goo blog サービス終了のお知らせ 

ビオラのつれづれ記

大好きなお花のこと、
日常のちょっとしたことなどを書き留めています。

初めてがいろいろの旅(高野山)

2023-11-13 17:08:52 | おでかけ

ずっと行きたいと思っていたけれど機会がなかった高野山へ行ってきました。

過去、日帰りのツアーに一人で参加したことはありますが今回のような宿泊ツアーに参加は初めての経験。

ちょっと心細さはありましたが「行きたい」が勝っての参加でした。

当日集まった参加者は31名、そのうち一人参加者が5人もいてちょっとびっくり。

そしてその中でやはり初めての一人参加という方と意気投合して

楽しい旅となったのはうれしい事でした

これでちょっと自信がついてこれからも一人で出かけられるかな です。

ツアーの最初は橿原神宮へ、ここも初めての場所。

日本最初の天皇とされる神武天皇を祀るこの神宮、紀元2683年と掲げた立て札が

日本の長い歴史を物語っているようでちょっと厳かな気分に。

この後バスに揺られて高野山へ

子供のころ読んだ石童丸の物語で母と共に父を訪ねて高野山を目指したものの

母は山に入れず麓で待つ間、病に倒れたという悲しい話がすごく印象に残っている高野山。

そんな女人禁制も明治の初めに解かれ今は外国人にも人気との事。

この日も多くの外国人の姿がありました。

その高野山では宿坊に泊まるという初体験。

 *宿坊 部屋の窓から写した「成就院」 正面が本堂で朝のお勤めはここで。

私が泊まった部屋は一応個室になっていましたがふすまで仕切られた大部屋に寝た人たちも。

部屋には小さなテーブルがあるだけでテレビなどありませんし部屋に鍵はかからず

心張棒用の棒があって、まるで時代劇のようと苦笑してしまいました

食事はもちろん精進料理、こちらは美味しくいただきましたが若い人や男性には物足りなかったかも?

写経や朝のお勤めにも参加して宿坊ならではの経験でした。

金剛峯寺

 今は一つの寺院の名称として称されるけれど本来は高野山全体が総本山金剛峯寺というお寺なのだそう

 大玄関の屋根の上には火災発生時に備えた雨水を溜めた天水桶が二つ。

中に入って見学しました。

堂内は広く各部屋のふすまには見事な絵が描かれていましたが写真は禁止

その中で豊臣秀次が自害した部屋という雪の柳と鷺が描かれた柳の間と呼ばれる襖絵が

強く印象に残りました。

でもただ一か所だけ撮影可能となっているのが千住博画伯奉納の

険しい崖が墨の濃淡や筆遣いで迫ってくるような「断崖図」と

静寂の中に滝が勢いよく落ち、しぶきが跳ね上がる感覚を感じるられるような「滝図」

去年行った軽井沢の千住博美術館

で見た滝をモチーフのたくさんの作品を思い出しつつ現代的美術館で見たものと

お寺という和の空間で見る滝はちょっとだけ違う感覚で眺めました。

主殿から廊下に出たところにある「蟠龍庭」は日本最大の石庭だそう

その石組に使われているのは空海の出身地である四国の花こう岩というこだわりも。

この日は宿坊に入り夕食を済ませた後壇上伽藍ナイトツアーというのに出かけました

高野山専属のガイドさんの説明でいろいろと見て回りましたがライトアアップされた根本大塔はよく

見えましたが他の金堂や御影堂などたくさんのお堂は暗闇でよくわからなかったのがちょっと残念でした。

でも御影堂の前ではご利益があるという三鈷の松の三葉の松葉を拾いました

ツアーを終えて宿坊へ帰りささっと入浴、あとはすることもないので9時過ぎに就寝したのですが

枕が固くて寝にくい

早く寝たので11時半ごろには目が覚めてしまいそのあとは大雨も降り出して

その雨音が気になりずっと眠れない一晩で宿坊体験は快適とは言えませんでしたが

なかなかできない経験ができました。

つづく

 


