外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

多嚢胞性卵巣症候群は高頻度の不妊原因 AGEも関与

2011-10-31 11:26:50 | AGEs
第1回糖化ストレス研究会 講演会 シンポジウム3。

高度生殖医療と終末糖化産物

演者は、ウィメンズクリニック神野 の 神野正雄 先生。


先生は、今年5月の第11回日本抗加齢医学会総会でも

 老化危険因子としてのAGEsおよびRAGE

というシンポジウムで、

 生殖医療と終末糖化産物 (AGE)

と題して、非常に興味深い話をしてくださった。


以前の記事に記載したとおりです。

    ↓ クリックで飛びます。
    ↓
不妊危険因子としてのAGEs


今回は、その詳細をお話してくださったもの。


そのなかで、言及されたのが「多嚢胞性卵巣症候群=PCOS」。


PolyCystic Ovary Syndrome (PCOS)は

加齢とともに増加する糖尿病類縁疾患であって、

高頻度の不妊原因として知られるものです。


そもそも不妊の代表的原因としては、

 卵巣機能異常

 卵管通過障害

 男性不妊

 着床障害

が知られているのですが

成熟した卵子が排卵されなくなる卵巣機能障害の原因は

AGEsではないか
、とは

5月の抗加齢医学会では「茶色の卵子」として言及されており

卵子を包む卵胞液中にAGEsが増加すると言う話。


さて、今回話されたことの要約を以下に記します。


体外受精などの生殖補助医療(ART)における

AGE蓄積と卵巣機能および継続妊娠の関連について。


生殖補助医療(ART)157例で、

採卵時に血液のTAGE、ペントシジン、CMLと、

卵胞液のTAGE、ペントシジン、CMLを測定し

さらに年齢、BMI、day-3-FSH、既往ART回数、

卵管因子、卵巣機能障害という合計12因子について

ARTの成績との関連を解析したところ

年齢、血清TAGE、卵胞液ペントシジンのみが

継続妊娠と有意に相関した。


ということで、

 高いAGE蓄積は、ARTにおける卵胞発育、受精、

 胚発育、妊娠成功を妨げるものだ


と、3000例近くのARTを行ってこられた

生殖補助医療の専門家である神野先生は結論されておられます。


そして、不妊治療を受けられる方々の健康の行く末は

よくよく注意しなければならない
とも。


なぜなら、

 PCOS(多嚢胞卵巣症候群)は糖尿病類縁疾患

 不妊原因の卵巣機能障害にAGEが一役かっている


わけですから、

当然、不妊治療を受ける方々は、将来、

糖尿病発症と高AGE蓄積のリスクが高いと考えられる
からです。



多嚢胞性卵巣症候群は高頻度の不妊原因 AGEも関与

2011-10-31 11:26:40 | ひとりごと 学会
第1回糖化ストレス研究会 講演会 シンポジウム3。

高度生殖医療と終末糖化産物

演者は、ウィメンズクリニック神野 の 神野正雄 先生。


先生は、今年5月の第11回日本抗加齢医学会総会でも

 老化危険因子としてのAGEsおよびRAGE

というシンポジウムで、

 生殖医療と終末糖化産物 (AGE)

と題して、非常に興味深い話をしてくださった。


以前の記事に記載したとおりです。

    ↓ クリックで飛びます。
    ↓
不妊危険因子としてのAGEs


今回は、その詳細をお話してくださったもの。


そのなかで、言及されたのが「多嚢胞性卵巣症候群=PCOS」。


PolyCystic Ovary Syndrome (PCOS)は

加齢とともに増加する糖尿病類縁疾患であって、

高頻度の不妊原因として知られるものです。


そもそも不妊の代表的原因としては、

 卵巣機能異常

 卵管通過障害

 男性不妊

 着床障害

が知られているのですが

成熟した卵子が排卵されなくなる卵巣機能障害の原因は

AGEsではないか
、とは

5月の抗加齢医学会では「茶色の卵子」として言及されており

卵子を包む卵胞液中にAGEsが増加すると言う話。


さて、今回話されたことの要約を以下に記します。


体外受精などの生殖補助医療(ART)における

AGE蓄積と卵巣機能および継続妊娠の関連について。


生殖補助医療(ART)157例で、

採卵時に血液のTAGE、ペントシジン、CMLと、

卵胞液のTAGE、ペントシジン、CMLを測定し

さらに年齢、BMI、day-3-FSH、既往ART回数、

卵管因子、卵巣機能障害という合計12因子について

ARTの成績との関連を解析したところ

年齢、血清TAGE、卵胞液ペントシジンのみが

継続妊娠と有意に相関した。


ということで、

 高いAGE蓄積は、ARTにおける卵胞発育、受精、

 胚発育、妊娠成功を妨げるものだ


と、3000例近くのARTを行ってこられた

生殖補助医療の専門家である神野先生は結論されておられます。


そして、不妊治療を受けられる方々の健康の行く末は

よくよく注意しなければならない
とも。


なぜなら、

 PCOS(多嚢胞卵巣症候群)は糖尿病類縁疾患

 不妊原因の卵巣機能障害にAGEが一役かっている


わけですから、

当然、不妊治療を受ける方々は、将来、

糖尿病発症と高AGE蓄積のリスクが高いと考えられる
からです。



乳酸菌飲料の驚くべき真実!

