笑顔浴

優しい時間

実技試験直前です

2011年01月29日 | Weblog

2月に入る来週は、いよいよ美容師の国家試験(実技)です。

私の担当の時間は3月の学科試験に向けて問題集を解いています。

問題集を解きはじめて15分経過したので、何もしていない2人に近づきました。

「机の上に 問題集を出しなさい」と小さな声で促して、教室の後ろに座りました。

嫌そうにダラダラと従うのですが・・・寝ているので、再度 声をかけました。

 

「どうして 解かないの?」

A「・・・そんな気分じゃない」

B「(実技は)今のままじゃ合格せんよ!と言われながらやる気持ちわかる?」

「ふーん。なんか追い詰められたって感じだね、どうすればいいの?」

B「夜の5時まで、家で練習するんよ!」(徹夜するという意味)

「へえ~厳しい~! 時々はゆっくり眠ってね。」

B「アハハ」と爆笑

「実技、難しそうだね」

A「うん。保健の時間は保健の勉強せんといかんの?」

「そうしてくれると私は嬉しいけど、他に何かしたいの?」

A「実技のつづき」

「そうか。どうしてもしたいんだったら、いいよ」

A「・・・・」

「練習って、手の筋トレもするの?こんなやつ」

A「そんなんは、せん」(笑)

「そう。素人考えで失礼いたしました」

A「いいえ、どういたしまして」

B「俺らプロやけん!」

「うわ、かっこいいー!」

 

実技に使う人形の頭を持ち、机と棚の間を

行ったり来たりして、結局、問題集にもトライした様子でした。

彼らと同じ想いの学生は、じっと会話を聞いていただろうし

不安な気持ちや要望を、言葉に変換することができてよかったと思いました。

「俺らプロやけん」という一言が、じわじわと余韻を持ちながら、クラスを包んだ印象でした。

 

緊張でお腹が痛くなる人、試験官に見られると手がブルブ震えてカーラーを落としてしまう人

誰にとっても実技試験のハードルはかなり高そうです。

凄く優秀ではないけど、かといって、何もできないわけじゃない。

「そこそこはできる等身大の自分」で ガンバレ!


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