山梨へ

2023-11-02 21:13:08 | おでかけ

     シュウメイギク3種

   

  

恒例の同級生5人旅で今回は山梨へ行ってきました。

私以外は首都圏在住なので中央線利用ですが私は地元から身延線利用。

こちらからだと甲府へ出るには車利用が多く身延線に乗ったのは何十年ぶりなので

ほとんど初めて状態、沿線の景色に目を癒されながら甲府に到着。

甲府の駅も何十年前とは様変わりしていて年月を感じました。

当日はちょうど「信玄まつり」開催中で甲府の町は大賑わいでした。

武田神社に行ったらすごい人、打ち鳴らす太鼓の音も華やかで当初??だったのですが

信玄に扮した富永愛さんはじめ多くの武者たちがお祓いを受けているという所だったようで

大きな人垣ができていました。

武者行列も

この日の第一目的は「ほったらかし温泉」

    楽しい看板

ひなびた感じ満載でおせじにも綺麗な温泉とは言えませんが

富士山と甲府盆地望む絶景が素晴らしい日帰り温泉です。

日の出前から夜遅くまで開いており,朝日や夕日を目当てのお客さんも多いらしい。

甲府盆地の夜景も素晴らしいと聞きますが残念ながら私たちは時間の都合で見られませんでしたが

ほったらかし温泉のHPからお借りした写真ではこんな感じです。

  

夜は石和温泉に泊まり翌日は山梨県立美術館へ

常設館ではミレーを堪能し、特別展の「テルマエ展」では古代ローマの公共浴場のあれこれを・・・ 

また文学館にも足を運び、時代を超えた数多くの作家が現代語訳を表した「源氏物語」の魅力を・・・

あれもこれもとよくばったので疲れた~~

意欲はあっても体力がついていけない現実を思い知らされた美術館巡りかな、でした

紅葉が思いのほか綺麗でラッキー!でした

   


四国へ(その4)

2023-09-28 16:28:03 | おでかけ

旅の最終は高松からフェリーで小豆島へ渡りました。

小豆島と言えば壷井栄の「二十四の瞳」を思い出します

船が着いた土庄港の広場には大石先生と12人の子供達の銅像があり小豆島の象徴にもなっているよう。

子供の頃この映画を観た時は女先生と子供達の絆のようなことは感じましたが

大人になって再度映画を見た時壷井栄は;この小説で反戦を訴えていたんだと・・・

そんな話を思い出しながら銅像を見上げました。

またバスで島内を走っているといたるところにオリーブの木が植えられていて

小豆島はオリーブの島でもあったと思わされました。

オリーブ公園

瀬戸内海を見下ろす高台にある約2000本のオリーブ畑に囲まれた公園です

   沢山の実をつけたオリーブが見られました

   もう少ししたら実の摘み取りが始まるそう。

       

エーゲ海に浮かぶギリシャの島と姉妹提携をした際の記念に建てられたという白い風車が

異国情緒を醸し出す素敵な場所でした。

またここはジブリの実写版「魔女の宅急便」のロケ地となったそうで

魔女がまたがるほうきの貸し出しがあってそれにまたがり記念写真を撮るのが定番になっているらしい。

でも高齢者はあぶないので気をつけてとの注意

そんな話を聞いたからではないけれど私達がほうきを持ってウロウロしたら掃除のおばさん間違いなしよねと

写真を撮る気はなし、なので一緒のツアーのお姉さんがまたがった瞬間を写したのが↓

今ウィッグのCMで森山良子と清水ミチコが同じ場所でほうきにまたがっていますね

あれは完全にCGか何かでしょうがこちらはその一瞬を狙って、それらしく撮れました~

エンジェルロード

一日に2回、干潮時の3時間ほどの間に島への道ができるそうです。

これは「トンボロ」という現象で伊豆堂ヶ島の三四郎島でも見られますが

私はまだそれに出会った事がないので今回その砂州の道を歩けて良かったです。

「天使の散歩道」と名付けられた砂の道は大切な人と手を繋いで歩けば願いが叶うといい

恋人たちの聖地になっているとか。道理でハート形の絵馬のようなものがいっぱい下がっていました

高齢者の冷めた目には「なんでも商売に結び付けるんだなぁ」としか映りませんでしたが

 おまけ

帰りの飛行機で伊豆半島上空を飛んでいる時窓から富士山と雲の下に広がるわが街の景色が見えたのです。

「あ、あのあたりに我が家」・・・と嬉しい旅のおまけでした


四国へ(その3)

