当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
何事も続けることには努力が必要だと、今更ながら思います。
いやぁ、もう1ヶ月も書き込んでなかったのですね。
書き込みはサボっていましたが、ちゃんと続けていたこともあります。
抗糖化サプリの摂取でしょ、頸椎症のソフトカラーでしょ。
外来の時にも今では 「首どないしたん?」 と訊かれなくなったし。
それでも先月後半からはインフルエンザの予防接種で、常連さんでない方々が増加。
その度に交わされるやりとり。
「首、ムチ打ちですか?」
「いえ、頸椎症です。」
分からないかも知れないので 「いえ、骨が具合悪いんです。」
たまには、 「これしとかんと、首がグルグル回るんで・・・。」 と軽口をたたいてみたり。
脳外の先生は、「まだそんなのしてんの?」
「脱力が出てきたら手術って、僕ら外来で言ってるけどな。」とおっしゃる。
しかし有り難い事に、脱力症状は現在軽減している。
さすがにシビレは時折感じるが、ソフトカラーをし始めた頃に比べれば
頻度が減って、ずいぶん症状は改善しているのだ。
まさしく 継続は力なり である。
ただ、続けられたのは明らかに症状を自覚しているからに過ぎない。
これが予防のためだったら、続かなかっただろうね。
実は今、暖房の効いた医局の中なので、首が暑くて外しているし・・・。
ところで、予防することが治療なんですという疾患ご存知ですか?
それは、骨粗鬆症。
何を予防するのかといえば、骨折。
ずいぶんポピュラーになった骨粗鬆症ですが、まだまだ認識不足と言えます。
先日も、50代後半の管理栄養士さんが転んで、右手ついて・・・。
レントゲンを撮るまでもなく右手首に変形あり。
残念ながら右橈骨遠位端骨折、いわゆるコーレス骨折。
これは、骨粗鬆症で起こりやすいもの。
レントゲン写真を見せながら、「骨粗鬆症があるので・・・」と説明すると、
「え~!! カルシウムは摂ってるつもりなのにぃ!!」と絶叫。
そう、なにせ管理栄養士さんなんだし、ご自身の栄養管理は抜かりなかったはず。
それでも骨粗鬆症なのである。
骨粗鬆症といえば 「骨密度」 と思われるかもですが、
それよりもお勧めしたいのは 「尿中NTx」 の測定です。
NTxは骨のコラーゲンの分解産物なので、今そこにある骨の危機が判ります。
以前、任されていた診療所で30~40人の患者さん達で調べたことがある。
この時、判ったことはカルシウムやらビタミンDやらKやらの薬を服用していても
NTxが骨折を起こす危険域に留まっている方々がほとんどであったこと。
骨折の危険が低い値だった方々は、全員がある種類の薬を服用していたこと。
まだその当時は、起床と同時に毎日服用しなければいけなかった薬。
現在は1週間に1度だけの服用で良くなった。
ビスフォスフォネート製剤と呼ばれる薬である。
なんのことはない、最近では骨粗鬆症の治療薬の推奨度というのによれば、
ビスフォスフォネート製剤がグレードAで最もお勧め。
いっぽう、活性型ビタミンD製剤もビタミンK製剤も、グレードB。
カルシウム製剤に至っては、グレードCなのである。
日本人はカルシウムの摂取が必要量に足りていないので、
積極的に牛乳や小魚を摂らないといけないんだけれど、
それだけでは骨粗鬆症の予防にはならないのだということを知って欲しい。
なによりも 骨折の予防 が骨粗鬆症治療の大義名分なのです。
まさに、 転ばぬ先の杖 が必要とされているのです。
おっと、シビレだ。 カラー巻きます。
でも、まだまだですね、骨粗鬆症に対する認識は。
「事件が起こってニュースになってから」では遅いんですけどね。
未だ起こらない骨折を予防するために、薬を飲み続ける。
脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、そして大腿骨頸部骨折。
転倒してもこれらが起こらないように、骨の質を良好に保つために服用する。
ビスフォスフォネート製剤は、破骨細胞を抑制して骨が壊されるのを防ぎます。
いまやこの薬剤は骨粗鬆症治療の 世界標準 です。
特に女性の方はご注意ください。
以前NTxで調べたとき、50代前半の方で既に80歳同等という方もおられました。
一方で男性は、ほとんど骨折の心配ない領域に留まっていました。
女性の方々は、ぜひ一度、尿でNTxの測定をされることをお勧めします。
今は毎朝飲み続けるのでなく、1週間に1回で良くなったのですから。
そして服用を継続しましょう。
予防系の医療というのは、継続することが何よりも必要です。
なので、高血糖な筆者は抗糖化サプリを継続しています。
そうそう、この成績に関する学会演題を先月下旬にエントリーしました。
次回はいつ書き込めるか未定ですが、新型インフルエンザに関してお伝えしておきたいことがあります。
当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
何事も続けることには努力が必要だと、今更ながら思います。
いやぁ、もう1ヶ月も書き込んでなかったのですね。
書き込みはサボっていましたが、ちゃんと続けていたこともあります。
抗糖化サプリの摂取でしょ、頸椎症のソフトカラーでしょ。
外来の時にも今では 「首どないしたん?」 と訊かれなくなったし。
それでも先月後半からはインフルエンザの予防接種で、常連さんでない方々が増加。
その度に交わされるやりとり。
「首、ムチ打ちですか?」
「いえ、頸椎症です。」
分からないかも知れないので 「いえ、骨が具合悪いんです。」
たまには、 「これしとかんと、首がグルグル回るんで・・・。」 と軽口をたたいてみたり。
脳外の先生は、「まだそんなのしてんの?」
「脱力が出てきたら手術って、僕ら外来で言ってるけどな。」とおっしゃる。
しかし有り難い事に、脱力症状は現在軽減している。
さすがにシビレは時折感じるが、ソフトカラーをし始めた頃に比べれば
頻度が減って、ずいぶん症状は改善しているのだ。
まさしく 継続は力なり である。
ただ、続けられたのは明らかに症状を自覚しているからに過ぎない。
これが予防のためだったら、続かなかっただろうね。
実は今、暖房の効いた医局の中なので、首が暑くて外しているし・・・。
ところで、予防することが治療なんですという疾患ご存知ですか?
