奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

劇場版「涼宮ハルヒの消失」プロローグとしての再放送+α

2009年10月09日 19時40分36秒 | 2009春アニメ
予想通り、「涼宮ハルヒの消失」が劇場版として公開されることが発表された。2010年春という。「エンドレスエイト」の暴挙により「消失」が今回の放送で無理だと分かって以来その可能性の高さを指摘していたが、放送最終回直後に告知という最近のブームを踏襲する方法で公表された。

純粋な意味での2期と呼ぶにはいろんな理由で語弊があるように感じる。新聞の一面広告で二期制作発表がされた頃は盛り上がりもあったが、原作の停滞に伴い二期の話題も滞るようになった。そして、今年4月、改めて放送という形で1期が作品内時系列順に再放送され始めた。
8話で新作の「笹の葉ラプソディ」が公式には告知なしに放送され、一部で噂されていた全28話と1期14話に新作14話を混ぜた形態になるという情報が信じられるようになった。
12話で再び新作「エンドレスエイト」が放送されたが、1回では終わらず、ずるずる、ずるずると繰り返し同じ話が放送されるという演出がなされた。結果、8回を擁してようやく「エンドレスエイト」は終了し、続けて「涼宮ハルヒの溜息」が原作通りに5回に分けて放送され新作分は終わった。

「笹の葉ラプソディ」「エンドレスエイト」は「涼宮ハルヒの消失」の伏線的エピソードだが、どちらも短編でそれ独自では完結性の低い作品だった。「涼宮ハルヒの溜息」は原作2巻にあたり重要な話ではあるが、1期で既にその後を描いていたため重要度は著しく低下していた。
もし2期だけを切り離して放送していたとすると、あまりにも内容の無いシリーズとなってしまう。「涼宮ハルヒの消失」というファンに高く支持される話抜きにシリーズを盛り上げる手段はない。そのための1期との融合であり、サプライズの展開を狙ったわけだが、それが成功したかというと大いに疑問だ。

1期と同じ14話ではあるが、内容的にとても1クールの間ファンを惹きつけるレベルのものではない。これを2期と呼ぶのは躊躇する。結局は大方の予想通りに劇場版へのプロローグに過ぎなかった。
しかし、劇場版を盛り上げるための展開がむしろ盛り下げる結果となったようにしか見えない。もちろん劇場版の内容によって評価はもちろん興行成績やその後のセールスが変わっていくだろうが、少なくとも「初手」は悪手だったと言うべきだろう。悪手を打ち消すような作品の出来に期待したいところではあるが、私自身は見に行きたいとは全く思わなくなった。



涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2004-07



アニメ感想:咲-Saki-

2009年10月04日 17時50分53秒 | 2009春アニメ
最終話「全国」は、主要キャラクター露天風呂入浴シーンというサービスカット、咲と和がついに互いに名前で呼び合うという二人の友情(愛情?)の大きなステップアップ、そして全国大会をプロモーション風に描いてみせた。全国大会については、二期を見越してというよりは、二期やらないから好き勝手に煽ったって印象が強いが、見てみたい気持ちはもちろん膨れ上がっている。ただ、アニメオリジナルの出来(県予選個人戦)を見ると、原作でまず描いて、それのアニメ化が望ましいと感じる。今のペースで全国大会を描き切るにはどれだけ時間が掛かるか雲を掴むような話だけれど、いつかは……という気持ちは捨て切れない。

現時点で、2009年のTVアニメでナンバーワンの評価をしている。麻雀を知らなければ『けいおん!』が上だろうが、演出の妙味とストーリーの熱さでこちらに軍配が上がる。萌えと燃えを兼ね備えた強みである。
キャラクターの個性と麻雀の個性を上手く結び付けたことが勝因の一つだ。リアリティには拘らないが、ルールやリアルなところはちゃんと描く。原作のそんな持ち味を損なわず、更にTVアニメらしい演出を多分に含んでパワーアップした。地味な麻雀アニメを華やかでありながら熱さも決して削ぎ落とさない作品に仕立て上げた。

