笑顔浴

優しい時間

横浜旅日記 ②

2009年11月20日 | Weblog
お粥を食べていると
ドン!とかガシャン!とか音がして
若い店員さんが、何かを追いかけて飛び出して行きました。
風見鳥がクルクル回りそうな風の気配。
そうか、横浜は太平洋の風が吹くんだ!

店を出て、空を見上げると
雪が舞うみたいに八方が雨。
バランスを壊さないように、
カナブン(黄金虫)のような慎重さで中華街を歩き
マッサージハウスで雨宿りしたおかげで
この一ヶ月間の肩こりも、夜行列車のふらつき感も癒えました。

白い湯気に誘われてアツアツの甘栗を買いました。
「これ、食べて!食べて!」
「どうもご馳走様。美味しいね」
「はいできたよ、1500円!」
「ええ~? 独りだもん1000円の袋にして」
「1000円ね、はいできたよ、いっぱい入れとくね」
「どうもアリガト」

その先の、
街角に張り出した気持ちばかりの小さなテントに身を寄せ合って
雨風の中で豚マンをほうばる若者達が羨ましかった~!
食べ方によって、もっともっと美味しくなりますね。

しばらく歩くと老舗のローズホテルが見えました。
Aちゃんとランチを食べにきたホテルです。
上京するたびデートしてたのに
彼女が亡くなって1年、今回は誘えませんでした。
・・・見送るって、こういうこと・・・
ローズホテルでお独り様のランチを注文しました。
コートやスカートの雨も乾くころ
ホテル前からタクシーにのって桜木町へ。

結局、風が強すぎて開けなかった傘は、運転手さんから
観光客にプレゼントしていただくことにしました。
新しい風が舞い上がる都「横浜」で
吹き飛ばされっぱなしの私でした。





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