笑顔浴

優しい時間

順応する

2015年10月17日 | Weblog

お芋さんの端っこから グングン

 

嗅覚や味覚は順応する。

慣れるよ~という現象で、例えば

くっさい部屋に入っても、10分いたら気にならなくなる。

最初は甘く感じても、しばらくすると甘く感じなくなる。

 

実際に、味覚の順応を感じましょう!

皆なで一斉に実験するので、先に食べないでよー

と、キャンデーを一個づつ、席を回って配る。

 

「はい、どうぞ」

「どれにしようか、迷う~」とか「ありがとうございます」とか

「好きなのがない」とか、黙ったまま無表情に手を伸ばす人とか、

寝起きにとって、また寝たふりする人とか

反応は様々だけど、

なんといっても 受け取らない人がいない事が とても嬉しい。

必ず、配っている途中で、袋をあける音がして 気の早い人が

「まだ、食べたらいかんのよ」と、クラスメイトに叱られる。

 

最初に、右のほっぺにキャンディを1分位含んでください。

「甘い味がしなくなったら、それが順応です。」

「あ、感じなくなった」「わからーん」

「キャンディを、右から左に移動させると、また甘さを感じますよ。 あとは、ご自由に」

 

Aクラスで、「僕が配りましょうか?」

Bクラスでも「先生、配ってあげよか?」

と声をかけてもらった。

1人1人に近づけるチャンスで、愉しみに、

最後まで配らせてもらったけれど

せっかく声をかけてくれたのに、善意を受け取らなかった後悔もある。

彼女には「さっきは嬉しかった」と伝えた。

恥ずかしそうで、照れたついでに

後期になって、初めてワークプリントを提出してくれた。

申し出るのは勇気がいったと思うので

来週は、嬉しかった気持ちをリーダーの彼にも伝えなくては!

 

優しく接してくれることに 慣れてはいけない。

幸せの順応と呼ぼう。

 

ところで、嗅覚の順応は危険を伴う。

毒ガスであっても 順応してしまうので、逃げるタイミングを失う。

くっさーと思ったら、我慢するんじゃなくて、

なにか行動を起こさないとね、しばらくすると感じなくなるから危ないよ。

 

過酷な環境に居る人は注意した方がいい。

少々の不都合なら、慣れることで 苦痛を感じなくなるメリットはある。

しかし、我慢しているうちに、理不尽なことさえ、わからなくなる。

先ずは、相談から。

こっちは、不幸せの順応と呼ぼう。

 

感覚は、危険から身を守り、生き抜くための道具だから

上手に活かした方がいい。

 

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