2023-09-22 20:22:42 | おでかけ

3日目は鳴門へ

今日のメイン「大塚美術館」は鳴門大橋の近くです。

有名な鳴門の渦潮、今回は時間的に渦潮は見られませんでしたが以前船に乗って強化ガラスの上からのぞいた渦潮は迫力あって怖いくらいでした。

今回の旅の楽しみの一つは「大塚美術館」でした

古代の壁画から現代絵画までの西洋の名画1000余点をオリジナル作品と同じ大きさの陶板による

複製絵画美術館で日本にいながら世界の美術館を体感できるのがうれしい美術館です。

陶板ですから写真はもちろん触ってもOKというのもうれしい。

ただ広すぎて廻り終えるころには疲れてしまったのが唯一の難点でした

取り上げたい絵画ばかりでしたがたくさん過ぎるので写真は割愛です

館内への入り口がバチカンのシスティーナ・ホールになっていていきなり感激です。

館内には「モナリザ」「笛を吹く少年」「真珠の耳飾りの少女」の

衣装や小物が用意してあってそれをつけて額縁の中に立ち、名画の主役になれるという

体験コーナーもありました。

ちょうど旅行中の高校生たちが「モナリザ」や「少年」に扮して楽しんでおり

「お似合いお似合」と私達も楽しませてもらいました。

  

おまけ

綺麗なバラで飾られたコーナーに見とれていたら

親切なおじさま?が記念に撮りましょうと写してくれた一枚。

レストラン・カフェの外はモネの睡蓮を意識した庭になっていて素敵。

ここで食したのはビーナスの誕生にあやかった?

ホタテ貝の器に盛られたビーナスカレー。

添乗員さんによるとカレーは大塚製薬のボンカレーだそうでしたが美味しかったですよ。

私達は広い館内の最後に「ゲルニカ」を見て見学終了

以前スペインへではゲルニカのあるソフィア王妃芸術センターへは行かずじまいだったので

ここで見られたのはうれしかったです。


四国へ(その2)

