外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

久々に溜飲が下がる思いでした

2010-08-28 05:48:34 | ひとりごと 医療系

「この程度は怪我やと思ってへんから、

 消毒なんか通わんでもええやろ?」


およそ2mm×25mm、の真っ直ぐな傷。

深さは皮下に達しない、つまり真皮までの傷を

水道水で洗い流し、テープで固定し始めると

患者さんの口から、そんな言葉が出てきた。


止まりかけのチェーンソーが当たっての怪我。



何か言おうとするナースよりも先に、


 「うん、大丈夫やで」


と答えながら、ニッコリしてしまった。



それは一昨日の午前中。

外来患者の傷の処置と急患の対応を担当する

整形外科の病院での話。



実は、驚くべきことに、この病院では

「消毒」と「ガーゼ」や「ソフラチュール」が

まかり通っていたのでした。


「ソフラチュール」というのは

抗生物質軟膏を塗りこんだ網目状のガーゼのこと。


ズルッとむけた擦過傷などに、ベタッと貼り付ける代物。

しかし剥がす時には治り始めた傷にくっついているから

出血して傷の治りが長引くというトンでもない代物。


 それは医療行為でなく単なる障害行為である

 と、以下ではコメントされています。ぜひ、ご一読を!
    ↓
    ↓
 ソフラチュールについて




その病院での傷の処置は、非常にストレスを感じます。


ナースは当然のように、イソジン綿球を差し出しますし、

「ソフラチュール貼りますか?」と訊いてきます。


来院する患者さん達にも、

「消毒してもらわねば!」

「化膿したら大変やし!」

というのが当たり前のことと思っている。


そのような意識の人々に、

「消毒には意味がないんですよ」

「1日たったら、濡れても平気ですよ」

「自宅で水道で洗って、ラップ貼ればいいんですよ」

などなどを説明するには、相当の努力が必要です。


それ以上に、病院の経営方針に逆らうのだから


 つ ま り ・ ・ ・


「毎日、消毒に来てくださいね」

とは、ナースが必ず最後に付け加える言葉なのだから。




そんな病院の外来で、最初の言葉が発せられたのです。


しかも、患者さん自ら、口にしたのでした。



だから続けて言いました。


 「もし汗でテープが取れてしまったら

  水道で洗って、サランラップを貼ったらいいから!」


とね。



簡単にまとまった記事を見つけました。

興味のある方は、どうぞ。
         ↓
正しいケガ(傷)の治し方 ~消毒をしないうるおい湿潤治療(ラップ療法)~





敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 8

2010-08-25 18:28:49 | サクセスフル・エイジング

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           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 7



食事を摂ると、血糖値は上昇します。


血糖値の上昇は、膵臓からインスリンを分泌させます。


インスリンは細胞内への糖の取り込みにより、


血糖値を低下させます。




急激な血糖値の上昇は血管を損傷するといわれてきており


特に、「食後の高血糖」いわゆる グルコース・スパイク は


疾病予防の観点からも、アンチエイジング的にも、


避けられるならば、それに越したことはないわけです。




血糖値の上昇に対して充分なインスリン分泌がなされないと


「食後の高血糖」が発生してしまいます。


インスリン分泌量の不足や分泌タイミングの遅れは


「食後の高血糖」を引き起こすことになります。




われわれ日本人を含む東アジア人は、


欧米人に比べインスリン分泌能が低いことは前述のとおりです。

( 敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 3
  敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 4 )



さて、


食べて直ぐに横になると牛になる」という警句。


単にお行儀だけの話にとどまらないのは、


「食後の血糖値」に関係しているからです。




さきに述べましたが、


運動によっては活性化されるのはAMPキナーゼという酵素です。



すなわち、筋肉が収縮することにより


骨格筋細胞内のAMPキナーゼが活性化されると


GLUT4という糖の運搬役が細胞内から細胞表面に移動し


糖が細胞内に取り込まれ、血糖値が低下します。




ということは、食後に運動を行うことによって


食後血糖値の急激な上昇、グルコース・スパイク を


抑えることができるというわけです。




現在の食生活を考えてみるに、


あとは寝るだけなのにカロリーが多い食事は


「夕食」ではないでしょうか?




夕食後の運動、ちょっと考えてみませんか?




