笑顔浴

優しい時間

(続)役割期待

2010年01月15日 | Weblog
1週間があっと言う間に過ぎて、昨日は登校日でした。
「彼」に逆襲されていないか、心配くださるあなたにご報告します。

先週の木曜日は、
講師を「お前」と呼んで黙らせて
「おしゃべりを続ける自由を手にする行為」が成功しないように邪魔しました。
彼の予想に反し、ひどい結末で本当にお気の毒様!

■成功体験が続くと、誰でも安心できます。
小さな成功体験を重ねて自信をつけさせようと
かがやき実行員会で、対人関係が苦手な若者に模擬店を手伝ってもらい、
周囲の笑顔を浴びさせて、人は怖くないこと 必要とされる喜びを 
感じてもらえる場を提供しています。

さて、休み時間に教室に入ると、
男子生徒が2人で黒板をきれいに掃除してくれていました。
彼らは「今年の目標を漢字一文字で黒板に書こう!」と呼びかけても
「後ろで輪になって座ろう!」と呼びかけても
てこでも席からから動かないタイプで、交流を避ける印象がありました。
びっくりして、何度もお礼を伝えると視線があわないまま照れていました。

先週「あー、気分が悪い!」とオーバーに私から感情を伝えられた「彼」は
あろうことか、月に1度の席替えで仲間と離れた上に、最前列に移動!!
隣の女の子とおしゃべりできず、イヤホンで音楽を聞いていました。
音量が静かなので、授業に気を遣っているのがわかりますし
自分の順番がくれば、お隣に教科書を借りて音読してくれました。
解剖図を描くために私の教科書を貸すと、教卓まで返しに来たので
たぶん大丈夫だと思います。ご心配ありがとうございました。


この日の授業の内容は、感覚器系(目と耳)
「究極の選択!どちらかの機能を手放すとしたら、皆さんはどっち?」と質問すると
「見えないと、困るでしょ」が多勢でした。
そうですね美容師さんを目指しているんですもの。

「10年前のアンケートでは、日本人は見える方がいい、
 ヨーロッパ人は聞こえる方がいい、という結果でした。
 もちろん、身体のどの機能であっても失うと不便になります。
 ただ、社会のサポートで不便さを克服できることもあります。」

続いて、二人一組でアイマスクをして盲人体験をしました。
美容院に盲人の客が来店したと想定し、ご案内のトレーニングも兼ねました。
基本的な誘導サポート方法を教えたあとで
今の座席から廊下に出て、再び元の座席に戻ってくるよう指示しました。

「さあ、怖さを体感しましょう~」  「ギャー!こええ~」
「欲しいサポートは何ですか?」「サポーターどこにおるんじゃ!俺を置いて行くなあ~」

 黒板に頭をぶつけた子のでぼちんを
「今のは痛かったはずじゃあ!」とさすり
「誘導は危険予知やで~、サポーター活躍しい~」と呼びかけました。

 最後に教室の後ろの隅に椅子を置き、誘導した悪戯小僧がおりまして
「ちがう、机がない、どこなん!ここ?どこ?」の声に応えて助けに行った女の子に
「誰?、おまえ誰なん?誰?」と手を引かれて、
元の席に戻る姿を全員が笑って見守っていました。

後で、お隣のクラスの先生に「うるさくして申し訳ございませんでした」
とお詫びに行くと、「生徒から聞きました、楽しそうでしたね」とお許しくださいました。誰かが隣の教室に侵入したらしい


みんなが参加してくれて嬉しかった私です。
わかり易さがモットーです。
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