外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

何を どう 食べますか?

2010-03-28 22:13:54 | サクセスフル・エイジング

以前 

人生100年時代到来説に 賛成? 反対? コメント大募集中!
http://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/e/a7920ba9196e0d7f19d57082945d45c8

という記事を掲載し、

TGさんとコメントを交わしました。


今回、

神経内科医で1928年生まれの鹿児島大学元学長が

2007年に書かれた興味深い文章を見つけたので

一部を紹介します。


 現在80歳に近い我々は成長期において

 深刻な食糧難を経験してきており、

 そこでは栄養失調や栄養不良で、

 結核をはじめ多くの疾患に罹患し、

 多くの友が命を失ったが、

 それを生き残った我々はいわゆる

 減食効果の恩恵に浴しているといえよう。

 これに対し、

 現在の青少年は飽食の時代に生きており、

 少なくとも適正な栄養面での節制の努力なしには

 我々と同じ長寿は期待できない。

 このことは、永年全国一の長寿を誇った沖縄県で、

 最近平均寿命が急激に低下していることと無縁ではない。

 この減少は調査の結果、戦後いち早くアメリカナイズした

 青少年の食生活が原因とされている。

 ちなみに、沖縄県の高齢者世代の平均余命は依然として

 全国一である。





ここで、1911~1995年における

日本人の1人1日あたりの蛋白質摂取での

植物性蛋白質と動物性蛋白質の推移グラフを示しましょう。







植物性と動物性の摂取量がクロスするのが、1980年くらいのこと。


このころ、日本の平均寿命は世界のトップランクに入ってきました。


が、しかし、その寿命を生きてきた長寿者が食べてきたのは、

植物性蛋白質のほうが多かったという話なのです。



さぁ、飽食の現在、あなたは 何を どう 食べますか?



創立2周年記念、AGE Readerによる皮膚AGEs測定の実際は こちらから

当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。



椎間板変性とAGEs

2010-03-25 22:27:18 | AGEs

整形外科領域でAGEsが関係するのは

変形性関節症や骨粗しょう症が知られていますが、

しばしば腰痛の原因となる椎間板変性においても

AGEsの関与が認められるという論文(2008年)がありました。


 要旨:

 近年の加速する高齢化社会において,

 椎間板変性の発症機序を解明・整理することは

 ますます重要となり,臨床および基礎分野において

 さまざまな研究が行われている.

 そこで,今回われわれは最近注目されている老化関連物質である

 終末糖化産物(AGEs)と椎間板変性の関係について検討し,

 髄核におけるaggrecan 分泌がAGEsの濃度かつ作用時間依存性に

 減少することを明らかにした.

 さらに,炎症性サイトカイン(IL-1β)が椎間板細胞のRAGE 発現を

 上昇させることを確認しており,

 炎症による椎間板変性の悪性サイクルの可能性を示唆した.

 現在のところ,この機序がAGE化タンパクによる直接的な作用なのか

 RAGEを介する作用なのかは明確にされていないが,

 いずれにせよ,AGEs の蓄積が生体内のさまざまな場所で,

 加齢性疾患の原因となっている可能性は大きい.



 

                  髄核の褐色変性

           左:正常          右:変性椎間板



この論文中で、AGEsの特徴が以下のように書かれています。


 生体内AGEs の特徴としては,

 ①糖尿病や加齢(老化)により増加,蓄積する.

 ②体内のさまざまな臓器に蓄積する.

 ③代謝回転の遅い組織(靭帯や軟骨細胞)に蓄積増加がある.

 さらに,生体内におけるAGEs の研究が進むに従い,
 
 現在ではさまざまな疾患との関連が報告されている.

 糖尿病性血管合併症(網膜症,腎症,神経障害,動脈硬化症),

 神経変性疾患(アルツハイマー,筋萎縮性側索硬化症,

 パ-キンソン病,クロイツフェルト・ヤコブ病),

 悪性腫瘍などがあり,

 骨関節系統疾患では変形性骨関節症・関節リウマチなどがある.




アルツハイマーに関係するのは知っていたが、

なんと、筋萎縮性側索硬化症 つまり ALS にもAGEsが関与だと!


ALSについては先日NHKスペシャルで放映されましたね。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100321.html




創立2周年記念、AGE Readerによる皮膚AGEs測定の実際は こちらから

当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。

トランス脂肪酸 過剰摂取か?

