笑顔浴

優しい時間

職人さんの無念

2015年08月26日 | Weblog

 

白桃にレモン汁をかけると、変色せず甘さも増して感じる。

コンポートにすると、冷たくて美味しいし、冷蔵庫で数日は大丈夫。

簡単に知恵や料理方法を知ることができるけど

最初に考えた人は偉い!!

 

岡山の白桃は、どうしてこんなに美味しんだろう。

門外不出の栽培方法や、気候や土壌や

栽培農家の経験に支えられた<何か>があるんだろなあ。

 

ところで、宮大工や左官の活躍できる場が減った。

漆や、螺鈿、金・銀・竹細工が、石油製品で代用されている。

和紙も、生活様式が変わって、市場を失った。

 

昨夜、菊間の鬼瓦を後世に伝えるため、

DVDで記録をとり始めたというニュースを見た。

瓦の需要が減って、廃業が続いているらしい。

技術を持つ職人が高齢化する一方で、若者たちが来ない。

生活の安定か、興味のなさか、若者側の理由はさまざまなんだろうけれど

後継者がいないと、素晴らしい技術も途絶えてしまうという危機感から、

組合長が決断したと紹介された。

 

「正直言うと、若いころから苦労して完成させた技術は教えたくない。」

説得されて応じた職人さんの無念を想う。

競争相手が多い中で、鬼の怖さを出すポイント

仕上りの輝きが違ってくる指の動作や手間などを聞きながら、

これまでの試行錯誤を想う。

「もっと、早くに教えておけばよかったな」

と最後におっしゃった言葉が切なかった。

 

 

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