2011-10-29 00:01:40 | ひとりごと 学会
第1回糖化ストレス研究会 講演会 シンポジウム4。

「生活習慣病におけるTAGE-RAGE系の関与と阻止」

演者は、金沢医科大学の竹内正義先生。



以下、特に興味をそそられた箇所を記しておきます。



果糖(フルクトース)が危険なのは、


   フルクトース

      ↓
 
   フルクトース・1リン酸

      ↓

   グリセルアルデヒド

      ↓

   Glycer AGE (TAGE)


という経路により、TAGE(Toxic AGEs)が生成されるからと。


TAGEについては、以下をクリックでどうぞ。
        ↓
 Involvement of the Toxic AGEs (TAGE)-RAGE System in the
 Pathogenesis of Diabetic Vascular Complications
 :A Novel Therapeutic Strategy



で、食後の高血糖はTAGEを介して酸化ストレスを亢進します。


2009年夏に、AHA(American Heart Association)は

 Dietary Sugars Intake and Cardiovascular Health
  : A Scientific Statement From the American Heart Association

           ↑
        (クリックでPDFを読めます)

において、

健康な生活の維持のために1日の砂糖摂取量を

 男性では 37.5g以下

 女性では 25.0g以下

に抑えるべきである というガイドラインを提示した



 この部分の原文を掲げておきましょう


 Most American women should eat or drink

 no more than 100 calories per day from added sugars,

 and most American men should eat or drink

 no more than 150 calories per day from added sugars.



女性では100 caloriesは4で割れば25.0gの砂糖に

男性では150 caloriesは同様に37.5gの砂糖になるわけです。

   

ところが困ったことに、日本国内で市販されている清涼飲料水のほとんどに

この基準を超える糖質が含有されていることが明らかとなった。



今や、幼稚園児や小学校低学年のうちから

野外で遊びまわることはほとんどせずに

ソファーに座って、手の届く範囲に

果糖液糖ブドウ糖のペットボトルと

糖質含有量の多いスナック菓子を何袋も置いて

テレビゲームに興じるというスタイルが定着しているようです。


小児2型糖尿病啓発ポスターがそれを良く示しています。

クリックで拡大自由な元画像が出ます。
      ↓
    




また、飲食品中には糖質のほかに、加熱調理により生成する

グルコース由来AGEsが多量に含まれていることも明らかになってきている。


とりわけ、乳酸菌飲料は、

その製造過程で多量のグルコース由来AGEsが生成される。


これらの乳酸菌飲料を正常ラットに経口投与すると

肝臓でRAGE遺伝子発現が増大し、グルコース由来AGEsとTAGEが

肝臓に蓄積することが確認されている


NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)でも同様の所見を示す。


ちなみに、それらの乳酸菌飲料は、

講演のスライドでは、次のように表示されておりました。


 ○ク○ト  ピ○ク○ 


(筆者の母親が、○ク○トを毎日届けてもらって摂取しておりますので、

 講演会終了後、すぐに電話して翌日より購入を止めさせました)




京都駅に帰り、嵯峨野線の電車に座ると

女性セブンの吊広告に 

『モナ「赤ちゃんが来ない」 多嚢胞性卵巣って?」

と書かれてあるのが飛び込んできました。


多嚢胞性卵巣症候群 は シンポジウム3で

ウィメンズクリニック神野の神野先生が話されたこと。

次回は、多嚢胞性卵巣症候群 = PCOSについて書きましょう。



第1回糖化ストレス研究会講演会 東京で開催

2011-10-27 23:31:32 | ひとりごと 学会
午前の田舎の診療所の外来を済ませ、

故郷での夜診と当直は交代してもらい

京都駅12:32発のぞみで行ってきました


 第1回糖化ストレス研究会 講演会


開会前、こんな感じ。





実質、80名ほどの参加があった様子。


懇親会にもチョッとだけ参加して、

糖質制限を実行しつつ、赤ワインを4杯もいただき

先ほど無事帰宅。


で、なにげに小腹が空くもんだから、

帰りに近所のスーパーでウィンナーを仕入れて

ただいま焼酎のお湯割りでやっております。

こんな時間なのに・・・。


ま、たまにはね。


で、講演会の内容ですが、

いやぁ、久留米大学の山岸先生は快活な方だわ。

AGEsの説明も、明瞭で素敵でした。


かなりインパクトを受けたのは、金沢医大の竹内先生。

食物中のAGEs、あんなのやこんなのに、そんなに含有?!

さっそく、おふくろに「もう止めとき!」と電話しました。


おまけに、昨日掲載の

 アメリカ的生き方の袋小路 『Globalization』より

に書いたのと同じことを発言されるのにもビックリ!


