昨年度スーパーボウル制覇を成し遂げたピッツバーグと、昨年度シーズンゲーム最高勝率のテネシーという非常に楽しみなカード。
ピッツバーグはスーパーボウル制覇後にも関わらず、スタッフ・選手の離脱が少なく、昨年の戦力を維持している。スーパーボウルを制覇したからといって最強とは言えないが、今年度もスーパーボウル制覇に非常に近い位置にいるチームであることは間違いない。
対するテネシーは、昨シーズンの躍進がフロックでないと証明する必要がある。攻撃は爆発力はないが安定しており、守備はDTヘインズワースが離脱した上でも堅守を誇れるのかが注目だった。
勝敗の鍵を握るのはテネシーのランが出るかどうか。「スマッシュ&ダッシュ」と呼ばれるテネシーの二枚看板ジョンソンとホワイトが、強力なスティールカーテンをこじ開けてボールコントロールできるかどうかに興味を持っていた。
テネシーが押しながら、Kビローナスの二度のFG失敗でスコアレスの展開が続く。前半終了間際になって、ピッツバーグがハリーアップオフェンスを展開するとあっさりと先制TDを奪う。テネシーもわずか3プレイでTDを奪い返して前半は7-7で折り返した。
ピッツバーグはランを完封され、QBロスリスバーガー頼みとなっていた。一方、テネシーもランはそこそこは出るが、決して本来の出来とは言えず、QBコリンズの肩に勝敗の行方がかかるようになっていた。
後半FGで共に3点を取り、10-10で第4クォーター残り2分を切ってピッツバーグがウィンニングドライブを進める。これで勝負あったかというパスが決まったが、WRワードがSグリフィンにボールを叩き出されてターンオーバー、試合はオーバータイムに持ち込まれた。
しかし、ピッツバーグのパスアタックはテネシーディフェンスを圧倒し、すんなりと敵陣深くまで侵入。FGによって勝敗は決した。
QBロスリスバーガーはパスラッシュがかからない状況では確実にミドルのパスを成功させた。4メンラッシュではロスリスバーガーに時間を与えるにも関わらず、ピッツバーグがパス主導に切り替えてからもブリッツは多くはなかった。3メンラッシュのゾーンカバーでもワイドオープンでミドルゾーンのパスを許したほどで、ランディフェンスは完璧だったし、パスラッシュも決して悪くはなかったが、ゾーンカバーが際立って悪かったと言う他ない。ゾーンカバーが通用していなくてもそれを続けた戦術にも疑問が残った。
ロスリスバーガーは調子が不安定と言われがちだが、実際はピッツバーグのランが不安定でその割を食っているとも言える。RBパーカーは途中で下げられたが、交代要員を含め目立った活躍はなかった。4サックを喫し、パスプロテクトにも難があったが、ロスリスバーガーの出来は良く、チームを勝利に導いた。
テネシーは開幕戦ということもあってか基本的なミスが多かった。イリーガル・フォーメーション3回は敵地ということを考慮しても多すぎる。RBクリス・ジョンソンは持ち味を発揮できたのは1プレイのみといった感じで、ピッツバーグディフェンスに抑え込まれた。WRゲージも良く頑張ってはいたが、最も大切な場面で捕球できなかったあたりが一流と一流半の差という感じも受けた。チームとして地力の高さは見られたので大崩れすることはなさそうだ。
開幕戦から手に汗握る、何が起こるか分からない面白い試合を見ることが出来た。フットボールらしいフットボールで7ヶ月振りということを忘れて楽しめた。オフィシャルのジャッジにやや思うところはあったものの、この試合のような熱戦が一つでも多く見られることを期待したい。
ピッツバーグはスーパーボウル制覇後にも関わらず、スタッフ・選手の離脱が少なく、昨年の戦力を維持している。スーパーボウルを制覇したからといって最強とは言えないが、今年度もスーパーボウル制覇に非常に近い位置にいるチームであることは間違いない。
対するテネシーは、昨シーズンの躍進がフロックでないと証明する必要がある。攻撃は爆発力はないが安定しており、守備はDTヘインズワースが離脱した上でも堅守を誇れるのかが注目だった。
勝敗の鍵を握るのはテネシーのランが出るかどうか。「スマッシュ&ダッシュ」と呼ばれるテネシーの二枚看板ジョンソンとホワイトが、強力なスティールカーテンをこじ開けてボールコントロールできるかどうかに興味を持っていた。
テネシーが押しながら、Kビローナスの二度のFG失敗でスコアレスの展開が続く。前半終了間際になって、ピッツバーグがハリーアップオフェンスを展開するとあっさりと先制TDを奪う。テネシーもわずか3プレイでTDを奪い返して前半は7-7で折り返した。
ピッツバーグはランを完封され、QBロスリスバーガー頼みとなっていた。一方、テネシーもランはそこそこは出るが、決して本来の出来とは言えず、QBコリンズの肩に勝敗の行方がかかるようになっていた。
後半FGで共に3点を取り、10-10で第4クォーター残り2分を切ってピッツバーグがウィンニングドライブを進める。これで勝負あったかというパスが決まったが、WRワードがSグリフィンにボールを叩き出されてターンオーバー、試合はオーバータイムに持ち込まれた。
しかし、ピッツバーグのパスアタックはテネシーディフェンスを圧倒し、すんなりと敵陣深くまで侵入。FGによって勝敗は決した。
QBロスリスバーガーはパスラッシュがかからない状況では確実にミドルのパスを成功させた。4メンラッシュではロスリスバーガーに時間を与えるにも関わらず、ピッツバーグがパス主導に切り替えてからもブリッツは多くはなかった。3メンラッシュのゾーンカバーでもワイドオープンでミドルゾーンのパスを許したほどで、ランディフェンスは完璧だったし、パスラッシュも決して悪くはなかったが、ゾーンカバーが際立って悪かったと言う他ない。ゾーンカバーが通用していなくてもそれを続けた戦術にも疑問が残った。
ロスリスバーガーは調子が不安定と言われがちだが、実際はピッツバーグのランが不安定でその割を食っているとも言える。RBパーカーは途中で下げられたが、交代要員を含め目立った活躍はなかった。4サックを喫し、パスプロテクトにも難があったが、ロスリスバーガーの出来は良く、チームを勝利に導いた。
テネシーは開幕戦ということもあってか基本的なミスが多かった。イリーガル・フォーメーション3回は敵地ということを考慮しても多すぎる。RBクリス・ジョンソンは持ち味を発揮できたのは1プレイのみといった感じで、ピッツバーグディフェンスに抑え込まれた。WRゲージも良く頑張ってはいたが、最も大切な場面で捕球できなかったあたりが一流と一流半の差という感じも受けた。チームとして地力の高さは見られたので大崩れすることはなさそうだ。
開幕戦から手に汗握る、何が起こるか分からない面白い試合を見ることが出来た。フットボールらしいフットボールで7ヶ月振りということを忘れて楽しめた。オフィシャルのジャッジにやや思うところはあったものの、この試合のような熱戦が一つでも多く見られることを期待したい。