笑顔浴

優しい時間

これば食べてこらえなっせ

2011年01月11日 | Weblog

メンタルケアハウスの清原加代子さんの

「心の救急箱」という11回のコラムがDnetに掲載されました。

どの回も読者の心に気付きを与え、なるほど!と思わせる素敵なお話です。

 

5回目の「癒しのために」の体験談を何度も読み返しました。

読むたびに、涙ぐんでしまうのは似たような経験があるからですね。

「長女が帰省し、久々の団欒を囲み、また大阪へ戻る日

八代駅で見送り、長女の乗った列車を次女と二人で

泣きながら追いかけ、プラットホームで肩を落としていたら

あるご婦人が歩み寄ってこられて、「づつなかですな」

と声をかけてくださり、さらに、売店でガムまで買ってこられて

「これば食べてこらえなっせ」と次女に手渡されたのです。

長女との別れで悲しい中に、そのご婦人の優しいお心使いが

溶け合って私と次女は帰りの車中でも泣きました。

泣きやんで空を見上げると、竜峰山の上に美しい虹がかかっていてとても癒されたものです。」

 

直面している  苦しさも 寂しさも 悲しみも 怒りも 悔しさも  

何かもらって 解決するわけではないのですが、

辛い気持ちをくんでくれて、慰めようとしてくれると、こらえる助けとなるのです。

私も いただいたチョコレートで おいおい号泣したことがありました。

優しい気持ちに触れると、せきをきって、無性に涙が溢れてきます。

 

「これば食べてこらえなっせ」

私も自然にそう言って、美味しいものを手渡す大人でいたいと思います。

 

 

 


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