15年前~20年前になるでしょうか。
アメリカの働く婦人向け雑誌に「管理職に昇進したら」という特集が組まれました。
印象的だったのは「愚痴は心理カウンセラーに言え」という項目でした。
家庭で愚痴ると夫婦仲が悪くなり、恋人や友人に言うとけむたがれ、同僚に言えば弱みを握らせる。
当時は、愚痴を聴いてくれる人=友人 と考えており 私 びっくりしました。
産業カウンセラーも少なく、どこに、そういう便利な人がおるんじゃ~??ってかんじ。
「汚い」?と称される 自己や他者に向かう負のエネルギーの高い感情、
(たとえば、怒り・批判・不平・不満・嫉妬・妬み・憎しみ・イライラ・憤り・不安・その他・)
そして、言葉の暴力・身体的暴力・破壊・攻撃・悪戯・いじめ・迷惑行為 その他
これらの感情&行動を 私は「尿」や「糞便」と同じ扱いをします。
くさーい話になりました、ごめんなさい。
共通点がね けっこうあるんですよ。
1 本人が汚いからもう二度と出すまいと決心しても、生きてる限り出てくる。
2 「尿」「便」「汚い感情&行動」を全く出せない病気と 過度に出しすぎる病気がある。
バランスよく出てるので健康で暮らせる
3 ところかまわず出されると、悪臭を発して はた迷惑
4 健康管理・診断の指標として、医療者に多くの情報を提供する
5 専門知識を持つ処理業者がいる
6 畑の肥料や、人間成長の肥料に再利用することができる
わいてきた負の感情の導くままに行動すれば、争い傷つけ合うのは自然のなりゆき。
そこで、負の感情を二度と出すまいと、発生しない方法を考えたくなるのですが、
負の感情は生きてる以上、すべての人に自然に発生します。
出さないように無理して我慢すると身体に悪いです。
毎日出てくる糞尿を、トイレで処理するのと同様に
出てくる嫌な感情も、何かで処理できると、お互いに気持ちよく過ごせると思うのです。
処理の方法は人それぞれ バリエーションも多彩でしょう、
ご参考までに私の処理方法をご紹介します・・
a その場で、深呼吸を5回繰り返す
b その場で、手のひらと手の甲を ゆっくりさする
c 「嫌な感情がわきはじめた」と実況中継する(客観的に見る)
d 好きな人の顔を思い浮かべる 嬉しかった場面を思い出す
e 車の中で、窓を閉めて 大声で怒鳴る
f 白紙に、気持ちを自由に書きなぐって破る
g 歩く 歌う 寝る 花・果物・野菜を買う
h 入浴する アロマをつかう
i 友人を誘って楽しく食事する、 本を読む 映画・テレビを見る
j スーパービジョンを受け、考え方を変化させる。
心理相談に関わる人々は 5の処理業者であり、同時に利用者でもあります。
地味で目立たず、求人数少なく、収入も少なく、どちらかといえば社会的地位も高くない仕事です。
糞尿臭い職場は、自他の負の感情に溢れた職場と言い直すことができます。
ハッピィーで楽しい相談は、ご家族や恋人・友人となさるでしょう!?
そういう人々が「もうやめて!」と聴いてくれない話や、
長々と息苦しくなるような話や怒りや憤りに向き合い、たまに誰かの代りに攻撃されたり
自分あるいは他人を責め続ける相談者から、負の感情を浴び続けておられます。
「大変なお仕事やね~!」とご活躍中の皆様を心からねぎらいたい私です。
しかし、目立たないところで、地域社会のお役に立っているに違いありません。
私も 高性能のバキュームカーに乗って いざ、ゆかん~!