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敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 7

2010-08-20 00:01:03 | サクセスフル・エイジング

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           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 6



「腹八分目」や「運動」は

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ ) や

SIRT1(長寿遺伝子:ヒストン脱アセチル化酵素)

を活性化します。

その結果、最終的には

ミトコンドリア核内で遺伝子の

転写を制御するPGC-1αという
      (PPARγコアクチベーター)

PPARγ活性化補助因子が活性化される。


この補助因子によってPPARγが活性化されると


脂肪細胞の分化をが促進され小細胞化し、


善玉ホルモンであるアディポネクチンが増加します。


さらにMCP-1、TNF-α、レジスチン、

遊離脂肪酸(FFA)などを減少させ、

主に骨格筋のインスリン抵抗性を改善します。


逆に肥満になると、アディポネクチンとその受容体の働きは

ともに低下してしまい、糖・脂質の代謝異常や

ミトコンドリアの減少や機能低下、運動耐容能の低下に

つながってしまいます。



やはり 「腹八分目」や「運動」は

糖尿病から遠ざかるための「王道」なのです。

しかし、だれにでも簡単にできるものでは・・・。



そんなところに良い知らせが!



まずは、アディポネクチンの最新研究から。


今年4月のNature誌に発表された論文によると

Adiponectin and AdipoR1 regulate PGC-1α and mitochondria
by Ca2+ and AMPK/SIRT1



 アディポネクチンは、その1型受容体(AdipoR1)を介して、

  1.糖・脂質代謝改善に重要なAMPキナーゼと

    長寿遺伝子SIRT1 を活性化して

  2.細胞内カルシウム濃度を上昇させることが判りました。


この2つの経路によって

PGC-1αおよびミトコンドリアの活性と量を

両方とも改善させることも判りました。


これらの活性化の経路は、最初に述べたように

「腹八分目」や「運動」によって活性化されるものでした。


ということは、


 アディポネクチン1型受容体(AdipoR1)を活性化する薬ができれば、

 身体を動かさなくても運動の効果を得られることが可能になる
わけです。


しかし、この研究は始まったばかり。

アディポネクチンとその受容体を活性化する

新しい糖尿病治療薬が陽の目を見るまでは、


肥満になりそうな人も、すでに肥満の人も、

「腹八分目」や「運動」でPPARγを活性化しましょうね!


「食べて直ぐ横になると牛になる」が、

重要な警句であることは、また、次回に。

 
 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 8



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糖化とアンチエイジング というシンポジウム

2010-08-15 19:00:51 | 抗糖化





   ↑
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この研究会のシンポジウム2が、糖化とアンチエイジング。


そのなかの


糖化指標からみる皮膚の糖化・抗糖化

は、米井教授の講演。


カルボニル化による皮膚の見た目の変化

は、資生堂研究員の方の講演。

ということは、

ポーラさんだけでなく、とうとう資生堂さんも

糖化に関係する化粧品を投入してくるということかな?




敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 6

2010-08-13 08:19:02 | サクセスフル・エイジング

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           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 4
           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 5



糖尿病発症予防のために有効な環境因子改善に関わるのは、


「食事」と「運動」。



そんなことは百も承知だ! との声が聞こえてきそうですが


最近、食事制限や運動が、

糖尿病の病態をどのようなメカニズムで

改善するのかということが科学的に解明されてきました。



科学的に解明される対象というのは、


当然のことですが、昔から言われていることです。



わが国のことわざでは


 「腹八分目に医者要らず」 があります。



ドイツには


 「トラック一杯の薬より、1台の自転車」


というものがあるそうです。



食事制限(カロリー制限)も運動も、


行き着くところはミトコンドリアだといいます。


どちらも筋肉内のミトコンドリア量を増やします。


そしてミトコンドリアの機能が上がると、

糖や脂質の代謝が促進されて、血糖や脂質が下がります。




いくつもの論文が発表されていますが、


そのメカニズムとしていわれることは以下のようなものです。


「腹八分目」や「運動」は

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ ) や

SIRT1(長寿遺伝子として知られるヒストン脱アセチル化酵素)

を活性化します。

その結果、最終的にはミトコンドリア核内で遺伝子の転写を制御している

PGC-1α(PPARγコアクチベーター=PPARγ活性化補助因子)

を活性化して代謝を根本的に改善します。



ここにも、PPARγが出てきましたねぇ。


日本人では96%で、このPPARγ遺伝子が


倹約タイプになっているのでしたね。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 3 を参照して下さい)




さて、PPARγが活性化されるとアディポネクチンが増えます。


次回は、アディポネクチンの新たな作用に関して。



ところで、


  「食べて直ぐ横になると牛になる」


というのも、昔から言われるところで


行儀の悪さをたしなめたものと考えられがちですが


さて、科学的には?