2023-09-18 19:49:14 | おでかけ

四国2日目は高知市内から一時間半ほど山あいにある「モネの庭」・マルモッタンからスタート。

ここはモネがこよなく愛したフランス・ジヴェルニーにある庭を再現した庭で

フランスのモネ財団から世界で唯一「モネの庭」を名乗ることを許されている庭だとか。

水の庭、ボルディゲラの庭、花の庭と別れた庭園はそれぞれモネが描いた庭の風景を垣間見れる

風景が広がっている。

ゆっくりモネの世界に浸りたい気持ちはあるけれどこの日も猛暑、

のんびり散策はちと無理で足早に廻りました

花の庭のお花は暑くてぐったりしているようでしたが

春爛漫の頃の華やかさを想像しつつ・・・

そんな中でも有名な睡蓮の池は素晴らしかった。

ちょうど咲き始めた朝の時間、まさにモネが描いた睡蓮が広がる池に感嘆の声を上げました。

朝ドラで一躍有名になった牧野富太郎博士の牧野植物園

東京の練馬にも氏にちなんだ植物園がありますがこちらは五台山という起伏を生かした8haもの

広さに3000種以上の植物が四季を彩るという規模の大きさに目を見張ります

園内に足を踏み入れると植物に一つ一つ名前が付けらていて、さすが牧野博士の植物園だわと

思わされました。

多くの植物の他、牧野富太郎記念館も併設されていてそこには博士の植物研究への深い情熱を示す

沢山の資料や精密な植物画などの展示に改めて博士のすごさを思いました。

多くの書物や標本に囲まれた晩年の様子の再現も…。

ドラマはあと少しで終わりを迎えますが事実とフィクションをうまくまとめて

面白いドラマになっていますね。

この後は徳島の祖谷のかずら橋と大歩危・小歩危

初めてが多かった今回の四国ですがここ二か所だけは前回も訪れた場所でした。

なので祖谷のかずら橋の怖さは体験済みですが何回渡っても怖さが薄れる事のない吊り橋

平家一族が隠れ住んだという秘境「祖谷」

祖谷川に架かる長さ45m幅2mの吊り橋は「シラクチかずら」いう植物を編みこんで作られています。

足元が広く開いていて下を見ずには進めない 

その足の下は水面から14mほどもあり足がすくみ怖い事

揺れも加る怖さに手すりにしがみつきながらのへっぴり腰で何とか渡り切りました。

吊り橋を渡った先には勢いよく流れる琵琶の滝があります

平家の落人たちが都をしのんで琵琶を奏でたという言い伝えがあるそうです

琵琶の哀愁を帯びた音色が聞こえてきそう?

大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)

吉野川の激流によって形作られ8Kほど続く渓谷は大理石の彫刻がそそり立っているような景観で

圧倒されます。

その珍しい名前は「大股で歩くと危険、小股で歩いても危険」との説があるらしい

この後ホテルへ

ホテルはグランドエクシブ鳴門のザ・ロッジ

ロッジではありますがあのエクシブ、とても豪華でリッチ気分でした。

そんなホテルでの夕食はイタリアンのコース料理でびっくり

国内ツアーでイタリアンが出たのは初めて、ツアーのタイトル「外国旅行気分を味わう・・・・」は

これだったのかと納得の夕食でした。

お風呂はロッジ棟にもありますがせっかくだから本館の「アロマハウス」にあるスパへ。

ここへは循環バスに乗って行かねばならないのがちょっとめんどくさかったけれど

豪華なスパは貸し切り状態でこちらでもリッチ気分を存分にあじわい、最高!でした。


四国へ(その1)

2023-09-14 17:16:07 | おでかけ

四国へ出かけてきました。

もうだいぶ前四国へ旅した事はありますが今回は以前とは違うコース。

羽田を昼頃出発のツアーなのでこちらからでも無理なく行けるのもうれしいツアーでした。

高知龍馬空港へ到着しバスは中津渓谷

ちょうど台風13号が本土へ接近中で天気が心配されましたが高知は良い天気で

ラッキー

ここは有名な仁淀川の上流にある渓谷。

何億万年前マグマが隆起してできた地形が雨や渓谷の流れで奇岩・巨石・断崖を

作り出したという渓谷美が続く2キロほどの遊歩道を現地のガイドさんの案内で歩きました。

渓谷の遊歩道は七福神巡りにもなっていて崖や岩の上に建つ神様たちを見つける楽しみも

仁淀ブルーと呼ばれる澄んだ水の色と涼しい林の道は猛暑を忘れさせてくれた1時間ほどでした。

遊歩道の奥には中津渓谷のシンボルともぃう「雨竜の滝」があり

その豊富な水量で勢いよく遠くまで飛んでくるしぶきは

構えるカメラが濡れてしまいそうなくらいで慌ててシャッターを押しその場を離れました

渓谷歩き、前日は雨だったらしく道は濡れて滑りやすく気の抜けない場所も有って

天気に恵まれて本当に良かったです。

桂浜

松の緑と青い空、弧を描くように広がる砂浜の向こうに太平洋の真っ青な海

海を見慣れた私ですが名所と言われる所以に納得の桂浜でした。

丘の上には太平洋を眺める様に龍馬像がで~んとそびえ立っていました。

龍馬像は5mほどらしいですが高い台座(8mほど)の上に建っているので迫力満点

ゆかりある各地で見かける龍馬像ですがさすが本場という感じで見上げました。

ホテルの夕食のメインは高知名物皿鉢(サワチ)料理

        