詳しくは、また次回掲載します。

今夜は、この辺で失礼をば。



アメリカ的生き方の袋小路 『Globalization』より

2011-10-26 11:59:58 | ひとりごと 経済
今回ご紹介するのは、

Manfred B. Steger著の Globarization という書籍から。




出典:Manfred B. Steger『Globarization』(2009,Sterling),p94


まずご覧いただきたいのは、表の3段目。


 ファーストフード産業が1年でテレビCMに使う広告宣伝費


これが、72億ドルだとあります。

1ドル76円で換算すると、5472億円です。


その1つ下の欄を見ますと、


 全米癌研究所が癌その他の病気の予防のため

 「1日5つ」の果物や野菜の摂取を奨励するのに使う予算



というのがあり、これが100万ドル !

日本円で、たったの7600万円です!


健康的な食生活を推進するための費用が、これぽっちなんです!


恐るべし! ファーストフード産業の攻勢!!


思い起こしてみてください。

たとえば、「○クドナルド」のテレビCMを。

子供向けには玩具をつけてまで、集客を図っていますねぇ。


何を隠そう筆者も昔は、ビッグ・○ックやチキンナゲットを

なにも考えることなくガッツリとやっておりました・・・。


ほかにも、たとえば牛丼といえば筆者のころは「吉□家」。

これもまた、ガッツリと一粒残さず戴いておりました・・・。

今では、「吉□家」以外にも、

強盗被害で有名な「す△屋」をはじめ「な▽卯」「松☆」などなど。


よく煮込まれた具材を銀シャリにかけるシーンなどが流れると

今でも、思わず生つばがゴクリとなります。


「抗糖化」と「糖質制限」を実践してからは、

世の中の眺め方が大きく変化しました。


行きつけのスーパーは毎週木曜が「パン3割引の日」。

パン売り場に群がるお客さん達、なんとも気の毒に思えます。


もちろん、

CMソングをハミングしながらうれしそうに

スナック菓子を両手に掴んだオコチャマたちや

おかき・おせんべいコーナーで

「あぁ、これやこれや!」と

「三◇製菓」の袋をいくつもカゴに入れるおばちゃんにも

惻隠の情を禁じえないのです。


経済活動というものは、非情なものです。

世の中、これすべて、その原理で動いております。



お米農家は言うでしょう。

 「米を食べないなんて、どうかしてるぜ!

  減反政策どころの話じゃないな!」


お菓子会社も黙っていません。

 「うちの新しいせんべいには、

  コラーゲンとグルコサミンまで入っております。

  もちろん、米どころ越後のもち米を使用です!」


砂糖会社も、もちろん一家言あると登場です。

  「そもそも、脳はブドウ糖しか・・・

   いや、そりゃぁケトン体も使いますが・・・

   まぁ、とにかく

   『脳はブドウ糖だけ!』と言えば

   わかりやすいじゃないですか!

   これまで、ずっとそう思い込ませて来たんだし。

   ねッ、そうでしょ!

   疲れたときには甘いものが一番!