終盤のアニメオリジナルの部分が尻つぼみとなってしまったのは残念だ。県予選個人戦は団体戦の縮小再生産といった感じとなってしまったし、プールや温泉といったサービス重視の展開は、キャラクターの個性を深めるというよりはなぞっただけに過ぎなかった。それでも作品世界の魅力を壊さなかっただけで御の字とも言える。最後の失速を込みにしても非常に印象深い作品だったことは間違いないのだから。

咲-saki- オリジナルサウンドトラック咲-saki- オリジナルサウンドトラック
価格:¥ 3,000(税込)
発売日:2009-10-07



アニメ感想:真マジンガー 衝撃!Z編

2009年09月28日 20時42分39秒 | 2009春アニメ
今川節炸裂ではあったが、それが面白さに繋がったかというとかなり微妙。最大の問題は兜甲児だろう。作品の主人公を担うには周りのキャラクターが個性的過ぎて影が薄くなってしまった。それはヒロイン弓さやかも同様だ。

ストーリーは、くろがね屋のおかみ錦織つばさとあしゅら男爵の二人が中心で、それに絡んでくるのが甲児の祖父十蔵や父剣造、ドクターヘルといった面々。キャラクターの個性としても、くろがね屋の面々を始め甲児よりも目立つキャラクターが多かった。
燃えを担うべき甲児=マジンガーZが存在感の薄い状態ということで、戦いの盛り上がりに欠けてしまった。甲児の物語ではないので、熱さも伝わってこない。
場面場面は演出の面白さでなんとか見ていられるが、ストーリーを通した面白さはなかった。これではマジンガーZが必要だったかどうかも怪しいほどだ。

例えば、同じように多彩なキャラクターが数多く登場した『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』では、大作少年の成長と葛藤という話の軸があった。
小説はストーリー、コミックはキャラクター、アニメは演出が最も重要だと考えてはいるが、それでも演出だけでは楽しみは膨らんでいかないことがよく分かる作品となった。演出を効果的にするための仕掛けが上手く機能していなかった。4番バッターやセンターフォワードばかりを並べてもチームが機能しないように、目を引く演出ばかり並べてもダメだということだ。積み上げていく行為なしに盛り上がることはないのだろう。
出来ることならば、続編を期待したい。

真マジンガー 衝撃!Z編 1 [DVD]真マジンガー 衝撃!Z編 1 [DVD]
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2009-08-25



アニメ感想:咲-Saki- 第24話「夏祭り」

2009年09月26日 21時50分23秒 | 2009春アニメ
ラス前。全国大会前に県予選団体決勝で戦った4校が合同合宿を行うことに。TVアニメ版スラムダンクを思い起こさせる展開。

ストーリー自体は既にエピローグ(団体決勝が終わって以降ずっとそうだとも言える)。ダラダラとエピソードの羅列って感じではあるが、キャラクターが非常に立っているので安心して見ていられる。まあパターン化しすぎではあるのだけれど。エピローグだからベタで十分ってところか。

咲-saki- オリジナルドラマ第1局咲-saki- オリジナルドラマ第1局
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2009-08-26



アニメ感想:『ハヤテのごとく!!』

2009年09月21日 18時59分48秒 | 2009春アニメ
1期はギャグ・パロディベースで作られていたが、スタッフが変更された2期はラブコメベースとなった。原作は未読だがより原作に近いテイストのようだ。
1期は『らき☆すた』と時期がかぶったりで、インパクトには欠ける印象があった。4クールという長丁場で、かなり弾けた回もあり、出来が悪かったというわけではないが。それに比べると2クールとなったこの2期はストーリー的にはうまくまとまった内容ではある。前半はメインヒロインに桂ヒナギクを擁し、1期では出番の少ない(毎回どこかには出ていたが)西沢歩もヒロイン格となって、綾崎ハヤテとの三人の関係が軸となっていた。後半は三千院ナギがメインとなったため、ヒナギクとハヤテが絡むシーンが減り、話の焦点がややぼけてしまった感がある(ナギの話自体はそれなりにまとまってはいたが)。