食後はホテルからほど近いはりまや橋まで出かけてみました。

行ってかっがり?するのは札幌の時計台とはりまや橋などと言われますが

確かに小さな橋でした

説明書きを見るとこの橋は江戸時代;堀川を挟んだ2軒の商家が互いを行き来するために

架けた私設の橋との事で納得。

何回か架け替えられ赤く塗られて今に至っているらしいですが歌に歌われて有名になってしまったんですね

小さいけれど町中の赤い橋はインパクトがありました

          .  続く


夏合宿再開

2023-09-11 11:57:03 | おでかけ

コロナで出来なかったラッシーママさんの伊東宅での夏合宿が4年ぶりに行われ参加してきました。

参加者はいつものメンバー(ラッシーさんご夫妻、銀河さん、nao♪さん、lilyさん、そして私)の6名

みんな元気に顔をそろえて合宿再開を喜びました。

私はこの合宿のすぐあと四国への旅行がありPCから離れていました

その間他のメンバーの皆さんが詳しく合宿時の様子をアップされているので私はごく簡単に

ママさんのおもてなしの品々が並ぶテーブルを前におしゃべりタイムスタート

今回特に注目されたのはママさん自ら育て上げたりっぱなピオーネ!

何回も失敗を重ね苦労し研究してこれまでのブドウを作り上げたママさんの心意気がすごい。

お味は最高!美味しくいただきました。

朝食はママさん手づくりのボリュームたっぷりのサンドイッチ

一切れで満腹、美味しかったけれどもうこれ以上は入りませんでした

 

合宿は2泊ですが用事がある私と銀河さんは1泊のみで帰ります。

翌日は伊東のシンボル的建物・東海館を見学したあとそれぞれに分かれてお別れしました。

東海館は昭和に入ってすぐに作られた建物ですが木造3階建ては当時としては珍しく

職人達が腕を振るった和風建築にレトロな温泉情緒を感じるものでした。

館内の120畳もある大広間には舞台も有り写真のような芸者さん達もいて

当時のにぎやかな宴会を思い浮かべました

 

降り立った伊東駅は改修され雰囲気が変わっていてコロナ禍の4年間の歳月を思わされました。

またlilyさんが10年ほど前の写真集を持ってきてくれそれに写る皆の若い事

12年?13年?と続く合宿、素敵な仲間とのこんなうれしい機会を

作ってくれたラッシーママさんに改めて感謝です

 


尾道・福山旅(3)

2023-06-18 14:34:02 | おでかけ

鞆の浦

私が鞆の浦を知ったきっかけは何年か前、港を埋め立て橋を架けて道を整備するという行政案に

景観を損ねるとの住民の反対運動の盛り上がりをテレビなどで放映されたことからでした。

テレビで見た景色は江戸時代から続くレトロな常夜灯の港風景や町家が続く家並みなど

やはり歴史的に残すべき風景ではないかと思ったのを覚えています。

鞆の浦は瀬戸内海の中央部にあり満潮と干潮の流れがぶつかる場所で古くから瀬戸内海を横断する船は

この地で一度立ち止まって潮の流れが変わるのを待たねばならない場所でした。

そのことから「潮待ちの港」と呼ばれ栄えてきたた港町が鞆の浦です。

鞆港のシンボル的存在の常夜灯と雁木がある景色

*雁木とは*

階段の形状を持つ構造物のことでここでは船着き場で荷物を積み下ろしするための階段

古い町並みが残る通り、手前左が国の重要文化財の太田家住宅

江戸時代、今でも鞆の浦の特産品となっている薬用種・「保命酒」の蔵元だった住宅で

その財を惜しみなく費やした建物は当時の最先端の技術・文化が盛り込まれていて

商家としてだけでなく藩の主要人物の宿所としても使われていた。

古い町並みが続くこの周辺を歩いていると江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえる所でした。

 