2010-03-24 21:53:18 | ひとりごと

 マーガリンやショートニングといった油脂に含まれ、心臓病との関係が指摘されるトランス脂肪酸の摂取量を探る日本で初めての本格調査の結果がまとまった。世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)がすすめる「1日にとる総カロリーの1%未満」という目安を超えて摂取していた人が、30~40代の女性で3割を超えた。疑われるのは「お菓子」だ。



 トランス脂肪酸は植物油を加工した油や、それを使ったビスケットやケーキ、ファストフードなどに含まれる。たくさんとると血中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らして、心筋梗塞(こうそく)のリスクが上がるとされる。

 東京大など8大学のグループが調べた。526の食品ごとに、含まれるトランス脂肪酸の量を国内外のデータを使って検討したほか、国内4地域に住む30~60代の男女225人に、季節ごとに4日間ずつ計16日間、食事の内容を詳しく記録してもらい、摂取量を算出した。

 1日の平均摂取量は男女とも1.7グラム、総カロリーに占める割合はそれぞれ0.7%、0.8%。WHOなどの推奨の範囲内に収まった。30代の女性では2.1グラム(総カロリーの1%)、40代女性で1.9グラム(同0.9%)。だが、両世代の女性の中に、1%以上の人がそれぞれ33%、38%いた。

 女性全体では、トランス脂肪酸のもとになった食べもののうち、お菓子類が22%を占めた。男性は15%。お菓子をたくさん食べる女性の習慣が、トランス脂肪酸を多く摂取することにつながった可能性がある。

 トランス脂肪酸の多い食品は、LDLコレステロールを増やす飽和脂肪酸も多かったり、高カロリーだったりする例が少なくない。調査の中心だった佐々木敏・東大教授(予防医学)は「トランス脂肪酸だけをなくそうとするより、食生活全体の見直しを考えた方がいい」と話す。(asahi.comより)





今日は9%のカロリー制限・・・栄養&カロリー計算の実際

2010-03-06 22:47:08 | You are what you eat

今日の食事3食分を、栄養andカロリー計算 のサイトで

計算したものをリンクしてみました。


総摂取カロリーは、1日の推奨摂取量の91%ということなので、

今日は9%のカロリー制限となったわけです。


この食事で、1日の推奨摂取量に足りていないものは、

 カリウム   11%不足

 カルシウム   9%不足

 マグネシウム 16%不足

 ビタミンE  28%不足 

だということが判ります。



さすがに、タマゴ3個は多いのですが、

夕食が病院の検食で、オムレツだったので・・・。


コンセプトとしては、炭水化物を減らすように努めています。


    クリックで拡大します。
        
 


とても便利な 栄養andカロリー計算 のサイト 

2010-03-05 15:09:50 | サクセスフル・エイジング

今年になって日本抗加齢医学会や栄養療法の講習会に

参加すること、すでに3回。

普通に外科医をしてた頃には思いもよらぬ、参加費と交通費の額。


しかし、それに見合うだけ、毎回、目からウロコが落ちていく。


抗糖化サプリメントに取り組む少し前より、

「食」への危機意識から畑を耕し始めて、3度目の春。


自分の所で作った採れたての野菜は、

流通しているものより、はるかに味がある。


健康長寿の鍵は、

なんのことはない、日々の食事のなかにこそあると、

昨年秋、家森教授の講演でもつくづく思わされた。


そして、今年の講習会。


「医食同源」と言うくらいだから、当然といえば当然だが、

まともに「食」に関連した話題が目白押し。


食材そのものの栄養価が低下している!

これは、以前書きました。→ 要約 : 食材そのものの栄養価が低下している!


増加傾向やまない「うつ」も、食べ物が原因!

栄養代謝が解き明かす「うつ」発生のメカニズム!

不足した栄養素を補うことで、向精神薬が不要となった症例の数々!



また、繰り返し語られるアカゲザルの話題。

これも以前書きました。→霊長類カロリー制限『Science』誌の掲載論文 アンチエイジング・ミニ講座 4



さて、病気になってから治療するのがいいか、

    病気にならぬよう予防するのがいいか。


すでにアメリカでは、医師による管理の下、

カロリー制限を数年間実行しているグループがあります。

いちばんのポイントは、低栄養に陥らないでカロリーだけ減らすこと


こんなことは、突然始められるものではありません。

まずは、今の時点で毎日の食事によって得られている、

栄養とカロリーを知ることが必要不可欠です。


そこで、

   簡単! 栄養andカロリー計算←クリックでとびます

というサイトをご紹介しましょう。

筆者もしばらく使用しました。非常に有用です。


目の前にある危機に立ち向かおうとされる方は、ぜひ、ご活用下さい。