ラブコメというジャンルについて言えば、特に少年誌でのそれは一種のはしかみたいなものかとも思う。制約が強く、展開は様式化されている。キャラクターの個性などで差別化する以外新しさを提示しにくい。それだけにラブコメから卒業すると、新鮮さを感じられないためもう楽しむことができなくなる。
本作ではギャグやパロディの要素とキャラクターのバリエーションによってある程度緩和されているが、それでもラブコメという展開自体は入り込みにくい要素となっている。その意味では1期の方が好みとも言える。ただ桂ヒナギクがフューチャーされたことで2期の方が好きということになるけれど。

展開的に3期の可能性を強く匂わせている。どういう展開になってもエンターテイメントとしての質を保ってくれれば楽しめる作品となるだろう。キャラクターの多彩さや演出的仕掛けは安心して見ていられるレベルにあるのだから。

ハヤテのごとく!! 2nd season 02 [初回限定版] [Blu-ray]ハヤテのごとく!! 2nd season 02 [初回限定版] [Blu-ray]
価格:¥ 7,140(税込)
発売日:2009-09-18
ハヤテのごとく!! 2nd season 03 [初回限定版] [Blu-ray]ハヤテのごとく!! 2nd season 03 [初回限定版] [Blu-ray]
価格:¥ 7,140(税込)
発売日:2009-10-23



アニメ感想:咲-Saki- 第23話「本気」

2009年09月19日 17時57分29秒 | 2009春アニメ
アニメオリジナルの展開に突入してストーリーは完全に迷走中。過去の焼き直し部分が増えたのは仕方ないとしても、個人戦の新キャラクター南浦数絵はほとんどやられ雑魚キャラ扱い。あと2話あるようだし、個人戦をもっと引っ張っても良さそうなのに。
完結した訳ではないけれど、シリーズ構成に疑問が残る。アニメの放送開始時点では原作は団体戦決勝の最中だと思われるので、アニメもそれで終わるような形を作った方が良かったのではないか。団体戦決勝が終わってからのグダグダ感は作品全体の評価を押し下げてしまい、非常にもったいなく感じてしまう。

この作品の最大の魅力である演出に関しても、ちょっとパターン化されてきた感は漂う。咲がいつもオーラスで嶺上開花の大物手で逆転したり、のどかに喝を入れられて本気になったり。久の牌を投げ上げるツモも二度目だし。エピソードの少ないまこあたりをもっとフューチャーしたり、団体決勝に進んだ4校の部長対決(加治木は部長ではないが)をもっとじっくりと描いて欲しかった。
それでも、個人戦終了後の演出――龍門渕透華を他のメンバーがなぐさめていたり、桃子を加治木がなぐさめていたり――はさすがだった。団体戦、決勝に限らず、の時のような緊迫感はもはや欠落しているが、ファンを楽しませる作りにはなっていた。盛り上がって終わるというよりは、このままファンを楽しませてフェードアウトという感じなのだろうが、残りわずかの間に何か面白い演出を見せて欲しいものだ。

咲-Saki- 4 [DVD]咲-Saki- 4 [DVD]
価格:¥ 7,140(税込)
発売日:2009-10-07



アニメ感想:咲-Saki- 第22話「約束」

2009年09月12日 18時19分29秒 | 2009春アニメ
2週間ぶりの『咲-Saki-』。
県予選個人戦2日目。相変わらずの咲をのどかが叱咤激励するのは団体決勝大将戦の時と同じパターン。ちょっとひねりがなくて残念。
個人戦30位までに入れなかった龍門渕透華だがちゃんと2日目まで進んでいた。出番はなかったけれど。

個人戦からの新キャラクター南浦数絵は、足を引っ張る仲間なんていらないと言う一匹狼タイプ。本作にはいないタイプだが、作劇的にはよくいるタイプではある。彼女との戦いがクライマックスとして用意されているということだろう。

