笑顔浴

優しい時間

みる力

2013年03月18日 | Weblog

温かくなったので、94歳の伯母を訪ねました。

久しぶりの老人施設からの外出なので、

伯母の好物のバラ寿司を食べに行きました。

 

施設では、転倒しないように職員さんが見守ってくださり、

動くたびに手伝ってくださるのですが

忙しいスタッフさんの仕事の手を止めて

迷惑をかけてはいけないと考えているのでしょう

「見張ってるから廊下も歩けん」そうですので

おすし屋さんのトイレに立つ時に、ついて行きませんでした。

注文して、お膳が運ばれて、御汁がぬるくなるまで待ちました、

良くない妄想で 「もう、待てない」と探しに行くと

伯母は「トイレの水を流すのが、わからない」と困っていました

「視力が衰えたから文字がよめない」のもあるでしょうが、

自動感知で流れるタイプだったから、経験がなかった!

私がスマホを形として認識しても、使えないのと一緒です。

眼から入った情報が、脳で意味あるものとして認識されているという

当たり前のことを、体感した日でした。

平たく言うと、猫に小判 馬の耳に念仏

 

何十年も自宅でお茶の教室を続けた伯母に

久しぶりにお抹茶を愉しんでもらいたくて案内した店の

ショーウインドウをみて、母と伯母が選んだのは、おしるこ!!

いざメニューをみながら店員さんに確認すると

おしるこの中に見えた寒天らしきものが「氷」だとわかり

「冷たいのは嫌!」ときっぱりおっしゃるので、三人でお抹茶をいただきました。

お抹茶のあとで、お煎茶と 掌に収まる小さなグラスに「氷抜き」のおしるこを 

年配の女性が、どうぞ、と運んでこられました。

ご両人がどれほど喜んで

嬉しそうにいただいたかは、ご想像のとおりです

年齢を重ねると、視力に反比例するように

 形として見えないものを認識する能力が

成熟してゆけるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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