝居が「御朱印の芝居」だったからです。


宮内の大市

2012-09-01 12:47:46 | Weblog

 又「宮内の今昔」に帰ります。

 「宮内の大市」について、今では、その名前すら知らない人がほとんどですが、江戸時代の初年ごろからこの名前は全国にその名を知らない人はいないくらい有名であったことは疑いなきことなのだそうです。

 年2回春秋2回行われる吉備津神社の祭礼に合わせて各30日間に渡って催される物でした。諸国から興行人が集まり来て演劇相撲その他の芸人に至るまでその芸を見せるのです。
 特に、浪速の津の千両役者は、ここ宮内で興行することで、その社会で名誉とされ一層のはくが就き、人気が上がったのです。だから当時の大物俳優が競ってこの宮内の興行に参加したのです。