   ナッツなんて、ほら、歯に詰まっちゃうでしょ!」



テレビや新聞は、表の下から3行4行でもわかるように

広告費を落としてくれる大スポンサー企業に都合の悪いことは

見ざる・聞かざる・言わざる を決め込むということが

今回の原発事故の報道でも明白になったわけです。


「糖質礼賛」の現状を変革するためには、

草の根の情報ネットワークと地道な自己実験しかありませんね。


「主食という刷り込み」を克服することだけでも大変なのに、

「糖質制限」なんて、まったく四面楚歌もいいところでしょうか。

だからこそ、

 狭き門より入れ ですなぁ。



アジア系アメリカ人の糖尿病有病率は白人より高い

2011-10-25 12:08:27 | Medical Papers 紹介
アジア人のほうが欧米人に比べて糖尿病になりやすいこと

当ブログでも以前

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 3 ←クリックでどうぞ。

にて掲載しました。


これに関連した研究が、Diabetes Care2月号にありました。

        ↓    
               
Trends in the Prevalence of Type 2 Diabetes in Asians Versus Whites

Results from the United States National Health Interview Survey, 1997–2008


 Diabetes Care February 2011 vol. 34 no. 2 353-357


要 約

目的:アジア系アメリカ人と非ヒスパニック系白人(以下白人と表記)における

    2型糖尿病有病率と関係する状況の傾向を調べる。

方法:1997~2008年の米国国民健康聞き取り調査データを分析し、

    18歳以上の成人230,503名をサンプルとした。

    このうち、アジア系アメリカ人は11,056名、

    白人は219,447名である。

結果:年齢と性別で補正した2型糖尿病有病率は、全期間をとおして

   アジア系アメリカ人のほうが白人より高く

   (4.3-8.2% VS. 3.8-6.0%)、

   どちらの集団においても統計的に有意な有病率の上昇傾向を認めた。    

   BMIも両集団で増加していたが、年齢と性別で補正すると

   アジア系アメリカ人のBMIは一貫して白人より低かった。

   完全補正ロジスティック回帰モデルによれば、

   アジア系アメリカ人は白人に比べて、

   30-50%糖尿病になりやすい状態である。

   その上、2型糖尿病になる確率が最も高いのはインド人で、

   次いで、フィリピン人、その他のアジア人、中国人の順であった。

結論:白人に比べてアジア系アメリカ人は、明らかに低いBMIにもかかわらず、

   2型糖尿病になるリスクが有意に高い。   

   アジア系アメリカ人の最適な糖尿病予防策を調整するためには

   さらなる調査は当然だ。



さて、この研究の対象である12年間に、

糖尿病と診断されたアジア系アメリカ人は4%超から8%に増加した。

白人では、その有病率は4%弱から6%に増大した。

しかし、2006年~2008年における肥満の割合は、

白人25%に対しアジア人では17%だった。


これらは、アジア人であること自体が糖尿病のリスク因子であること

を示したこれまでの研究と一致している。

すなわち、遺伝的脆弱性と生活様式が複合したものである、

と、この研究では指摘している。


アジア人の方が白人や黒人よりも体重が少ない傾向にあるにもかかわらず、

腹部臓器周辺の脂肪の比率がより高値だと複数の研究が明らかにしている。

特に内臓脂肪は、2型糖尿病リスクと関連している。


「アジア人の方が不健康な食べ物や、それに関連する

 体重増加の影響を受けやすいかもしれない」と

本研究に参加したJohns Hopkins UniversityのDr. Hsin-Chieh Yehは語る。


研究者らは、アジア人の糖尿病リスクが増大していることを承知しているが、

 一般の多くはおそらくこのことに気付いていない
」とも述べている。




Abstractは以下をクリックでどうぞ

        ↓

Trends in the Prevalence of Type 2 Diabetes in Asians Versus Whites
Results from the United States National Health Interview Survey, 1997–2008




喫煙は閉経の早期化と関連

2011-10-24 15:24:51 | Medical Papers 紹介
先週、夜診を左腰背部痛で受診した26歳女性。

仕事の関係で、毎晩ワイン1ボトル程度を飲むという。

休肝日は、日曜だけとか。


予断を持って、先に検査を指示。


ところが、

検尿やら血液検査の結果、尿路結石も膵炎も否定的。

肝機能もまったく正常。


結局、痛みの部分を触れてみると、

左の傍脊柱筋の緊張があきらかだった。


腰帯点も築賓も、患側に著明に圧痛を認めた。

なので、芍薬甘草湯とミオナールなんぞを処方。


 「じゃぁ、お薬出しますから」

というと、

「それから・・・」 と、まだ何かあるらしい。


「禁煙したいんだけど・・・・・。」


 「どのくらい吸ってるの?」

「1箱くらい。」

 「1mgの?」

「6mgのマルボロー。」



最近は、他の外来でも禁煙希望者をしばしば認める。

舘 ひろしさんのCMの効果なのだろう。


けれど、自分の経験からすると、

要点は 禁煙へのモチベーション がどこにあるか?

だと思うのです。

(ちなみに筆者は、

 抗加齢医学会の研修講習会 その5 最終回

にも書きましたが2009年末に突然、煙とオサラバしました)


それまでは、抗糖化サプリを服用しながらも、

そして、アンチエイジングだなんだと言いながらも、

1日5本程度が止められずに、ズルズルしていたのでした。


が、そんなことでは意味ないじゃん!と閃いたとたん

なんともアッケなく、煙と縁を切れたのでした


そこで、この方には

 「一卵性双生児の姉妹がいて、若い頃から片方だけが喫煙。

  その結果、2人が中年になって

  肌状態の圧倒的な違いとなって現れたんです。

  化粧品にお金かけるより、タバコをねぇ・・・。」

という、よく知られた話なんかしてみたのでした。


ところが、今回、

 喫煙は閉経の早期化と関連

なんていう研究があることを知りました。

Menopause:The Journal of The North American Menopause Society

オンライン版
9月に発表の以下の研究がそれ。

Meta-analysis suggests that smoking is associated with

an increased risk of early natural menopause



およその内容は以下のとおり

米国、ポーランド、トルコおよびイランの

女性約6,000人を対象とした研究6件により、

非喫煙者は平均46~51歳で閉経に至るのに対し、

喫煙者では全体的にみて閉経が早く43~50歳であった。


また、50歳もしくは51歳をカットオフ年齢として

女性を「早期」閉経群と「晩期」閉経群に分類した他の5研究では、

対象とした43,000人超において、

早期に閉経期を迎える可能性は、

喫煙者の方が非喫煙者よりも43%高かった。


閉経が早期化すると、

骨粗しょう症、心血管疾患、糖尿病、肥満、アルツハイマー病など

閉経後の健康障害が増加し、そのリスクが高まる可能性のあることは

一般的によく理解されているところです。


「総合的にみて、早期閉経はその後の死亡リスクを

 わずかではあるが増大させるとも考えられている。」

と、研究者の一人、Dr. Dvornykは補足している。


喫煙が閉経の早期化を引き起こす理由の説明としては、

1、喫煙が女性の身体でのエストロゲン産生機序

  もしくはその除去機序に影響する可能性。

2、紙巻きタバコの特定の成分が卵胞を死滅させる。

という2つの説が存在するようだ。



さてさて、もし彼女が次に受診したなら、

今度はこの話を聞かせてあげることにしよう。


Abstractはこちらをクリックで。
      ↓
Meta-analysis suggests that smoking is associated with
an increased risk of early natural menopause



炭水化物からナッツ類への変更は糖尿病コントロールに有用な可能性

2011-10-23 20:20:30 | Medical Papers 紹介
Diabetes Care 8月号に発表されたのが

Nuts as a Replacement for Carbohydrates in the Diabetic Diet.

