先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回のテーマは、単純明快に「春」でまとめてみました。結構前に詠んだ歌ばかりです(汗)。
私は自然の風物の名称に疎いこともあって、どちらかと言えば人事詠が多いです。でも、結社の方々には殆ど花鳥風月しか詠まない方もいらっしゃいます。歳を重ねてくると、身の回りには苦しいことが増えるからなのかもしれませんが…、言わば自然詠のベテランです。そういう中に私の稚拙な季節詠が紛れ込むと、甚だ見劣りがするのも事実です…。まぁ、私には息抜きです。次への助走として見守ってください(苦笑)。
教会より土産に持ち来るイースターエッグに意味を尋ねる弟
毛羽立ちの目立つマスクを洗い干し花粉除けにと幾度も使う
穏やかな陽気に繰り出す王仁塚(わにづか)に竹の葉ずれが涼しき道あり
山間の緑に混じる桜花霞みてこんもりほろ酔い加減
桜見て花粉に腫れた目が開かず目覚ましCDただ聴き流す
逆様に吊るした傘に摘み入れる桃の花弁が微風に零れる
桃の花摘むと見上げる枝先に飛行機雲が長く筋曳く
豆腐屋の前に出されたおからの缶に赤紫の花びら一ひら
ほころびし菜花を和えたおひたしは苦味のつんと初夏を誘う
(2012年5月10日締め切り分、『樹海』2012年7月号掲載予定)
今回のテーマは、単純明快に「春」でまとめてみました。結構前に詠んだ歌ばかりです(汗)。
私は自然の風物の名称に疎いこともあって、どちらかと言えば人事詠が多いです。でも、結社の方々には殆ど花鳥風月しか詠まない方もいらっしゃいます。歳を重ねてくると、身の回りには苦しいことが増えるからなのかもしれませんが…、言わば自然詠のベテランです。そういう中に私の稚拙な季節詠が紛れ込むと、甚だ見劣りがするのも事実です…。まぁ、私には息抜きです。次への助走として見守ってください(苦笑)。
教会より土産に持ち来るイースターエッグに意味を尋ねる弟
毛羽立ちの目立つマスクを洗い干し花粉除けにと幾度も使う
穏やかな陽気に繰り出す王仁塚(わにづか)に竹の葉ずれが涼しき道あり
山間の緑に混じる桜花霞みてこんもりほろ酔い加減
桜見て花粉に腫れた目が開かず目覚ましCDただ聴き流す
逆様に吊るした傘に摘み入れる桃の花弁が微風に零れる
桃の花摘むと見上げる枝先に飛行機雲が長く筋曳く
豆腐屋の前に出されたおからの缶に赤紫の花びら一ひら
ほころびし菜花を和えたおひたしは苦味のつんと初夏を誘う
(2012年5月10日締め切り分、『樹海』2012年7月号掲載予定)
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