聞茶(30)…香り強めのストレートティー２種

秋、紅葉にはやや早いという頃に、【LOPCHU】（ロプチュー）という紅茶専門店に行ってきた。
こちらはネットサーフィンをしていて見つけた店。町田店が、町田商工会議所の2006年度「町田私の好きなお店大賞」に選ばれたという記事がサイトに紹介されていて、北杜市長坂町の同店に一度買ってみなくてはと決めていたのだった。
しかし肝心の地図がサイトに掲載されていなかったので、お昼をその近辺にあるイタリアンの店で食べ、そこで訊いてみた。「あぁ、ご夫婦でやっているお店ですね。少し分かりにくいところですが…」と教えていただいたが、言われた辺りに来てもそれらしい建物が見つからない。それで店に電話すると、通り過ぎてしまっていたことが判明。
お店を開けてもらって、何となく地図を載せていなかった理由が分かるような気がした。商品倉庫という感じで、店舗という雰囲気ではないのだ。つまりネットショップが本業ということなのだろう。結局、パッキングされていてすぐに出荷できる状態になっていた≪LOPCHU≫のダージリンティーと≪CAMERON VALLEY≫のセイロンティーを買い求めた。
セイロンティーは、口当たりは非常に飲みやすく、飲み干した後にしっかりとしたコクと酸味が舌に広がる感じ。結構クセになる味で、身体が後からホカホカあたたまってきてこの季節には打ってつけ。一方ダージリンは、独特の苦味と香りが最初からやって来る。ちょっと気位の高いお嬢さんといった風情。
今回は、≪CAMERON VALLEY≫のセイロンティーの風味に合わせて、リ・スカポリの『Eveything Must Change』を選盤した。クラシカル・クロスオーバーの男性アカペラ・グループの一枚。紅茶の親しみやすい上品さを感じさせる音楽である。