今回は 雑誌「医と食」の最新号に掲載された、
健康長寿に生きる という記事のなかの
統合医療はサイエンスか について。
吉川先生
ここ1年くらい渥美和彦先生の
統合医療に関心を持っているのだけど。
日本の医師たちが西洋医学の限界を
感じているという話がありますでしょ。
全体的にどういう方向を目指しているか
ということなのですけど。
わたくし、
吉川先生の先代の、元祖・活性酸素 近藤教授が
授業で「ラジカル! ラジカル!」と仰っていたのは
頭の片隅にかすかに残っているくらいで、
以来 四半世紀後には
猫も杓子も 酸化だ! 抗酸化だ! と
騒ぐことになるとは思いも寄りませんでした。
しかし、
統合医療に関しては、すでに20年以上。
ふふふ、永観堂のご本尊の気分かな。
渡邊先生
私はやっぱり、
皆がまず幸福な一生を終える
ということが中心にあるべきで、
病気になってしまったら、
いくら最新治療を受けてもダメだと思うのですよ。
がん治療でも後遺症が多いことを思うと、
QOLをよく保つ治療が必要でしょうね。
西洋医学は病気をはっきりさせて、
それを取り除く方法でしょ。
東洋医学は「気」の流れがあって、
全身の影響がある部分に集中してきて
病気が起こるという考え方ですから、
病気を治すにはその部分だけじゃなくて、
全身的にほかの部分もみていかなくては
いけないわけですよね。
これは、最近の経験からも、まったくその通り!
(セ・ラ・ヴィ・・・そして は まだ続きます)
坪田先生
私はサイエンスをベースにしたいので、
東洋医学的な考え方が
大きく深いことはわかるのですが、
その比重が重くなりすぎるのも
難しいと考えているのです。
吉川先生
そうするとね、
サイエンスとは何ぞやという
定義から始めなきゃならないですね。
坪田先生のサイエンスはどのような定義ですか。
坪田先生
そうですね、
サイエンスは今その時代時代で
みんなが信じていることだと思います。
ガリレオ・ガリレイの時代は天動説だったし、
それが今は地動説になったわけです。
どっちを信じているかというと、
みんなまだまだ東洋医学より西洋医学を
信じているわけですよね。
おいおい・・・ え~っと・・・
それって違うやろ! 坪田せんせッ!!
それやったら
皇○ とかいう飲むヒアルロン酸が
科学的ってことになりますぜぃ!
あれだけCM流せるってことは
それだけみんなが信じて
お布施を払っているって話なんじゃ・・・。
みんなが信じたから 地動説になったのではなく
客観的な観測データからのことでしょう!
しかも
それまでは動かなかった地球が
学説が変わったとたんに 急に
太陽の周りを回り始めたわけじゃないでしょ!!
渡邊先生
そうすると科学は多数決になってしまって
絶対的真理は認めないという立場?
そうそう! 渡邊先生。
注意できるのは先輩しかいませんねぇ!
坪田先生
だって東洋医学はまだはっきりしたメカニズムが
わからないじゃないですか。
そうだろうという推定ですよね。
私も、漢方は使っていますし、好きですけど、
それでもやっぱりメカニズムが分かってないものは
難しいと思いますよ。
渡邊先生
メカニズムはいらない。治ればいいのだから。
あはは!
渡邊先生 最高っすね!
そうなんです、鍼灸だってねぇ
まだまだ その作用機序、つまりメカニズムは不明だけれど
効くんだから仕方ないですよね!
逆に ほんとは効かないのだったら
明治時代の医療制度改革で淘汰されてしまったはず!
頭は 柔らかくしましょう!
結果 オ~ラ~ィ ^^