鞆の津商家

 こちらは市の重要文化財となっている江戸時代末期の建築で鞆の典型的な商家として公開されている

 残念ながらこの日は閉館で中には入れませんでした

いろは丸展示会館

幕末、鞆の浦の沖で龍馬が率いる海援隊のいろは丸が紀州藩の明光丸と衝突して沈没

その事故後の交渉を鞆の津で行う事となり龍馬もこの地に逗留したのだそう

街の有志が長い間沈んだままだったいろは丸の引き揚げを計画し引き揚げられた品々や

海底20Mほどに沈んでいるいろは丸のジオラマなどを展示していました。

興味深かったのは損害賠償の内容と積み荷の事

龍馬側の請求は鉄砲や金塊などを積んでいたと主張し8万両ほど(今の金額で164億円)を請求し、交渉

最終的に紀州藩は7万両を払ったとの事ですが船から引き揚げられたものの中に鉄砲などは一切見当たらず

主な積み荷は石炭だったそうです。

龍馬のはったり、すごい!と思いました

ちなみにこの和解金が支払われた半年後龍馬は暗殺されたのだそう。

手にした巨額のお金はいずこへ?

金庫番だった岩崎弥太郎が?・・・などと想像をしてしまいますが果たして真相はどうなのでしょう

 

福禅寺・対潮楼

対潮楼は福禅寺の客殿で江戸時代朝鮮通信使のための迎賓館として使われ

通信使の李邦彦がここからの眺めを「日東第一形勝」(日本一の景勝という意味)と称賛

観光客も皆ここに座って江戸の時代から変わらない瀬戸内海に浮かぶ仙醉島や弁天島をながめを楽しみます

またここは先のいろは丸の賠償交渉が行なわれた場所でもあったそうです

窓の外を眺めている間に黒い船が行やって来ました。

すぐそばの港から窓の向こうに見える仙醉島へのフェリーです

船はいろは丸を模した「平成いろは丸」、黒い姿がカッコいい船でした。

でも所要時間は5分ほどで、短か過ぎてもう少し乗っていたいと思うかも?

古い町並みの保存で古民家を利用したり、リイクしたりしたお店も多く、

中に入ると癒しを感じるような居心地の良さを感じられる空間が広がっていて

至福のランチタイム・お茶タイムも楽しめた鞆の浦でした。

福山でのホテルはビジネスホテルでしたがへ温泉施設が併設されていて温泉入りたい放題。

今回の旅は2泊ともホテル選びが◎の大正解でした


福山・尾道旅(2)

2023-06-10 16:37:55 | おでかけ

福山城

福山駅に降り立つと目の前にお城の石垣が広がっていました。

天守からは眼下に福山駅のホームが…

中のお城の紹介スクリーンでは福山駅もお城の一部ですと言うくらいの位置にありました。

福山城は近世城郭で徳川家康の従弟の譜代大名・水野勝成の築城です

水野氏が5代続いた後阿部氏が城主となり、

幕末の混乱期、老中として日米和親条約を結んだ安倍正弘を輩出したお城としても有名です

8万坪の敷地にいくつもの櫓や城門を配した想像以上に大きなお城

お城の全体像はHPからお借りしました。

今の天守は先の戦争で天守や櫓が焼失しその後再建されたものですが

数年前築城400年に合わせた改修リニューアル工事が行われ天守閣は今は福山城博物館とされ

デジタル技術を駆使した展示や体験コーナーなどがあり今まで見てきたお城とはちょっと違ったお城でした。

黑く見える天守の北側壁面は敵からの攻撃に耐えられるよう鉄板張りの壁になっていて

総鉄板張りは全国で唯一のものだそう。

草戸千軒ミュージアム

お城のすぐ隣には県立歴史博物館があり瀬戸内の歴史と文化を紹介していました

中でも目を引いたのが草戸千軒町の復元遺跡です

草戸千軒は福山市西部を流れる芦田川の川底から発掘された鎌倉から室町時代にかけた町。

瀬戸内海の河口の港町・市場町として栄えた町の様子が復元されており

発掘された出土品の展示とともに船着き場や人々が暮らす家などのリアルな再現には

中世にタイムスリップしたような感覚を覚え当時の人々の生活が蘇ってくるような気がしました。

バラ祭り

福山はバラの花が有名というのは知っていましたがちょうどバラ祭りの当日に当たったのはラッキーでした

街中に100万本のバラが咲き乱れる🌹の町福山が誕生したきっかけは

空襲で市街地の8割が焦土となりその復興で市内の公園に1000本のバラを植えたのが始まりだそうです。

コロナで4年ぶりの祭りという事で市中は盛り上がりも最高潮

市内のあちらこちらにはイベント会場や出店が並びにぎやか、多くの人で賑わっていました。

駅前から続くローズロードの始まりはバラのアーチ

  

