AGEsを多く含むのは?に掲載の
「コーヒー、醤油などのAGE量」/『糖尿病専門医にまかせなさい』文藝春秋刊より
これは、牧田先生が2006年に文藝春秋から出版された
『糖尿病専門医にまかせなさい 牧田 善二著』から引用の図表です。
さて、AGE牧田クリニックでは、
AGEsの測定は血液採血で行われましたか?
ペントシジンは保険が使えますが、他は自費扱いではなかったですか?
治療方針としては、AGEs含有食品の摂取を控えること以外に、
ビタミンB類の服用はなかったですか?
いずれにしましても、現時点では
糖尿病専門医であってもAGEsには触れない方が多いでしょうね。
炭水化物制限食で有名な高雄病院の江部先生ですら、
ご自身のブログで、AGEsについて、
AGEについてまだコンセンサスが得られていないこと
という項目で、
日本の糖尿病専門医のほとんどが、食品に含有されるAGEは、
人体に有害という立場はとっていません。
その間接的証拠といいますか、
日本では血中や尿中AGE濃度の検査は、
全くといっていいほど実施されていません。
と、お書きになられていらっしゃいますが、
これは、言い換えると、
検査が行われていないから食品中のAGEは有害でない
ということになってしまうのですが、これはおかしいです。
検査が行われない大きな理由は、
ずばり、コストがかかり過ぎ、一般化されていないというだけの話です
この辺りは 江部先生のブログで AGE の項目を発見! に記載してあります。
それと実は、もうひとつAGEsに触れたがらない理由があります。
それは、AGEs生成や蓄積を抑制できる薬剤が存在しないから。
2007年まではAGEs生成を抑制する
薬物の開発が競われ、アミノグアニジンにしても
OPB-9195にしても、アラゲブリウムにしても
おおいに期待されたのですが、
すべて副作用によって薬剤としては失敗でした。
この辺りの話、
アミノグアニジンとOPB-9195については
糖尿病合併症治療薬における抗糖化について
「魔法の若返り薬」とまで呼ばれたアラゲブリウムについては
新刊書「老化を止める7つの科学―エンド・エイジング宣言」
要するに、検査に高い費用がかかって、
おまけに治療できる薬剤がないような対象(AGEs)などは、
聞かなかったことにしておこうということでしょう。
もちろん、さくらさんがおっしゃるように、
HbA1Cのコントロールが良いことは
高血糖の暴露が少ないことを意味しますから、
AGEsの生成も亢進しないことになり、
合併症の回避につながりますね。
ところで、
HbA1Cは前期メイラード反応産物。
AGEsは後期メイラード反応産物。
抗糖化ドクターズサプリが含有する混合ハーブエキスは、
HbA1Cは低下させないことが分かっています。
しかし、後期メイラード反応のいくつかの経路を抑制して、
3DGやCMLやペントシジンといったAGEsの
生成を抑制するのです。
混合ハーブエキス以外の含有成分(漢方薬原料)の効能は、
書籍への原稿を執筆中です。
現在、筆者の診療所では抗糖化ドクターズサプリに加えて
ビタミンB類・漢方薬の併用も検証中です。