2005年から毎年、教会暦のアドヴェント(待降節)の4週にわたってお届けしているクリスマス・アルバムご紹介のシリーズ、今年も幕開けしたいと思います。
さて<ギターX'mas>と一応は銘打ってみましたが、<手前味噌クリスマス>というのが本当は正しいでしょうね(苦笑)。もうかれこれ7年前のBGM制作会社に在籍当時、今年度のクリスマスBGMはどんな種類の音楽を新録しようかという話になった際、私はソプラノ・サックスとパーカッション主体のスムース・ジャズ系のものを提案しました。こう書くと、私が大嫌いなケニー・Gを彷彿とさせますねぇ(冷汗)。イメージとしては、アル・ディメオラの『Winter Nights』のサウンド・プロダクションにソプラノが乗っかった感じがあったのです。
ミーティングの席上「う~む」と怪訝な顔をした上司に、「ニュー・エディションの“It's Christmas(All Over the World)”のメロをソプラノに取らせたら、綺麗だと思うんですよね…」と想像上の音に想いを馳せて、一瞬視線がうっとりと宙をさまよったのがどうも説得力があったようです(爆)。同い年の同僚が「あぁエアリーな感じね。ライブラリーの一つとしてあるのはいいよね」と同意してくれたのも手伝って、実現の運びとなりました。
当然ながら国内録音だろうという腹だったのですが、上司が色々思案してくれて、どうせならロスのスタジオ・ミュージシャンを使って本格的にやろうという話になりました。こう書くと「えっ、凄いじゃん!!」と勘違いされると思うのですが、日本語ペラペラのアメリカ人を介しての依頼です(苦笑)。曲目をこちらで選定して、サウンド・イメージになるアル・ディメオラの曲と共にMDにダビングして、ロスに送りました。
出来上がって届いたDATの中には、私が一番希望していた「It's Christmas(All Over the World)」は残念ながら収録されおらず、伝統的なクリスマス賛美歌に置き換わっていました。時間が押せ押せだったこともあるのかもしれません。それとも「そんなベタベタな企画、小っ恥ずかしくてやってらんねぇよぉ~」というミュージシャンとしての最低限のコダワリの表明だったのかもしれません。指示を出しながらも結果はすべて向こう任せのしがない立場、すごすごと受け取りました。そして、これが私の最後のディレクションになったのでした。
今年になって、「何年かしたらアメリカで市販CDとしてリリースしても構わないか?」と言っていたことをふと思い出し、検索してみました。そうしたら、日本のAmazonにはありませんでしたが、米国のAmazonとインディーズ音楽サイトで取り扱っていました。それが Phil Sheeran の『The First Noel』です。発売は2006年。2曲ほど私がオーダーした覚えのない曲が新録されて入っていました。勿論、クレジットに私の名前があるはずはありません。しかし、我が無知のなせる業がしっかりと刻印されていました。
実は6曲目の「Let It Snow」は、意図したのはスタンダードな「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」だったのですが、MDにおとして送ったのがブライアン・マックナイト作によるボーイズⅡメンの「Let It Snow」(恥)。「こんな曲は知らないぞ…しかしオーダーとあれば致し方ない…」と思ったのかどうか。恥ずかしくなるくらい原曲に忠実にアレンジされています。これがもうベタベタ。聴くたびに、あぁ申し訳ない…と顔から火が出る思いをしながらも、これが私がオーダーした証になったのだなぁと感傷と羞恥心がない交ぜになった奇妙な気分になります。(若かったってことかしら?いやいや、今でもこの手の間違いは沢山しているぞ…。)
いきなりこの調子で、先が思いやられますが、もう手前味噌は在庫が無いのでご安心くださいね(笑)。
さて<ギターX'mas>と一応は銘打ってみましたが、<手前味噌クリスマス>というのが本当は正しいでしょうね(苦笑)。もうかれこれ7年前のBGM制作会社に在籍当時、今年度のクリスマスBGMはどんな種類の音楽を新録しようかという話になった際、私はソプラノ・サックスとパーカッション主体のスムース・ジャズ系のものを提案しました。こう書くと、私が大嫌いなケニー・Gを彷彿とさせますねぇ(冷汗)。イメージとしては、アル・ディメオラの『Winter Nights』のサウンド・プロダクションにソプラノが乗っかった感じがあったのです。
ミーティングの席上「う~む」と怪訝な顔をした上司に、「ニュー・エディションの“It's Christmas(All Over the World)”のメロをソプラノに取らせたら、綺麗だと思うんですよね…」と想像上の音に想いを馳せて、一瞬視線がうっとりと宙をさまよったのがどうも説得力があったようです(爆)。同い年の同僚が「あぁエアリーな感じね。ライブラリーの一つとしてあるのはいいよね」と同意してくれたのも手伝って、実現の運びとなりました。
当然ながら国内録音だろうという腹だったのですが、上司が色々思案してくれて、どうせならロスのスタジオ・ミュージシャンを使って本格的にやろうという話になりました。こう書くと「えっ、凄いじゃん!!」と勘違いされると思うのですが、日本語ペラペラのアメリカ人を介しての依頼です(苦笑)。曲目をこちらで選定して、サウンド・イメージになるアル・ディメオラの曲と共にMDにダビングして、ロスに送りました。
出来上がって届いたDATの中には、私が一番希望していた「It's Christmas(All Over the World)」は残念ながら収録されおらず、伝統的なクリスマス賛美歌に置き換わっていました。時間が押せ押せだったこともあるのかもしれません。それとも「そんなベタベタな企画、小っ恥ずかしくてやってらんねぇよぉ~」というミュージシャンとしての最低限のコダワリの表明だったのかもしれません。指示を出しながらも結果はすべて向こう任せのしがない立場、すごすごと受け取りました。そして、これが私の最後のディレクションになったのでした。
今年になって、「何年かしたらアメリカで市販CDとしてリリースしても構わないか?」と言っていたことをふと思い出し、検索してみました。そうしたら、日本のAmazonにはありませんでしたが、米国のAmazonとインディーズ音楽サイトで取り扱っていました。それが Phil Sheeran の『The First Noel』です。発売は2006年。2曲ほど私がオーダーした覚えのない曲が新録されて入っていました。勿論、クレジットに私の名前があるはずはありません。しかし、我が無知のなせる業がしっかりと刻印されていました。
実は6曲目の「Let It Snow」は、意図したのはスタンダードな「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」だったのですが、MDにおとして送ったのがブライアン・マックナイト作によるボーイズⅡメンの「Let It Snow」(恥)。「こんな曲は知らないぞ…しかしオーダーとあれば致し方ない…」と思ったのかどうか。恥ずかしくなるくらい原曲に忠実にアレンジされています。これがもうベタベタ。聴くたびに、あぁ申し訳ない…と顔から火が出る思いをしながらも、これが私がオーダーした証になったのだなぁと感傷と羞恥心がない交ぜになった奇妙な気分になります。(若かったってことかしら?いやいや、今でもこの手の間違いは沢山しているぞ…。)
いきなりこの調子で、先が思いやられますが、もう手前味噌は在庫が無いのでご安心くださいね(笑)。