バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

アンブシュアその2

2009年03月24日 | リード

先日書いたアンブシュアだが、田中先生からヒントとして次のように教わった。

まず、楽器を構えたとき、リードを口にくわえないでそのまま口もとに持ってくる。そのとき、下唇の少し下あたりにリードの先端がくるように楽器の位置を調整する。そして、その楽器の位置でリードを口にくわえてみる。下の歯の上に下唇が少しかかるようにすると、少し下唇に楽器の重さを感じることができる。それから上唇を自然に閉じる。

こうやって吹くと、口はけっして「もー」の形にはならない。一見するとスーッと横に口を引いているようにも見えるが、けっして横に口を引いているわけではない。このとき、上唇の方に力がはいってリードを押しつぶさないように注意しなければならない。超高音域はこのアンブシュアではなく、特殊なアンブシュアに変えないといけない、ともおっしゃっていた。それは、下唇も上唇も少し巻き込んでリードを挟み込むような感じだということだった。そのときリードはかなり深くくわえることになる。

リードを浅めにくわえるか深めにくわえるかについては、はっきり聞いたことはないが、一度「もう少し深くリードをくわえたほうがよい」とアドバイスされたことがあった。そのほうが音が明るく響くとおっしゃっていたような気がする。

さて、リードとアンブシュアの関係について深い考察はできないので、何となく思っていることだけ。
上記のアンブシュアだと厚く重いリードを吹くのは困難のような気がする。実際、厚めのリードを使うとフォルテで吹く分にはよいのだが、メゾピアノ・ピアノと吹くのが大変になる。息の量が少なくなる(圧力ではなく)のに合わせてリードの開きも狭くするのだが、リードが厚いとどうしても上下の唇で噛むような感じになってしまい、鳴りも悪くなるし何しろ疲れてバテるのが早い。

そうすると、自然にソフトリードを選択することになる。いや、ソフトリードを吹くためにこのアンブシュアなのか。うーん、にわとりが先か卵が先か。まぁ、個人個人、骨格も体格も体力も違うわけで、厚めのリードをいともたやすく吹きこなしている人も大勢いるのだから、一概にはそうとも言えないのかもしれないが。

そういえば、先生は、「楽器を吹けない日でも、リードを口にして感覚を忘れないようにしなさい」とおっしゃっていた。最近はそのことをすっかり忘れていた。反省。

 

コメント (6)
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