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感想:『生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2』

2009年09月23日 19時54分44秒 | 本と雑誌
生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )
価格:¥ 609(税込)
発売日:2008-04-19


生徒会でべらべらと駄弁っているだけという、ゆる~い学園ものライトノベル。空気系をラノベで実現したと言える作品だ。本来ストーリー性が小説の面白さを最も引き出すものであるが、ここまで徹底すればストーリー性皆無でも十分成立している。ただその分中毒性は無く、面白くても一回読めば充分といった感じではある。

10月からTVアニメ化されるが、本当に駄弁っているだけなこの作品をどう映像化するのかはちょっと興味がある。この2巻では、主人公は一歩も生徒会室から出ていない。あとがきによるとその制約にこだわらないということだが、ともかく動きという点に関しては全く皆無と言えるほどだ。アニメは動いてこそという面があるので、動かないことをどう補うのか。会話劇のような『化物語』は映像センスでカバーしている。動かないことを逆手に取ったような演出があれば見てみたいが、ただだらだらと会話しているだけではアニメとしては面白くなさそう。ゲーム・コミック・ラノベなどの話題に対してもどこまでネタとして使えるのかも気になる。