笑顔浴

優しい時間

ゲリラ夕立

2014年06月14日 | Weblog

木曜日に、人生初のゲリラ夕立を経験しました。

夕方、相談室に差し込む光が暗くなり、

視界の隅で閃光を感じたら、低い音が響きました。

「雨ですか・・?」と窓辺に近づくと、外は真っ白に煙る、猛烈な雨でした。

近くのビルの屋上で、雨のしぶきが風に舞って立ち上っていて

降り方は濃淡が見えるほど均一でなく、雨音も大きく

思わず、見とれてしまいました。

しばらくすると、ぴたりと雨がやみ、日がさして、静かになりました。

 

帰る時刻に 私を待ち伏せしていたかのようなゲリラ夕立の再来。

暗くなる玄関で、どしゃぶりの雨を呆然と眺めていたのですが

男子学生が、次々と 傘もささずに走りだすのにつられて

年甲斐もなく、ふっと夕立の中に進みました。

傘をさすと飛ばされたので、たたみました。

バランスを保つために、ゆっくり歩きました。

雷の光が、道路を明るく照らしました。

雨がシャワーどころでなく、

目をあけていられませんでした。

ヒョー!!

 

途中で、普段は会話のないAさんが声をかけてくれました。

「先生、傘、ささなくても大丈夫ですか!」

「風が強くて~、でも試しにさしてみようか、あ~ダメ~、やっぱりこのまま行くよ~」

「お気を付けて」

「ありがとう、あなたもどうか、お気を付けて」

 

車の中に逃げ込んで タオルで化粧ごとふき取って、

下着まで濡れるってこんな感じなのか!

よし暖房で乾かそう

リュックは大丈夫?? わー、びしょびしょじゃん~

あちゃー、教科書が濡れて膨張してる。

預かったプリントをビニール袋に入れてて助かったよ。

 

駐車場で雨がおさまるのを待って出発。

本当に馬鹿だなと思うわけです。

後30分、玄関で雨宿りして、小雨になるのを待てばよかったのに!

風で飛ばされたら、怖れて、さっさと玄関まで戻ればよかったのに!

なんだか、自分の力を過信して

力任せに、前に進むことしかしない「若造」じゃないか。

 「若造」というのは、昔、私の先生がよく口にしていた呼び方です

 

人間関係に対する姿勢を考えてみても

自分にとって、不安なことが起きると、

これからもっとひどくなるに違いないと思い込み

今、動かないとまずいんじゃないか?と冷静さを失い、

多くの若造は待てない。

少し待てば、環境の方で変化することもあるのにね

 

若さの勢いって、危ないけど、素晴らしいと思っていて

良いことも、悪いことも、後になってみると

それぞれに意味を持っているから

本人が自分を責めないでいる限りは、応援したい私です

 

あの日、若造達の後を追いかけたのは

私の中の若さを試したかったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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