 Diabetes Care August 2011 34:1706-1711


毎日のマフィンの代わりに1~2握りのナッツを摂取することは、

糖尿病患者の血糖値とコレステロール値のコントロールに

有用と思われることが、新規研究から示唆されている。


要 約

目的:脂肪、特に一価不飽和脂肪酸の摂取は、HDLコレステロールを維持し、

   血糖値を改善するため糖尿病食として受け入れられてきているが、

   はっきりした理由は、まだ明らかとされていない。

   そこで、植物性脂肪源としてナッツを取り合わせて摂取することが

   2型糖尿病患者の血清脂質とHbA1cに与える影響を評価した。

方法:117名の2型糖尿病患者をランダムに3方法に分け、3ヶ月間

   異なる食事法を行った。

   2000Kcalの摂取カロリーのうち475Kcalを、次のようにした。

    A) 1日75gの無塩ミックスナッツ

    B) 全粒小麦粉マフィン

    C) 無塩ミックスナッツと全粒小麦粉マフィン半々

   HbA1cの変化を主要結果とした。

結果:B)と比べるとA)では一価不飽和脂肪酸が相対的に8.7%増加した。

   治療企図解析では、A)だけがHbA1cを有意に0.21%低下させ、

   B)C)では変化は認められなかった。

   またA)はB)と比べると、LDLコレステロールも有意に低下させた。

   C)では半分くらいの低下にとどまり、有意な低下ではなかった。

   apoBとapoB:apoAの比率も、同じ変化を示した。

   ナッツを摂取することは、

   HbA1cとLDLコレステロールの低下に関連していた。

結論:炭水化物の代わりに毎日75gのナッツを食べることは、

   2型糖尿病の血糖コントロールと血清脂質を改善する。



研究に参加したトロント大学のDr.Kendallは、

この変化は小さく、臨床的に有意な血糖コントロール改善と考えるには

「やや不足」であった、と述べています。


ちなみに、コレステロールに関しては、

ナッツ群の平均LDLコレステロール値は、

約97mg/dLから89mg/dLに低下していました。



この研究は、糖質制限食ということではないので、

HbA1cの低下は、この程度でもしょうがないでしょう。

そうではあっても、読書の秋 で 一大事

のHさんのナッツの選択は、間違っていないというわけです。



 Abstractはこちらをクリックでどうぞ
       ↓
 Nuts as a Replacement for Carbohydrates in the Diabetic Diet.
 Diabetes Care August 2011 34:1706-1711