今回の見所は9回戦、トップを取らないと代表3人の枠に残れそうにないという状況での戦い。咲、久、東横桃子に沢村智紀と団体決勝のメンバーが揃う。咲封じのために久が順子場に他の二人を誘導。咲一人凹んで他三人が横並びのまま南場三局、いよいよステルスモモ発動!というところでエンディング。

エンディング曲はシリアス展開用の「残酷な願いの中で」。能天気な普段のエンディングとはがらっと趣を変えたいい曲。オリジナルに入ってストーリー的にはやや緊迫感が薄れてしまったが、演出の妙は相変わらず冴えている。

咲 -saki- 音声入り目覚まし時計咲 -saki- 音声入り目覚まし時計
価格:¥ 7,140(税込)
発売日:2009-11-25



アニメ感想:涼宮ハルヒの憂鬱「涼宮ハルヒの溜息V」

2009年09月11日 01時58分31秒 | 2009春アニメ
追記:『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送枠の後番組が『キディ・ガーランド』となり、放送開始が10月15日予定となったので、28話放送がほぼ確定と言えそうだ。

オープニングもエンディングもすっ飛ばし、恐らく新作分としては最後となる放映を終えた。原作2巻にあたる『涼宮ハルヒの溜息』をきっちり五等分して原作に忠実にアニメ化していたが、オチの後に原作1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』のラストを持ってきたところがオリジナルになっている。とはいえ順番をちょっと変えた程度の話に過ぎないとも言えるわけだが。

「エンドレスエイト」によってすっかり意気消沈してしまった手前、原作に忠実な展開に食傷してしまい、演出にまで気が回らなくなってしまった。最早内容よりも何を放送するのかしか興味がないといった有様だ。新作分は終わってしまったが、その点での興味は未だ衰えてはいない。
残り話数が2話か4話かで大きく予想が異なる。1期放送分の残りは、「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」「ライブアライブ」「射手座の日」「サムデイ イン ザ レイン」の4話。残り2話なら「ライブアライブ」「射手座の日」を選択する可能性が高いが、残り2話でも「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」「ライブアライブ」の可能性もあって、次回放送を見ても結論が出るとは限らない(次回「ライブアライブ」ならほぼ確定となるが)。

結局のところ盛り上がりを悉く外しまくったような仕掛けだった。再放送かと思っていたら新作「笹の葉ラプソディ」が放送されたが、情報に精通している人でないと見損なう可能性の高いやり方だった。「エンドレスエイト」は予想されたタイミングで始まったが、呆れさせるループの数に盛り上がりが盛り下がりへと急速に変化した。更にそれだけ引っ張った「エンドレスエイト」のオチは原作通りのあまりに凡庸なもので見事に期待を裏切られた。
「溜息」を残り5話に均等に割り振って、平々凡々と今更ながら展開して、盛り上がる機会もないままに終わりそうだ。期待の高かった「消失」はなく、劇場版なり3期なりを発表したところで、以前のような期待感は恐らく湧き上がらないだろう。

売上が1期と比べてどう変化したかといったことはなかなか表に出てこないと思われるが、原作に続く2度目の戦略上のミスは本来儲けることのできたはずの売上の相当な減少となって現れるだろう。1期の成功によって得られた遺産を悉く費やしてしまった。もはや『涼宮ハルヒの憂鬱』は特別な輝きを放つタイトルではなくなってしまった。
虎の子の「消失」のアニメ化はされるだろうが、それが最後である。頭の悪い馬鹿げたミスを2度もやっていては仕方がない。このタイトルがライトノベルでもアニメでも徒花として終わってしまうのか、本当に後が無くなってしまった。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2003-06



アニメ感想:涼宮ハルヒの憂鬱「涼宮ハルヒの溜息IV」

2009年09月04日 03時13分07秒 | 2009春アニメ
「涼宮ハルヒの憂鬱」第23話。「涼宮ハルヒの溜息」4話目。原作55ページペースを維持。次回で「溜息」最終回となりそう。

キョンが切れるシーンに関しては意外と抑えめな演技。それがらしいと言えばらしいのだろう。進行ペースを維持するためか、もう少し落ち込むハルヒを描いても良さそうに感じたがあっさりと進展した。「溜息」最終回のみならず、今期の最終回まで淡々と進んでいきそうな雰囲気だ。