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 7



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           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 5



百日紅 早や実をつける

2010-08-11 23:35:16 | ひとりごと 自然系

   
   8月11日               京丹波町


まだ1週間しか経たないのに


もう実を付け始めた百日紅です。



今年の夏は、異常な暑さだったけれど


意外と秋の訪れは早いのかもしれません。



そういえば、

カメムシ注意報も出されていたような。


今年の冬は、雪が多いのかもしれませんね。



丁度1週間前の、同じ百日紅も再掲しておきましょう。

盛りのなかで に掲載したものです。


   
   8月4日               京丹波町





水墨の世界

2010-08-10 17:02:37 | ひとりごと 自然系

暗くなったなと見上げると


水墨画で覆われていた。




 8月10日                    亀岡市



なにに見えるかな?



もしかして さそり ? 



北の空は、もっと暗くて、その下には白いベールがたなびく。


激しく降っているんだな、風が涼しい。



でも、こちらは降りません。


おもしろいね。






敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 5

2010-08-10 07:00:00 | サクセスフル・エイジング

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           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 4




これまで、


われわれ日本人を含む東アジア人は遺伝的特質として


 1 倹約遺伝子を持つ割合が高い

  (日本人の96%でPPARγに倹約タイプ)


 2 インシュリン分泌能力が欧米人の半分しかない



ということを書きました。




最近では、日本人の2型糖尿病発症に関わる遺伝子として


インスリン分泌に関係しているらしいKCNQ1という遺伝子が


発見されました(2008 理化学研究所)。
               ↓
 2型糖尿病に関連する遺伝子「KCNQ1」を発見 -日本人の2型糖尿病発症の2割に強く関与 -


このKCNQ1遺伝子の遺伝情報のうち

たった1塩基が異なるだけ(SNP=1塩基多型)で、

2型糖尿病発症リスクは1.3~1.4倍
になるといいます。



1塩基多型は、以下でご確認を。


A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)はそれぞれ塩基。
Aさんの「T(チミン)」の部分とBさんの「G(グアニン)」の部分
1ヶ所だけが違っている。




日本人の2型糖尿病発症の2割に、

この1塩基の違いが関わっていると推計されるのだそうです。



欧米人では、インスリン分泌に関係する遺伝子として

TCF7L2という遺伝子が知られていて、

これを持つ人は、持たない人の1.6倍

糖尿病になりやすい
ことが判明しています。


しかし、

TCF7L2を持つ人が体重を5%下げるだけで

糖尿病の発症を、ほぼ完全に抑制できるといわれます




つまり、遺伝的なハンディーがあったとしても

食事や運動といった環境因子を改善することで

糖尿病を発症しないようにできるわけです




次回は、そのポイントを述べたいと思います。


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 6



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           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 4



敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 4

2010-08-09 16:50:33 | サクセスフル・エイジング

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インスリン分泌能力の違いをもたらしたものも、

欧米人とわれわれ東アジア人との遺伝的な体質の違いです。


動物性脂肪の摂取量が多い牧畜生活であった祖先から

インスリンを多く産出できる遺伝的体質を

数百世代にわたって受け継いできたのが現在の欧米人です。


われわれ東アジア人はといえば、農耕生活が中心であり、

脂肪摂取が少ないぶん摂取エネルギーが少なかったため

食生活の欧米化が始まった ほんの数世代前までは

インスリン分泌能力を高める必要はありませんでした。


悠久の時の流れが、彼我の遺伝的体質を決定づけたのです。

また、東アジア地域のほうが飢餓が深刻だったために

東アジア人に倹約遺伝子の割合が多いといいます。


このような、個人的にはどうしようもない事実を

身体のなかに秘めながら、この40年余りの間に

日本人の動物性脂肪摂取量は、4.6倍に増加しました。


インスリン分泌能力が半分しかないのに、

欧米並みの動物脂肪摂取で多量の分泌が必要な食生活に急変です。


東アジアの新興諸国でも事情は同じですから、

欧米以上のスピードで糖尿病が増加することになりました。



ちなみに、欧米人の糖尿病患者の平均BMIは31。

これに対し、日本人糖尿病患者の平均BMIは24。

ちょっと小太り程度なのにインスリン分泌が低いものだから

糖尿病になってしまう。

もっとBMIが低い人でも、倹約遺伝子のおかげで

内臓脂肪が蓄積しやすいために糖尿病になってしまう。



 生まれた 時が 悪い~のかぁ ♪

 それとも 俺が 悪い~のか  ♪

 なにも~ 知らずに 生きて 行くなら~ ♪

 それは~ たやすい ことだ~けぇど~ ♪


【3行目は2番の歌詞です・・・曲は 昭和ブルース
                     ↓
 You Tube で聞けます http://www.youtube.com/watch?v=bLa_WmNCy70
 

いえいえ、なにも知らずに現代を生きていくと

たやすく糖尿病になれてしまうのです。


さて、まずは、

遺伝的背景については、ガッテンしていただけましたか?