読書の秋 で 一大事

2011-10-23 18:42:05 | ひとりごと 医療系
関連記事:ためしてガッテンでねぇ という糖尿の患者さん

当記事の前段ためしてガッテンでねぇ という糖尿患者さん 別バージョン


昨日、土曜の外来に1週間前手に入れた江部先生の本

「主食を抜けば糖尿病はよくなる」

を小脇にかかえて、Hさんがやってきた。



 「読まれましたかぁ?」


「いやぁ、もう、驚くことばかりでした。

 これまで、何をしてたかと悔やみます。

 で、4日前から薬飲むのは止めました。」


 「えッ!? 毎食前のも朝・夕のもですか?」


「ええ、そうです。」



これには仰天。


毎食前のベイスンと朝・夕のアマリール、メトグルコを

止めてしまったというのだから・・・。


前回受診の時、

「次回GAを検査して、内服は変更しましょうね。

 糖質制限の効果が反映してきますから。」

とは説明していたのだけれど、

『読書の秋』の影響がこれほど圧倒的とは想定外だった。


というのも、Hさんはケアハウスというところに入所中。

そのため、食事は自分の思い通りにはならない。

たとえば朝食は、パン・牛乳・副菜だという。


なので前回受診時には、

「せめて、牛乳を豆乳にできればねぇ・・・」と。



やる気満々のHさんは、

さっそくケアハウスの栄養士さんに掛け合って

牛乳を豆乳に変えてもらったのだという。


そして、米飯も食べないようにして

ナッツを食べるようにしたという。


しかも、本を読んでみて、

高雄病院への教育入院をしてみたいと

問い合わせまでしてみたのだともいう。


ただし、コストの関係もあり

「今、直ぐと言うわけにはいかない。」と、おっしゃる。



さて、4日前から服薬中止したHさんの血糖値。

朝食後2時間で、272mg/dl。


アカン・・・。

内服の中止は完璧なフライング・・・。

次回受診までの服薬の必要性を説明。


それにしても、食事を自由に変更できないとは

なんとも悩ましく、深刻な事態である



当記事の前段ためしてガッテンでねぇ という糖尿患者さん 別バージョン

関連記事:ためしてガッテンでねぇ という糖尿の患者さん


イチジク秋果 終了

2011-10-23 16:56:21 | ひとりごと 農
昨日、収穫した地植えのイチジクの秋果。

赤イチジクが2個、白イチジクが10個。

たぶん、これで今年はおしまい。


赤イチジクが熟した夏には、

白イチジクはまだ収穫できずだった。


赤と白を同時に食べ比べるのは、今回が初めて。




2011.10.23


右が赤イチジク。


外皮だけでなく、中身もやはり赤い。




2011.10.23



そこで、食べ比べ。

甘さもコクも、軍配は圧倒的に白イチジクに上がった。


夏の赤イチジクは、もう少し甘かったけれど

それでも、コクというか風味というか

ワインでいう「ボディ」は、白イチジクが断然「フル・ボディ」。


ベランダのプランターは、赤イチジクだけ。

これはぜひ、白イチジクを挿枝で増やさねば!



豆類増やし白米を控えることが糖尿病の抑制に関連する

2011-10-21 07:36:20 | Medical Papers 紹介
The American Journal of CLINICAL NUTRITION

A higher ratio of beans to white rice is associated with

lower cardiometabolic risk factors in Costa Rican adults
.

という表題で掲載されたもの。


要 約

背景:白米を多く食べることは、メタボリック症候群や2型糖尿と関連がある。

   コスタリカでは主に白米と豆類が食べられてきたがこの食事が

   どのような心臓メタボ系疾患のリスクになっているか

   これまで研究されてこなかった。

目的:糖尿病でない1879名のコスタリカ成人において、

   白米と豆類の食べ方とメタボリック症候群との関わりを

   明らかにしようとした。

結果:白米を食べる量が増えると、収縮期血圧・中性脂肪・空腹時血糖が上昇し、

   HDLコレステロールが低下した。

   豆類を多く食べると拡張期血圧は低下した。

   豆類:白米の割合を、1:3、1:2、1:1、2:1というふうに

   豆類を増やしていくと、HDLコレステロールは上昇し、

   血圧と中性脂肪は低下するという傾向が有意に認められた。

   1食分の白米を豆類に置き換えて食べた者は、

   メタボリック症候群の発症リスクが35%低かった。

結論:白米より豆類の割合を多くすること、もしくは豆類に代えることで

   白米を食べる量を減らすことはメタボリック症候群のリスクを軽減するだろう。


この研究は、ハーバード大学公衆衛生学部栄養学科のメンバーが

NIHの補助を受けて1994~2004年に行ったもの。


「米は、体内で実に容易にブドウ糖に変換される。

 米は、加工度が高く純粋のでんぷんであり、

 でんぷんはブドウ糖が結合してできた長鎖である」


特に玄米ではなく白米を摂取している場合は、良くない傾向にある。

身体面からすると、白米1食を摂取することは

「チョコバーを一本食べているようなものである。

 食物繊維や他の栄養素は取り除かれているからだ。」

この傾向は「長期的な代謝に影響を及ぼすだろう」

と、同大学の栄養学および疫学の教授で、この研究に関与した

Dr. Frank Hu は補足して述べている。


コスタリカは豊かになり、都市化が進んだため、

米の摂取量が増加している一方で、豆類の摂取量は減少。

それと同時に、同国における糖尿病発生率は急上昇しているのが現状。

必要以上の米の摂取が、少なくともその要因の一端となっている可能性がある

と、この研究者らは結論付けている。



 てやんでぃ! こちとらぁ 日本人よ!

   瑞穂の国の日本人といやぁ

    主食は 米 と昔から決まってるんでぃ!
 
     食いねぇ、食いねぇ、白ご飯!!

    ・・・・・
    
 主食 止めますか?

  それとも 健康 止めますか?



 Abstractはこちらをクリックでどうぞ
       ↓
 Am J Clin Nutr September 2011 vol. 94 no. 3 869-876


燃費計にアンチエイジングを思う

2011-10-21 00:45:00 | サクセスフル・エイジング
ずいぶん昔の交通標語に

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」

というのがありました。

その頃は、余計なお世話だよ~ と思っていました。


手術の時でも、「クーパー」と言って

直ぐにクーパー(要するにハサミです)が出てこないと

イライラしたものです。


(グーパー、と言って チョキ ではありません、念のため。)


