もう5年前になります。
その日、大きなウロコが筆者の目から剥がれ落ちました。
それは京都府保険医協会が、のちに「湿潤療法」で知られるようになった
夏井先生の講演会を開催してくれた日。
それまで、筆者も疑問に感じていた「傷の消毒」に対して
「消毒とガーゼ撲滅!!」と声を大にして訴える先生は、
実際の数々の症例を提示されました。
その治癒経過のなんと素晴らしいこと!
この講演会以後、迷うことなく筆者も
「消毒とガーゼ撲滅!!運動」に加わったのでした。
以下に、その講演で使用されたテキストを掲載します。
要点は、
1 傷口の消毒は、百害あって一利なし。
2 ガーゼは傷の治りを遅くするだけ。
3 水道水で洗うだけで、よろしい。
(もちろん傷に異物があれば、除去が必要。)
と、なります。
今までの常識は、いったいなんだったのか!?
その昔、ヨーチンをたっぷり傷口に付けて、
フ~フ~吹きながら痛みに耐えたのは、いったいなんだったのか!?
懐かしくも、ただただ愚かだったということでした。