それは、骨粗鬆症。
何を予防するのかといえば、骨折。
ずいぶんポピュラーになった骨粗鬆症ですが、まだまだ認識不足と言えます。
先日も、50代後半の管理栄養士さんが転んで、右手ついて・・・。
レントゲンを撮るまでもなく右手首に変形あり。
残念ながら右橈骨遠位端骨折、いわゆるコーレス骨折。
これは、骨粗鬆症で起こりやすいもの。
レントゲン写真を見せながら、「骨粗鬆症があるので・・・」と説明すると、
「え~!! カルシウムは摂ってるつもりなのにぃ!!」と絶叫。
そう、なにせ管理栄養士さんなんだし、ご自身の栄養管理は抜かりなかったはず。
それでも骨粗鬆症なのである。
骨粗鬆症といえば 「骨密度」 と思われるかもですが、
それよりもお勧めしたいのは 「尿中NTx」 の測定です。
NTxは骨のコラーゲンの分解産物なので、今そこにある骨の危機が判ります。
以前、任されていた診療所で30~40人の患者さん達で調べたことがある。
この時、判ったことはカルシウムやらビタミンDやらKやらの薬を服用していても
NTxが骨折を起こす危険域に留まっている方々がほとんどであったこと。
骨折の危険が低い値だった方々は、全員がある種類の薬を服用していたこと。
まだその当時は、起床と同時に毎日服用しなければいけなかった薬。
現在は1週間に1度だけの服用で良くなった。
ビスフォスフォネート製剤と呼ばれる薬である。
なんのことはない、最近では骨粗鬆症の治療薬の推奨度というのによれば、
ビスフォスフォネート製剤がグレードAで最もお勧め。
いっぽう、活性型ビタミンD製剤もビタミンK製剤も、グレードB。
カルシウム製剤に至っては、グレードCなのである。
日本人はカルシウムの摂取が必要量に足りていないので、
積極的に牛乳や小魚を摂らないといけないんだけれど、
それだけでは骨粗鬆症の予防にはならないのだということを知って欲しい。
なによりも 骨折の予防 が骨粗鬆症治療の大義名分なのです。
まさに、 転ばぬ先の杖 が必要とされているのです。
おっと、シビレだ。 カラー巻きます。
でも、まだまだですね、骨粗鬆症に対する認識は。
「事件が起こってニュースになってから」では遅いんですけどね。
未だ起こらない骨折を予防するために、薬を飲み続ける。
脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、そして大腿骨頸部骨折。
転倒してもこれらが起こらないように、骨の質を良好に保つために服用する。
ビスフォスフォネート製剤は、破骨細胞を抑制して骨が壊されるのを防ぎます。
いまやこの薬剤は骨粗鬆症治療の 世界標準 です。
特に女性の方はご注意ください。
以前NTxで調べたとき、50代前半の方で既に80歳同等という方もおられました。
一方で男性は、ほとんど骨折の心配ない領域に留まっていました。
女性の方々は、ぜひ一度、尿でNTxの測定をされることをお勧めします。
今は毎朝飲み続けるのでなく、1週間に1回で良くなったのですから。
そして服用を継続しましょう。
予防系の医療というのは、継続することが何よりも必要です。
なので、高血糖な筆者は抗糖化サプリを継続しています。
そうそう、この成績に関する学会演題を先月下旬にエントリーしました。
次回はいつ書き込めるか未定ですが、新型インフルエンザに関してお伝えしておきたいことがあります。
当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
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