きれいな茄子を4本買ってきた。
料理の本で、新しい食べ方を探しているうちに
さっさと決められず、外食も続いて、しなびてきた。
野菜が日々新鮮さを失ってゆくのを見ると
美味しいものは、美味しいうちに調理しないともったいない
と後悔で焦っているのがわかる。
ヘタにカビを生やすくらいなら
なじみの献立であれ、食べることを最優先しなくては
茄子に申し訳ない。
老いてゆく茄子が私に見えてくる
まるで自分の可能性を放置しているようで せつない
このせつなさから脱するために、
次回は茄子を1本買おう。
無限といわれる可能性だが、
あれもこれもと多くを求めず
身の丈にあったほどで、ちょうどよいのだ。