「この程度は怪我やと思ってへんから、
消毒なんか通わんでもええやろ?」
およそ2mm×25mm、の真っ直ぐな傷。
深さは皮下に達しない、つまり真皮までの傷を
水道水で洗い流し、テープで固定し始めると
患者さんの口から、そんな言葉が出てきた。
止まりかけのチェーンソーが当たっての怪我。
何か言おうとするナースよりも先に、
「うん、大丈夫やで」
と答えながら、ニッコリしてしまった。
それは一昨日の午前中。
外来患者の傷の処置と急患の対応を担当する
整形外科の病院での話。
実は、驚くべきことに、この病院では
「消毒」と「ガーゼ」や「ソフラチュール」が
まかり通っていたのでした。
「ソフラチュール」というのは
抗生物質軟膏を塗りこんだ網目状のガーゼのこと。
ズルッとむけた擦過傷などに、ベタッと貼り付ける代物。
しかし剥がす時には治り始めた傷にくっついているから
出血して傷の治りが長引くというトンでもない代物。
それは医療行為でなく単なる障害行為である
と、以下ではコメントされています。ぜひ、ご一読を!
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ソフラチュールについて
その病院での傷の処置は、非常にストレスを感じます。
ナースは当然のように、イソジン綿球を差し出しますし、
「ソフラチュール貼りますか?」と訊いてきます。
来院する患者さん達にも、
「消毒してもらわねば!」
「化膿したら大変やし!」
というのが当たり前のことと思っている。
そのような意識の人々に、
「消毒には意味がないんですよ」
「1日たったら、濡れても平気ですよ」
「自宅で水道で洗って、ラップ貼ればいいんですよ」
などなどを説明するには、相当の努力が必要です。
それ以上に、病院の経営方針に逆らうのだから
つ ま り ・ ・ ・
「毎日、消毒に来てくださいね」
とは、ナースが必ず最後に付け加える言葉なのだから。
そんな病院の外来で、最初の言葉が発せられたのです。
しかも、患者さん自ら、口にしたのでした。
だから続けて言いました。
「もし汗でテープが取れてしまったら
水道で洗って、サランラップを貼ったらいいから!」
とね。
簡単にまとまった記事を見つけました。
興味のある方は、どうぞ。
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正しいケガ(傷)の治し方 ~消毒をしないうるおい湿潤治療(ラップ療法)~