長崎へ向かって北九州を走りました。
長崎からの帰りは、熊本に渡り、阿蘇山を横断しました。
長崎と熊本は、フェリーで1時間。
久しぶりにのんびりと船旅を愉しもうとデッキのベンチに腰掛けました。
ところが、あいにくの花曇りで、視界は広がらず、
デッキは寒いばかりで、ちょっと残念・・・。
防波堤で釣りをしている人達の横を ゆっくり船が通り過ぎた頃
「すいません、ここ失礼します!」とご家族が、荷物を置くや
2人の子供が「はやく、はやく」と、かっぱえびせんの袋を開こうとしました。
「ダメ、ママ、はやくあけて!」と、坊やがジダンダ踏んでいるのを眺めていると
突然、目の前に、恐ろしいほどのかもめ!!
お姉ちゃんが差し出す、かっぱえびせんを
順番に滑空してきては、ピシっとついばんで行きます。
飛びながら、咀嚼し、飲み込んで、ぐるりと旋回して、再び凄いスピードで戻ってきます。
坊やが投げあげる獲物を奪い合って、手すりにぶつかったり
海に落ちる寸前まで追いかけてキャッチしたり
子供たちが悲鳴や歓声をあげずにはいられないほどの迫力でした。
集まってきた人々と一緒に、ただただ
1m先のかもめに我を忘れて夢中になって
船は対岸に入港しました。
私をがっかりさせたり、
だからこそ、私をワクワクさせたり、
私に必要なものを、
神様は用意くださっているのかしらん。
1分後に、何が起こるかわからないのが、私達の人生。
1分後に、今度は誰と出会うのか。