外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

徳島県と香川県の攻防

2012-09-21 23:18:28 | サクセスフル・エイジング
厚生労働省は3年毎に糖尿病推計患者の

人口10万あたりの受療率を調査し公表している。


2011年分がまもなく公表されるのだが、

その前、2008年においては

ワースト1に輝いたのは 香川県であった。


1996年以来、首位の座を守ってきた徳島県が

ついに 2位に順位を落としたのだった。


以下に 厚生労働省発表のデータを順位に並べ替えてみた。



糖尿病の推計患者の受療率(人口10万対)の年次推移,
入院-外来・都道府県(患者住所地)別
出典:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hoken/kiso/xls/21-2-13.xls

まずは ワースト10。





とにかく注目は 徳島県と香川県 。

両県で有名なのは うどん です。

だいたい 素うどんを 角砂糖に置き換えると






ど~~ん! なんと17個分の角砂糖になる。



これを ガッツリ召し上がる両県で糖尿病患者受療率が

全国トップレベルというのは 頷けるところか。



ちなみに 受療率が低い方のベスト10は 以下のようになる。







長寿県として知られている沖縄は、やはり成績優秀なのが判る。


糖尿病が少ないと言うことは 血管老化が少ないと言うこと。

人は血管とともに老いる との言葉どおりか。



糖質だけが血糖値を上昇させるのです。

血糖値が180mg/dl以上で、血管内皮は傷害されます。


お茶碗一杯 150gの白米は 約55gの糖質を含み、

通常人の血糖値を 55mg/dl 上昇させます。



角砂糖で置き換えた写真を、あと2枚 ご覧下さいな。











血糖値を上げない食事は、糖化(AGEs生成)も防げるのですから

このあたりで 真剣に 考えてみては・・・

いえいえ、身をもって実験してみては いかがなものでしょうかねぇ?


わたしですか?

抗糖化歴 4年9ヶ月、 糖質制限歴 2年5ヶ月。

8月中に測定した HbA1c 4.9 でした。


最近のカロリー制限報道に関して

2012-09-06 10:51:19 | サクセスフル・エイジング
カロリー制限、寿命に関係なし? 米研究所がサルで実験

などという、ミスリードを誘うような見出しのニュースがでた。

http://www.asahi.com/health/news/TKY201208310723.html



なんと 2009年のウィスコンシン大学の結果と違うじゃない! って話。


ちょっと、びっくりなので National Institute of Agingの元ネタに飛んでみた。



以下、原文を 順に引用します。



なお以下で カロリスというのはカロリー制限のこと。



まずは お題。

NIH study finds calorie restriction does not affect survival


で、副題がこれ。

Study of monkeys also suggests some health benefits


さて、中身。


ひとつは、今回の結果が2009年のウィスコンシン大学のと異なったという事。


The survival results in the study reported today by NIA researchers differ from those published in 2009 by NIA-supported investigators at the University of Wisconsin-Madison. The Wisconsin study followed two groups of rhesus monkeys for 20 years and found that monkeys on a calorie-restricted diet lived longer than those on a standard diet.



ただし、カロリスが健康に及ぼす有効性は両者とも同じという。

特に、加齢に関連する疾患-糖尿病・関節炎・憩室症・心血管病 は

カロリスをしない方では若いうちから発症した
という。


Beyond longevity, the parallel NIA and Wisconsin studies have reported similar beneficial health effects of calorie-restriction.

Both studies found that certain age-related diseases―including diabetes, arthritis, diverticulosis and cardiovascular problems―occurred at an earlier age in monkeys on the standard diet compared to those on calorie restriction.


ただ、NIAの研究ではそれらには統計的有意差が認められなかったが、

However, this observation was not statistically significant in the NIA study.



若い年齢からカロリスを始めたアカゲザルでは、

統計的有意差をもって 癌発生率が 低かった。



NIA researchers did find that

monkeys started on calorie restriction at an early age

had a statistically significant reduction in cancer incidence.



ほんまはさぁ、こういうところが 重要なんとちゃうんかい?


寿命に変わりが無かったことだけを強調するなんて、最低な報道やで。



米国加齢研究所(NIA)のレポートは、以下から直接ご覧下さい。

NIH study finds calorie restriction does not affect survival
Study of monkeys also suggests some health benefits


http://www.nia.nih.gov/newsroom/2012/08/nih-study-finds-calorie-restriction-does-not-affect-survival