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 5



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敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 3

2010-08-08 22:35:33 | サクセスフル・エイジング

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飢餓を生き残るために獲得した 倹約遺伝子

あるいは 倹約遺伝子タイプ を、連綿と受け継いできた現代人。


欧米人に比べると、われわれ日本人を含む東アジア人には、

この 倹約遺伝子 の割合が高いことが明らかとなっています。


たとえば、PPARγという遺伝子。

この遺伝子は脂肪細胞の分化に関わる重要なもので、

これを活性化する薬剤は現にインスリン抵抗性改善薬として

糖尿病治療に使用されていて(商品名:アクトス)

アディポネクチンを増加させる働きがあります。


そのPPARγ遺伝子のタイプを調べてみると、

欧米人では80%が倹約遺伝子タイプを示すのに対し、

日本人ではなんと 96%が倹約遺伝子タイプ となっているのです。


つまり、脂肪細胞の分化を起こしにくいタイプということですね。


脂肪細胞は小型であるほどアディポネクチンを分泌し易いのですが、

倹約遺伝子タイプのPPARγ遺伝子を持っていると、

脂肪細胞は肥大化して、そこからは悪玉アディポサイトカイン

たとえばFFAやTNF-αなどの分泌が増加してしまい、

インスリン抵抗性や動脈硬化が引き起こされてしまうのです。



さて、現代は 飽食の時代 です。

倹約遺伝子 が頑張っている日本を含む東アジアの国々では、

動物性脂肪に富む欧米型食生活の一般化で脂肪を摂り過ぎたり

運動不足になった途端に、肥満に見舞われてしまいます。

この場合に脂肪の溜まる場所は、欧米人のように皮下ではなく

内臓部分、つまり内臓脂肪型肥満になり易いこともわかってきました。


さらに、東アジア人の特徴として、

インスリン分泌能力が欧米人の半分しかないことも

糖尿病になりやすい原因のひとつなのです。


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 4



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往く夏の華

2010-08-07 23:10:39 | ひとりごと

わずか数秒の一生を、


夏の夜空に咲かせる華。



美しくも 儚い 一瞬の芸術。




どれほど残暑が思いやられるにしても


  今年もやはり 夏は往くのですねぇ。



   
   8月7日          亀岡市


   
   8月7日          亀岡市





敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 2

2010-08-06 22:03:45 | サクセスフル・エイジング

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半端じゃない大きさのハンバーガー。

半端じゃない厚さのステーキ。


かぶりつくのは、これまた半端じゃない体格の外人さん。


テレビなどでよく目にする光景ではないでしょうか。



あれだけ食べれば、あれだけの体格も納得です。

アメリカ人などの肥満は、ケタが違います。



では、彼ら欧米人とわれわれ東アジア人。


どちらが糖尿病になりやすいでしょうか?




決め手は、7万年にもわたり受け継がれてきた遺伝子の記憶。



今から約7万年前に起こった出来事が、

現代人の遺伝的特質を形成したといいます。



それは、地球規模の気候変動による破局的な飢餓の発生でした。



7万年前、人類は絶滅寸前。


スタンフォード大学の遺伝学的研究によれば

僅か2000人まで減少してしまったといいます。



そのような飢餓的状況においては、

次にいつ摂取できるか分からない貴重な食物エネルギーを

体内に脂肪として蓄積できる遺伝的体質、

つまり 倹約遺伝子 を持った個体だけが生き残れるのでした。


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 3



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大空の答え

2010-08-06 20:42:24 | ひとりごと 自然系

2日前の朝、かすかに感じたことに

今日の昼間の大空が、

なにも言わずに答えてくれました。



見上げれば いわし雲 ぼろろんぼろろん。



あんなにムクムクと頑張っていた入道さんは、


なんと遥かな道の向こうに追いやられてしまった。



ひそやかに 粛々と 季節が移ろいでいく。


明日は、立秋。


   
    8月6日         和歌山市


   
    8月6日         和歌山市

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 1

2010-08-06 08:08:07 | サクセスフル・エイジング

今や、世界的規模で糖尿病は増加の一途を辿っています。


糖尿病患者数の急増は、日本をはじめとして

アジア各国でも喫緊の問題となってきました。



その原因はいわゆる

「食生活の欧米化」や「運動不足」 だけなのでしょうか?




糖尿病なんて、不摂生な生活習慣の人だけがかかる病気だ、

などと高をくくっていませんか?


日本人を含めた東アジア人に共通する

糖尿病発症の根本的な原因が存在しています。



猛暑の続くこの時期、

飽食の今なら誰でも、もれなく糖尿病になれるという

真相を知って、少しヒンヤリしてみませんか?


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 2