外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

抗糖化サプリメント 臨床試験準備

2008-01-31 23:55:26 | 抗糖化ドクターズ・サプリ
当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。



臨床試験に向けて走り始めています。

まずは、肌弾力測定のためのドイツCK社のCutemeter MPA580。

実際の測定手順を先程マスターしました。




キュートメーターの上に乗せたパソコン画面に、

リアルタイムに測定曲線が描写されていきます。

1回の測定で2度の皮膚吸引が行われ、次のような曲線が得られます。




 
少しずつつ測定箇所をずらして、計4回の測定を行います。

その結果、次のように4つの曲線データが得られます。


  


1回の測定はわずか16秒。

得られたデータは機器で即座に解析され、皮膚弾力性が評価されます。

う~ん、かなりの優れモノです。


糖尿病合併症の原因となる「AGEs」の生成は「抗糖化サプリメント」によって
抑制が期待できるのですが、「AGEs」は同時に皮膚コラーゲンに架橋を形成し
「皮膚の弾力低下(ハリが失われる)」も引き起こしてしまうのです。






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抗糖化サプリメント・臨床試験について

2008-01-27 20:40:11 | 抗糖化ドクターズ・サプリ
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臨床試験の準備を進めています。

被検者の方には採血などもお願いするのですが、血中の「3DG」や「CML」や「ペントシジン」などのAGEsは測定しない事にしました。

その代わりとして、非侵襲的に皮膚組織中のAGEs蓄積を測定できるDiagnOptics社のAGE READERという機器を用いて、抗糖化サプリメント摂取前・後のAGEs生成抑制効果を客観的に評価することにしました。
  

機器の説明はこちら(英文)。


また、CK社の皮膚粘弾性測定装置キュートメーターを用いて抗糖化サプリメント摂取前・後の肌の弾力性回復率を客観的に評価することにしました。

  

 機器の説明はこちら。

もちろん、被検者の方々には抗糖化サプリメントを摂取されてからの実感も経時的にお聞かせ頂くのですが、それらはあくまで「主観的」な評価となります。

可能な限り、「客観的」なデータが得られるよう入念に検討中です。






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今夜、「抗糖化」アンチエイジングの歴史が始まった!

2008-01-16 22:24:11 | 抗糖化ドクターズ・サプリ
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とうとうやって来ました!



カプセルに入って、ついに「抗糖化」が登場しました。








アルミ個別包装に入っているのは2カプセル








1日分が2連になっています








つまり、推奨摂取量は1日4カプセルということになります。

これは素材の基礎実験データに基づいた摂取推奨量です。

基本的に「食品」という扱いですから、いつ摂取してもよいのですが、

筆者は朝と夕、1日2回に分けて摂取するつもりです。


倫理審査委員会がまもなく立ち上がるのですが、その承認を待たずに、

私は今朝、外来診療を担当している診療所で採血を済ませました。

もちろん、このカプセル摂取前の血液検査値測定のためです。


そして、15分前、世界で初めて摂取しました。

たった今ここに、

抗糖化による新たなアンチエイジングの歴史が始まった

ことを宣言します。




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糖尿病合併症治療薬における抗糖化について

2008-01-14 15:12:49 | 抗糖化
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「今日の治療薬」という本があります。

医師の間では非常にポピュラーな本です。

2007年度版の糖尿病治療薬の章では、342頁から「合併症治療薬」の項目があり、その中に

 AGE(advanced glycation end-product)阻害薬
  AGE阻害薬は前駆物質の3-DGを選択的にブロックすることでAGEの形成を抑える薬で、
  現在アミノグアニジンなどが検討されている。