まぁ、外科の医者は多かれ少なかれ「イラチ」でして

手術のリズムを乱されるのが嫌いなもので、

清潔ナース(手術介助のナース)がグズグズしていると

怒鳴ったりする方もいらっしゃるのですが

筆者は口に出さない分、腹が膨れてくるタイプでした。


で、車の運転に関しては

いわゆる「ハンドルを握ると人が変わる」タイプ。

しかも、走り出したら停まるのがイヤなタイプ。


前にゆっくり走行している車があれば

充分安全を確認し、黄色い線でも、少し跨いで

お先に失礼! ってなことも。


苦手なことは、

信号で停まること、パーキングエリアで休憩すること。


さて、話はアンチエイジングに目覚めて1年ほど経った

2008年の夏も終わりのころ。


7~8年乗ったワンボックスカーが

ミッショントラブルで危篤となり走行不能に。

急遽、軽自動車を買うこととなりました。


燃費計と出会ったのは、その時でした。

いとも簡単に、デジタル表示の魔法にかかりました。

メーカー発表燃費は21.0km/L。


なんとか燃費を向上させようと工夫を凝らし

運転の仕方が大きく変化したのでした。


もっとも大きな変化は、「追い抜し」に関するもの。


追い抜くことはあっても、ほとんど追い抜かれなかったのが

「落ち葉マーク」にさえ追い越される始末。

そんなことがあっても、

瞬時の燃費が30や40を示していれば

心は穏やかに保たれているのでした。


歩行者信号が点滅を始めたりすれば

なんとしても渡ってしまうぞ!とばかりに

以前はアクセルを踏み込んでいたものですが

そんなことでは燃費は伸びない・・・。


信号のタイミングを遠くから観察し

早めにアクセルを戻して「転がる」。

まぁ、後続車にとっては迷惑な事かも知れません。

かつての自分なら、

「スピード出せば黄色で渡れるやろ!この○×△□▲!!」


当然、全手動アイドリングストップを

オーナーオプションで標準装備することにしました。


まぁ、たまにはミッションが「D」のままで

再始動に手間取ることもありますが・・・(汗)。



そのような、血と汗(痴と焦)の2年半の準備期間を経て

今年の6月、同じ車の新型車に乗り換えました。

今度の車はCVT。

メーカー発表の燃費は25.5km/L。


そして、4ヵ月余りが過ぎた今月13日。

近畿自動車道の堺JCT手前だったでしょうか。

数字が変わる瞬間は見逃しましたが・・・。






高速道路ではありますが、75km/hのスピード。

若輩者のころより、何度か覆面Pに

「左に寄りなさい!」と声を掛けてもらったこの道。

まさか、「もっとスピード出しなさい!」とは言われないでしょう。


そんなことより、燃費計がね! ほら!






瞬時の燃費ではない、平均燃費がこれ。


とうとう、OEM元のアイドリングストップ装備車の

メーカー発表燃費を超えた瞬間なのでした。



って・・・、まぁ、バリバリの自慢話・・・・・、

どこがアンチエイジングと関係あるのかッ!

と、思いましたか?


いえいえ、燃費を伸ばすことはアンチエイジングそのものです。


1度の給油の走行距離を伸ばすこと、これすなわち燃費向上

1度の人生の健康寿命を伸ばすこと、これすなわちアンチエイジング


ただし、給油は何度でもできるけれど

人生は1度きりということが、大きな違い。


燃費向上のために必要であったことはなにか?


それは自分自身が真剣に意志することでした。

運転の方法を変える意志」を持つことでした。


センテナリアン(100歳長寿者)の研究が示すところでは

彼ら百寿者では血中インスリン濃度が低いことが知られています。

長寿の結果、血中インスリン濃度が低いのか、

血中インスリン濃度の低い生活を続けた結果、健康長寿なのか?


現在、寿命を延長させる介入方法として確実視されるのは

摂取カロリーを7割とするカロリーリストリクション(CR)。

アカゲザルの研究で、霊長類でもほぼ実証されました。

 詳しくは以下を参照してください  ↓

 霊長類カロリー制限『Science』誌の掲載論文 アンチエイジング・ミニ講座 4


もちろん、血中インスリンを低く抑えるためには

血糖値を上昇させない食事をすることが肝要です。

そのためには糖質制限=炭水化物制限が必要となります。


糖質制限は、なにも糖尿病人のためだけのものではないのです。

血糖値が180mg/dlを超えるたびに

血管内皮は障害され、すい臓のβ細胞は疲弊します。


1膳の米飯150gは、55.3gの糖質を含みます。

これだけで健康人では血糖値は約55mg/dl上昇します。

2膳食べれば、食前の血糖値が90でも

食後血糖値は200mg/dlになってしまうのです。


「今の食事環境では、だれでも糖尿病になれます」

とは、ある糖尿病専門医の言葉でした。


ここで、やはり「意志すること」が必要となります。


食事の方法を変える意志」を持つこと

すなわち 

食い改め」 ようと意志することが

真剣に求められると思うのです。


みんな食べてるんだから、同じでいいよ!

食べたい欲求を抑えてまではねぇ・・・。


そうですか? 残念なことです。


 狭き門より入れ、

 滅にいたる門は大きく、その路は廣く、

 之より入る者おほし。

 生命にいたる門は狭く、その路は細く、

 之を見出す者すくなし。

 
 Enter through the narrow gate.

 For wide is the gate and broad is the road

 that leads to destruction, and many enter through it.