涼宮ハルヒの憂鬱 5.285714 (第3巻) 限定版 [DVD]涼宮ハルヒの憂鬱 5.285714 (第3巻) 限定版 [DVD]
価格:¥ 6,930(税込)
発売日:2009-10-30



アニメ感想:咲-Saki- 第21話「追想」

2009年08月29日 12時44分29秒 | 2009春アニメ
県予選個人戦1日目。原作よりストーリーは先行して展開している。アニメオリジナルとみなした方が良さそうだが。

1日目は東風戦20戦を行い、その成績上位者が2日目に進めるという。ちなみに県代表は3名。
東風戦ということで清澄の優希が絶好調。14戦でトップと2位以下を大きく引き離しての好成績を残した。ただし、2日目のルールについては一切明らかになっていない。初日の成績が引き継ぎなのかどうかも分からないし、どのようにして代表を選出するかも不明。ルールによって展開が大きく左右されそうだ。

1日目の結果は表示されたものの、TV画面で確認できたのは上位30人の半数ほど。さすがに2ちゃんねるではほぼ解明されているようだ。

01 片岡優希 清澄 1
02 福路美穂子 風越女子 3
03 加治木ゆみ 鶴賀学園 3
04 国広一 龍門渕 2
05 原村和 清澄 1
06 沢村智紀 龍門渕 2
07 竹井久 清澄 3
08 井上純 龍門渕 2
09 東横桃子 鶴賀学園 1
10 池田華菜 風越女子 2

11 吉留未春 風越女子 2
12 片桐詩央 天竜女学院 3
13 志波令 裾花 2 ☆
14 中山栞 西原山林 3 ☆
15 染井まこ 清澄 2
16 深堀純代 風越女子 2
17 霧原あづみ 天竜女学院 3
18 雨宮須磨子 裾花 2 ☆
19 西沢心 開智実業 3
20 蒲原智美 鶴賀学園 3 ☆

21 市川望 城山商業 3 ☆
22 文堂星夏 風越女子 1 ☆
23 □瀬川成美 杏花台 3 ☆
24 宮永咲 清澄 1
25 大海桜子 千曲東 3 ☆
26 田中舞 今宮女子 3 ☆
27 弓野奈津美 風越女子 3 ☆
28 卯月栄花 北天神 2 ☆
29 南浦数絵 平滝 1 ☆
30 押水香織 高瀬川 2 ☆

☆は2ちゃんねる参考。上位30位まで表示されたが、実は2日目に進出できる人数が30人かどうかも示されていない。主だったキャラクターの中では龍門渕透華が妹尾佳織に国士無双を振り込んだため30位以内に入れず。

一方、新キャラクターとして南入後に大暴れした南浦数絵が登場した。原作2巻60ページのモブシーンにそれらしき人物が登場し、アニメ第7話ではより明確に描かれている。特に次回予告に現れた男性が彼女と一緒にいることで、その時点から伏線が張られていたことを証明している。
団体戦と違って精神的な面で気合が乗らない咲が、どう立て直していくのか。団体戦ではのどかの喝が効いたが、同じ演出では物足りない。展開の予測しにくい状況だけに、次回がお休みというのはとても残念だ。

福路美穂子と竹井久の関係について、原作では福路は竹井が自分のことを覚えているかどうか気にしていないし、竹井は「どっかで見たことある」という認識を示している。アニメでは福路にとって竹井は非常に意識する相手であり、覚えられていなかったことにショックを受けた。竹井も全く気づいていないように描かれていた。その伏線をここで回収した。福路が右目を開いたことで竹井が思い出し、福路は勝利と共に喜びも見出す。南浦数絵の件と同様、最近のアニメでは珍しい手の込んだ演出がこの作品の魅力に大いに繋がっていることは間違いない。

咲-saki- オリジナルドラマ第1局咲-saki- オリジナルドラマ第1局
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2009-08-26