と記載されています。


3-DGは1/5の「老化原因としての糖化(グリケーション)」にも書きましたね。

AGEs生成に関して非常に重要な物質です。

アミノグアニジンは、反応性カルボニル化合物(3-DGがそうです)と反応することで

AGEs生成を抑制すると考えられています。→考えられる反応の図はこちら

現在、サプリメントとして販売されていますが、副作用として嘔気・頭痛があります。→英文


これ以外では「今日の治療薬」に名前は挙がっていませんが、

OPB-9195(大塚製薬が研究中)というのが、アミノグアニジンよりも

3-DGペントシジンCMLの生成抑制に効果的だ

との発表(in vitro)があります。→日本の研究者の研究ですが英文です。


いずれにしても、現在我が国において医薬品としては発売されていません。


ちなみに、私がその基礎データーに惚れた素材のAGEs阻害率を

アミノグアニジンと比較したデータ(in vitro)は以下のごとくです。

 3-DGの阻害率 アミノグアニジン 99.1%
                惚れた素材 82.8%

 CMLの阻害率  アミノグアニジン 58.7%
                惚れた素材 92.3%

 ペントシジンの阻害率  アミノグアニジン -18.6%
                     惚れた素材 55.3%


惚れた素材のin vivoのデータとしては、2型糖尿病患者の血中3-DGCMLで測定されていますが、

12週の摂取でいずれもp<0.001で有意差を持って減少が認められています。





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新年最初の救急当直

2008-01-13 13:19:09 | ひとりごと 医療系
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     関連記事:研修医に人権はない・・・今は昔
           外科医の昔話 その1






土曜の午後5時半から、今朝9時まで救急病院で当直してきました。

以前は、月曜朝7時までの48時間半当直を月1回やっていたのですが、

当直明けの月曜は普通に仕事のため、体力の限界を覚えた昨年の春以降は

日曜の朝で解放して貰えるようにお願いしたのでした。



世間の人は、「救急病院の医者なら何でも診れるだろう」と思っている事でしょう。

でも、テレビで放送されるような大都会の有名病院の救急ならいざ知らず、

「救急病院」の看板を掲げているといっても実際は、

特定の診療科の医師が当直として担当している場合がほとんどです。


「救急の専門医」ではないですから、

自分が専門としている診療科以外の疾患を訴える急患さんに対しては、

自分自身が満足できる対応、つまり何の不安もなく

患者さんにその疾患の説明など、できないものです。

少なくとも私はそうです。

「責任を負う」ということに関しては、非常に神経質にならざるを得ません。



20年以上、消化器外科医として仕事してきましたが、

「救急当直」に関しては気持ちの上で、

未だに駆け出しの頃とほとんど変わらないかなと。



私達の頃は、大学病院の研修医となったその年の11月に当直が解禁となりました。

実際の医療現場に出て6ヶ月目ということです。


それはそれは、緊張しました。


大学の先輩は「当直は人生道場やでぇ~」と意味深な言葉をかけてくれました。



外科系の急患しか取り扱わないでくれる病院もありましたが、

何でもかんでも、救急車は絶対断らない、という病院もありました。


なんでもありの病院の場合には、

銀色の表紙の「当直医マニュアル」という本を握り締めて、夜を明かしたものです。


しかも病院には医師は自分1人ですから、救急車で急患が搬入されている時に、

病棟で入院患者さんに急変があったりすると目も当てられません。


精神的にも肉体的にも激しく消耗しつつ、

 「そうや、今日は胃癌の手術があった」

などと、昇る朝日を眺めながら思ったりしたものです。


でも、平気でしたね、あの頃は。 若かったなぁ。


それでも、別の科の少し上の先生が、

当直先の病院の、当直室のベッドで息絶えていたと聞いた時には、

他人事ではないとみんなで話したものです。



昨夜の当直で、私が自信を持てたのは、22時頃に来院した外傷。


内容は、左額から眉、鼻の下から上唇、そして下唇の切創。

この方はご自分で直接来院されたのですが、丁度救急搬入と重なってしまった。


先に救急の頭部CTを撮影し、点滴を開始。


それから顔面切創の縫合を始める。

上唇は裂くような具合に深い創で、その創は下唇にも繋がっている。

結局、縫合には1時間程かかってしまったけれど、

後々の唇の引きつれは起こらない自信があり、納得のいく仕上がりとなった。


恐らく、それがこの患者さんにとっては不幸中の幸いであっただろうと思います。

保険点数は誰が縫っても同じだけれど、結果は違いますから。



あと、変わったことはといえば・・・

午前4時に介護病棟から心停止の連絡で駆けつけると、

何もしていないのに心電図が再び波形を描き出したこと。


結局、交代の朝9時まで、再停止の呼び出しは受けませんでした。



さて、少し昼寝でもしようかな。





   関連記事:研修医に人権はない・・・今は昔
          外科医の昔話 その1



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アンチエイジングには日本料理が一番かな!?

