環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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07年度の温室効果ガスの排出 鉄鋼・セメント業界が上位

2009-04-04 17:00:40 | 温暖化/オゾン層
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経済産業省と環境省は、地球温暖化対策推進法に基づいて、排出量の多い企業など9260社の排出量をまとめたと、今日の朝日新聞が報じています。
 
この記事に掲載された2007年度の温室効果ガス排出量上位10社は、当然のことではありますが、去る3月17日付の全国紙の1面を使って「日本はトップレベルの低炭素社会です」という意見広告を打った業界団体の代表的な企業です。しかし、私はこの表に疑問を持っています。なぜ、この表には電力会社の姿が見えないのでしょうか。その理由は「発電に伴う排出量は、実際に電力を使った企業に割り振られて算出されている。割り振り前の排出量は東京電力が最も多い」という説明に現れています。


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そして、京都議定書で義務づけられている90年比6%削減のために、チェコから温室効果ガス排出枠を購入するのだそうです。



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