予想通り、「涼宮ハルヒの消失」が劇場版として公開されることが発表された。2010年春という。「エンドレスエイト」の暴挙により「消失」が今回の放送で無理だと分かって以来その可能性の高さを指摘していたが、放送最終回直後に告知という最近のブームを踏襲する方法で公表された。
純粋な意味での2期と呼ぶにはいろんな理由で語弊があるように感じる。新聞の一面広告で二期制作発表がされた頃は盛り上がりもあったが、原作の停滞に伴い二期の話題も滞るようになった。そして、今年4月、改めて放送という形で1期が作品内時系列順に再放送され始めた。
8話で新作の「笹の葉ラプソディ」が公式には告知なしに放送され、一部で噂されていた全28話と1期14話に新作14話を混ぜた形態になるという情報が信じられるようになった。
12話で再び新作「エンドレスエイト」が放送されたが、1回では終わらず、ずるずる、ずるずると繰り返し同じ話が放送されるという演出がなされた。結果、8回を擁してようやく「エンドレスエイト」は終了し、続けて「涼宮ハルヒの溜息」が原作通りに5回に分けて放送され新作分は終わった。
「笹の葉ラプソディ」「エンドレスエイト」は「涼宮ハルヒの消失」の伏線的エピソードだが、どちらも短編でそれ独自では完結性の低い作品だった。「涼宮ハルヒの溜息」は原作2巻にあたり重要な話ではあるが、1期で既にその後を描いていたため重要度は著しく低下していた。
もし2期だけを切り離して放送していたとすると、あまりにも内容の無いシリーズとなってしまう。「涼宮ハルヒの消失」というファンに高く支持される話抜きにシリーズを盛り上げる手段はない。そのための1期との融合であり、サプライズの展開を狙ったわけだが、それが成功したかというと大いに疑問だ。
1期と同じ14話ではあるが、内容的にとても1クールの間ファンを惹きつけるレベルのものではない。これを2期と呼ぶのは躊躇する。結局は大方の予想通りに劇場版へのプロローグに過ぎなかった。
しかし、劇場版を盛り上げるための展開がむしろ盛り下げる結果となったようにしか見えない。もちろん劇場版の内容によって評価はもちろん興行成績やその後のセールスが変わっていくだろうが、少なくとも「初手」は悪手だったと言うべきだろう。悪手を打ち消すような作品の出来に期待したいところではあるが、私自身は見に行きたいとは全く思わなくなった。
純粋な意味での2期と呼ぶにはいろんな理由で語弊があるように感じる。新聞の一面広告で二期制作発表がされた頃は盛り上がりもあったが、原作の停滞に伴い二期の話題も滞るようになった。そして、今年4月、改めて放送という形で1期が作品内時系列順に再放送され始めた。
8話で新作の「笹の葉ラプソディ」が公式には告知なしに放送され、一部で噂されていた全28話と1期14話に新作14話を混ぜた形態になるという情報が信じられるようになった。
12話で再び新作「エンドレスエイト」が放送されたが、1回では終わらず、ずるずる、ずるずると繰り返し同じ話が放送されるという演出がなされた。結果、8回を擁してようやく「エンドレスエイト」は終了し、続けて「涼宮ハルヒの溜息」が原作通りに5回に分けて放送され新作分は終わった。
「笹の葉ラプソディ」「エンドレスエイト」は「涼宮ハルヒの消失」の伏線的エピソードだが、どちらも短編でそれ独自では完結性の低い作品だった。「涼宮ハルヒの溜息」は原作2巻にあたり重要な話ではあるが、1期で既にその後を描いていたため重要度は著しく低下していた。
もし2期だけを切り離して放送していたとすると、あまりにも内容の無いシリーズとなってしまう。「涼宮ハルヒの消失」というファンに高く支持される話抜きにシリーズを盛り上げる手段はない。そのための1期との融合であり、サプライズの展開を狙ったわけだが、それが成功したかというと大いに疑問だ。
1期と同じ14話ではあるが、内容的にとても1クールの間ファンを惹きつけるレベルのものではない。これを2期と呼ぶのは躊躇する。結局は大方の予想通りに劇場版へのプロローグに過ぎなかった。
しかし、劇場版を盛り上げるための展開がむしろ盛り下げる結果となったようにしか見えない。もちろん劇場版の内容によって評価はもちろん興行成績やその後のセールスが変わっていくだろうが、少なくとも「初手」は悪手だったと言うべきだろう。悪手を打ち消すような作品の出来に期待したいところではあるが、私自身は見に行きたいとは全く思わなくなった。
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2004-07 |