2008-01-07 00:48:26 | 食品中のAGEs
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これまで、食品中のAGEsは消化吸収されず、高血糖や加齢に伴い徐々に体内で作り出され

蓄積していくものだと考えられてきたのですが、実は食品からも取り込まれているのではないか、

という研究が報告されています。

 昨年5月に開催された第50回日本糖尿病学会で、北陸大学の竹内正義、

久留米大学の山岸昌一らによって、AGEsを多く含む飲料をラットに経口投与したところ、

投与したラットの肝臓でのAGEs蓄積が確認されたことが発表されています。


 これはラットだからヒトでは心配ない、と思いたいところですが残念ながら、

この発表よりも1ヶ月早い昨年4月、ニューヨーク・マンハッタンにある

マウント・サイナイ医科大学の老年医学/実験糖尿病・老化部門のグループが、

45歳以下と60歳以上の健常者172人の血液中のAGEs量を測定した結果、

摂取した食品に含まれるAGEs量に相関して血液中のAGEs量が増加していたことを

報告しているのです。

 測定されたのはCMLMG派生物原文はこちら。


 さらにマウント・サイナイ医科大学のグループは、AGEsの1つであるCMLに関して、

一般的に消費されている250種類の食品中の含有量および調理法による影響を調べています。

 その結果、CMLを最も多く含むのは脂肪の多い食品で、次いで肉類に多く含まれ、

最もCML含有量の少ないのは炭水化物でした。


 また調理法では、直火(225℃)で焼いたり、油(177℃)で揚げたりする場合に、

最もCMLの量が多くなり、100℃で茹でた場合にCMLの発生量が最も少なかった。原文はこちら。  


 これらの結果は、糖尿病合併症や老化の原因と言われるAGEsの蓄積が、

食事から取り込まれるAGEsでも起こることを示しています。


 そこでマウント・サイナイ医科大学のグループは、

AGEs含有量に従って食品を分類したリスト(AGE Food List)を公表しています。


そのリストの中でAGEsが少ない食品(Group 1 Low AGE)とされているのは、以下のようなもの。

  パン類(焼かないのが良い)、
  シリアル類、
  とうもろこし、
  米、
  10分以上調理しないパスタ類、
  ゆでたジャガイモやマッシュドポテト
  (それらをマーガリンや油を加えずにオーブンで焼いても可)、
  アイスクリーム、
  牛乳、
  プリン、
  ヨーグルト、
  低脂肪チーズ、
  果物、
  野菜、
  豆類、
  調味料(ハチミツ、ケチャップ、からし、砂糖、醤油、酢を含む)、
  なお、ココア・チョコレート飲料は控えめに。

 また、大切なこととして、次のようなことに気をつけましょうと言っています。

 1、パン粉をつけてフライにしたものは避けること。
 2、直火で焼いたりグリルされた分厚い肉や鶏肉は避けること。
 3、魚や肉や鶏肉を再加熱する場合は、オーブンやトースターや電
   子レンジではなく、せいろで蒸すのが一番良い。
 4、持ち帰り用の食品は、煮たり、蒸したりされたものを買うこと。

 やはり、昔ながらの日本料理というのが、一番良いのでしょうね。



当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。

老化原因としての糖化(グリケーション)

2008-01-05 19:02:15 | AGEs
食物中AGEsの危険性に関しては 食物中のAGEsは糖尿病性血管症の主要な危険因子

 

 近年、糖尿病合併症や老化の原因として、糖化がクローズアップされています。
糖化とは糖と蛋白の非酵素的な縮合反応のことで、グリケーション(glycation)、もしくはメイラード反応と呼ばれます。
 この反応は、アマドリ化合物を生成する前期反応と、その後Advanced Glycation End products (AGEs)=最終糖化生成物へと変化する後期反応に分けられます。

 実は、以前よりこのメイラード反応は、食品の加工・貯蔵で起こる褐変反応として広く研究されていたのです。(フランスの生化学者メイラードが1912年に初めて報告)
 しかし最近の研究によって、AGEsが種々の生体組織で加齢によって蓄積すること、また、
糖尿病状態や老化に伴って、体内で糖化反応が進行し、不可逆的に形成されるAGEsが種々の疾患の発症や進展に関わることが解ってきました。
参考文献:AGEs研究の最前線、メディカルレビュー社 