 But small is the gate and narrow the road that leads to life,

 and only a few find it. (Matthew 7:13-14)



ためしてガッテンでねぇ という糖尿患者さん 別バージョン

2011-10-15 18:52:55 | ひとりごと 医療系
関連記事:ためしてガッテンでねぇ という糖尿の患者さん

当記事の続き:読書の秋 で 一大事

     


糖尿病が完治する!? すい臓を復活させる薬

という番組が放送された週の土曜、一番に外来受診した患者さんも

「ためしてガッテンでねぇ・・・」と、話し始めたのでした。


もちろん、この方にも


 すい臓を休めるためにインスリンを使うということは

 血糖値を上げなければインスリンも必要ないわけ

 炭水化物の摂取を控えて血糖上昇を抑えればよい話
 
 糖質制限を行えば済む話なんです

 インスリン使いながら普通に食べてるようじゃ

 お話にもならないわけですからね

 肝心なのは 「食い改め」 ることなんです
 
 そうすれば薬に頼らなくても 回復の可能性がグンと増加するんですよ


と申し上げたのは言うまでもないのですが、

驚いたことにこの方、これまでに一度、

インスリン療法を受けていたとおっしゃるのでした。


今日、検査結果を聞きに再受診されたので再確認したのですが

5年前に大学付属病院に20日ほど入院して

インスリン注射と食事の教育を受けたとのこと。


昔のカルテを見てみると6年前からのデータがあり。

6年前はHbA1cが6.4程度。

それが5年前には7.5程度に上昇してきて、

内服薬を変更してもコントロールができなかったために

入院しての治療となったとのことでした。


退院してから1年程はHbA1c 6 台を維持していたものの

次第に上昇し、今年の7月には9.0に。


結局、こんなことになるのは、

カロリー重視の今の糖尿病食事指導の結果に他ならない。

炭水化物を減らさない食事指導の明らかな敗北です。


「主食は米」という既成概念の刷り込みから

自由にならなければ、悲劇は繰り返されるのです。

せっかくインスリン注射ですい臓を休めても

炭水化物を食べ続けていては、元の木阿弥という見本です。


内科の先生の処方は1年ほど前から

ベイスンとアマリールとメトグルコのまま変わりなし。


で、先週土曜に

「ためしてガッテンでねぇ」と外来受診したという訳。


一番目の受診者だったので

溜まっていくカルテを気にしながら

説明すること半時間以上。


 何を?


もちろん 「食い改め」 についてです。


さらにメモに、江部先生の書名を書いて渡した。

 『主食を抜けば糖尿病はよくなる』



今日、本が手に入るという。

すでに少しづつ、ご飯を減らしているとのこと。


先週の採血はGA(グルコアルブミン)。

これは1~2週間前の血糖値を反映するもの。

HbA1cは1~2ヶ月前を反映。


結果、GA 21.6 。


今ごろはきっと、読書の秋を実践されているだろう。

食い改め」の必要性を再確認されるはず。


来週か再来週に再検査して、内服薬は変更する予定。


当記事の続き:読書の秋 で 一大事


関連記事:ためしてガッテンでねぇ という糖尿の患者さん

進化系 覚醒外科医って ただのオタク?(汗)

2011-10-14 23:33:38 | You are what you eat

ただいま救急病院の当直中。

2週間前の夕食の検食が、あまりにも豪勢だったので

実は写真に撮っておいたのでした。




2011.9.30



後列 左から ご飯・ジャガイモとちくわの煮物・じゃこおろし

前列 左から (ミートソースのような)そぼろが載ったうどん・卵豆腐

トレーの向こうにあるのは、うどんのつゆです。



お茶碗が大きいので、ご飯は200gはあるでしょう。

うどんも大したものです。

ザックリ計算しても カロリー600kcal 炭水化物130g 。


糖尿でなくても、これだけで血糖値は130mg/dl 上がる勘定です。

そもそも、夜の食事ですよ 夜の・・・。


結局、このときは、じゃこおろし・卵豆腐・(ミートソースのような)そぼろ

だけを感謝して戴いたのでした。


さて、今夜も写真を撮りました。

しかも、なんと! ビフォーとアフターです!



ご覧ください、まずはビフォーです。






後列 左から ご飯・白インゲン・キュウリとモヤシのお浸しに鶏ササミとすりゴマ

前列 左から 白菜とニンジンと麩と豆腐と牛肉のスキヤキ・シュウマイ


なかなかのご馳走です。

おまけにご飯なんて、250gは確実にあるでしょう。

あぁ・・・、病院なのにねぇ・・・。



そして、糖質制限に目覚めた匠が手をつけたあとは・・・・・


 なんということでしょう!





給食の方が見たら、きっと「ニンジン嫌いなんて子供やなぁ!」と

思われちゃうんやろなぁ・・・・・ と気が引けます。


でも、そうではないのです!


ニンジンは結構GI値が高いのです!


 下のをご覧になれば判ります。

 あくまで、目安としてご覧ください。

  代表的な食品のGI値一覧 ←クリックで飛びます



ということで、

アンチエイジングに目覚めて

抗糖化に加え、確実に

 糖質制限オタク に進化を遂げている外科医でした。