バラ公園の入り口にはバラの花で飾られた「ROSE」文字がお出迎え

バラのゆるキャラも登場し人々とカメラに納まっていました

公園内は色とりどりのバラが咲き乱れうっとり

↓は折り紙のバラ 素敵です

イベント会場で折り方の紹介をしていましたが見ただけでも難しそう

折上がるまで一時間ほどかかると言われさらに恐れをなしてチャレンジするのをあきらめました

お土産用に一個いただけました


福山・尾道旅(1)

2023-06-05 16:44:34 | おでかけ

5月末、G7サミットが終えるのを待って広島へ行ってきました

尾道

尾道へは過去にも行った事がありましたが大昔のこと、記憶は遠のいているので

新鮮さを持って楽しみました。

駅からほど近く目の前に尾道水道が見渡せるホテルに泊まったのですが

親切な従業員といい広々とした部屋といい値段の割に「☆5つ」をあげたくなる素敵なホテルで

旅を一層良いものにしてくれたのもラッキーでした。

おしゃれな盛り付けにも満足

  

 尾道駅前で林芙美子の像が迎えてくれます。 

 

私の名前を言う時林芙美子のフミですという事が多いですが

今の若い人には林芙美子が通じないことも有って残念な気持ちもしますが

ここ尾道でなら一発でOKかも、でした

街歩きはたくさんあるお寺巡りをしながら歩きましたがどこも↓のような坂の上

ふうふう言いながらも頑張りました

尾道は平安時代の終わりから船舶寄港地として栄え、貿易で富を築いた豪商たちが

神社仏閣の寄進造営を盛んに行ったのが尾道にお寺などの歴史的建造物が多い所以だそうです

中でも室町幕府2代将軍足利義詮の寄進によって建てられた天寧寺の三重塔は重要文化財に登録されていて

少々傷みは見えるものの600年という長い年月を経て、なおそびえる重厚な姿に見とれました。

 

またここ近くには猫の細道というのがあって猫好きにはたまらない場のようでした

私達は猫より犬派なのでさらりと

福猫石という石に猫の絵を描いたものがあちらこちらに・・・

カフェやお店も猫だらけでした

 

千光寺へはロープウェイで

尾道と向島を結ぶ尾道大橋がみえます、本州と瀬戸内海を結ぶしまなみ海道の起点の橋です

 

ロープウェイを下りた先に有る展望台からは尾道の街と尾道水道、瀬戸内海の島々も望む絶景でした

ここから尾道ゆかりの作家や詩人の名作を綴った句碑が並ぶ文学のこみちを下って

千光寺に向かいました。

途中こんな枯れ木を見つけパチリ

偶然の作ですがどう見ても恐竜

千光寺の朱色の本堂は尾道を代表する景観、また周辺の巨岩奇岩にも目を見張りました

今にも落ちてきそうな巨岩や伝説の「玉の岩」

**「玉の岩」はこの岩の頂に如意宝珠があって夜ごと海を照らしていたという伝説

石鎚山のくさり場を模した体験の場もありましたが素人にはとてもチャレンジできそうもない断崖に

ただ眺めるのみ

 

 

日本中にこのような巨石や崖の中にお堂や祠などが多くありますが

落ちそうで落ちない岩や巨岩は神秘的で神聖な場所として信仰の対象になってのことかなと思いました。

気持ちよく晴れた翌朝、ホテル前の海岸通りをジョギングする人、散歩するワンコたち、

水道を行き交う水上バス?やフェリーを眺めたゆったりとした時間も尾道の印象を深めた景色でした