 こうした事実に基づき、抗糖化がアンチエイジングの切り札になってくるわけです。
 
 
多くの物質がAGEsとして知られてきましたが、そのうちのいくつかを紹介します。

                                        AGEs前駆体          AGEs
                                                        
                                ピラリン
                    3-DG イミダゾロン
                        
                                  
グルコースアマドリ CML
        
   化合物               ペントシジン 
        

     タンパク質


3-DG (3-デオキシグルコソン)
 糖化
反応の過程で産生されるジカルボニル化合物で、極めて反応活性が高く、架橋形成に関与することからAGEs前駆体として非常に重要。
 この物質の体内での動向を把握することは、糖尿病・糖尿病合併症・糖化反応阻害剤の効果判定に有用である。

ピラリン 

 3-DGが蛋白のリジンと反応して生成するものと考えられており、ヒト血清中における存在が免疫化学的に確認された。
 免疫組織化学的な検討から、糖尿病性腎症患者の腎糸球体や動脈硬化巣、アルツハイマー病の脳病変部に蓄積が証明されている。

イミダゾロン
 3-DG
由来イミダゾロンは、糖尿病患者の腎臓および粥状動脈硬化病巣(特に内膜と中膜)に蓄積していることが特異抗体を用いて示されている。

CML (カルボキシメチルリジン)
 
主要なAGEsであると考えられている。加齢に伴いヒトの水晶体クリスタリンや、皮膚コラーゲンに蓄積することが報告されている。また、老化した赤血球の膜蛋白でのCML蓄積が明らかとなった。このことは、赤血球の寿命(120日
)の間に、その膜蛋白が糖化されることを示す。

ペントシジン
 
ヒトの硬膜や皮膚コラーゲンでは、加齢に伴うペントシジン蓄積の進行が確認されており、その組織中含量と老化との関連が示唆される。特に糖尿病の発症や末期の腎症において増加することが報告されている。

 

食物中AGEsの危険性に関しては
食物中のAGEsは糖尿病性血管症の主要な危険因子

種蒔きしたシクラメン

2008-01-01 16:32:49 | ひとりごと 自然系
10月初旬に種を蒔いたシクラメン。
12月に入ると、いくつか発芽しました。
早く芽を出したものは、しっかりした葉っぱに。
今朝、小振りの芽が出ているのに気付きました。
葉っぱの大きさが全然違います。
でも、根元の膨らみからも、ごく小さな葉っぱが!



これからの成長が楽しみです。

2008年 「抗糖化」元年!

2008-01-01 14:59:52 | 抗糖化

アンチエイジングには、「抗糖化=アンチグリケーション」がこれからのキーワード。

「抗酸化」という言葉は、よく知られていますが、
これからは「抗糖化=アンチグリケーション」が重要になってきます。

 老化の原因は数々ありますが、フリーラジカルによる酸化はもちろんですが、
最近では、AGE s(Advanced Glycation End Products:最終糖化生成物)の
体内での蓄積が、老化の原因として重要である事も明らかになってきました。

 糖尿病合併症(網膜症、腎症)、動脈硬化性病変、アルツハイマー病においては
健常者に比べて、AGEsの蓄積が進んでいるといわれています。

 皮膚の真皮にあるコラーゲンで「糖化」が生じると、コラーゲン中のアミノ酸と糖が結合してグルコース誘導架橋結合が形成され、コラーゲン線維が互いに結合してしまいます。このような架橋結合が多く発生(老化架橋)すると、皮膚本来の弾力性が失われてしまいます。つまりこれが、加齢によって肌のハリが失われる原因なのです。
 また、架橋構造は身体にとっては本来存在しない「異物」であることから、
分解酵素(コラゲナーゼ、エラスターゼ)の分泌量が増えるため、架橋構造よりも
正常なコラーゲンやエラスチンが分解されやすくなり、いっそう肌の弾力性が失われるとともに肌が脆くなり、さらにはシワ、タルミ、クスミの発生につながってしまいます。

 このように有害なAGE sの生成をブロックすることが、これからのアンチエイジングの向かうべき方向なのです。
 
 外科医歴22年の筆者が、高いAGE s生成阻害作用=抗糖化作用、例えば3DGで82.8%、CMLで92.3%という優れた生成阻害率を示す素材と偶然出合ったことから、アンチエイジングと糖尿病合併症予防の研究を開始。

 これからの展開を、どうぞお楽しみに!