外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

シャープが開発 AGEsセンサ RQ-1201J-SET

2018-01-30 15:46:05 | AGEs
今日、まったく久し振りに

最も古くからの“抗糖化の同志”より情報を頂いた。

それは、シャープが開発したAGEsセンサについてのこと。

2015年の記事でも紹介したことはあったけれど

 シャープが開発 AGEsセンサの展示会

その時のプロトタイプとは似ても似つかぬスマートな形状で

昨年の4月に発売開始されていたのだと。



本体、バーコードリーダー、タブレット、プリンターのセットで

約80万円とのことらしい。

ずいぶん手の届くところにまでやって来てくれたようだ。


AGEsセンサ説明動画



シャープの製品ホームページはこちら
      ↓ 
    AGEsセンサ RQ-1201J-SET


抗糖化 新たな展開を目指して!

2018-01-03 19:22:03 | 【 転ばぬ先の杖 】
謹んで新年のご挨拶を申し上げます


久々の掲載となりますので、いささか長文となりましたらお許しを・・・・・。


元旦の夜、偶然にも初めて黒沢明監督の「赤ひげ」を目にしました。

“赤兎馬”を冷でやりながら眺めておりましたら

なんとも興味深い場面が現れたのです。

そこは大名・松平壱岐の屋敷。





右端に見えるのがその殿様。

一部しか見えずともかなりの肥満と窺い知れます。

なにしろ息遣いが尋常ではない様子。


続く正面からのカットでは、紛うことなき肥満体!





この場面で思わず思い出したのが、スター・ウォーズの“ジャバ・ザ・ハット”。






いずれにしても、このような体型では到底健康とは程遠いはず。


ここでの赤ひげ先生の言葉が、とても印象深かった。

いわく・・・


『かねて申し上げた通り、殿はご病気とは申せません。

 しかも病気よりは遥かに好ましからぬ状態になっておられる。

 これはすべて、贅沢で安逸な生活によるものです。

 美食を腹いっぱい召し上がって、

 重いものと言っては箸しかお持ちにならない。

 これでは内臓全体に脂が溜まって衰弱し

 吸収と排泄の調和が全く失われるのは当然。』


そして傍に控えている家老に言います。


『ご家老、お献立を。』


恭しく献立を差し出す家老いわく、

 『ここ3日間のお膳の品です』


一瞥するや、家老に向かって 赤ひげ先生いわく、


ご家老、白米はお命を縮めるとあれほど・・・


 『それが、その・・・・・』

と殿に視線を向けながら後の続かない家老。


ここから始まる赤ひげ先生の食事指導。


『主食は、麦7に米3の割で、1食に1膳。

 鶏肉・卵は 厳禁。』


悲しい面持ちで狼狽えるジャバ・ザ・ハット・・・。


『魚介と塩梅も、指定の量を超えてはなりません。

 これを向こう100日間、お守りください。』


さてさて・・・

鶏肉と卵の厳禁は少々解せませんが、

白米はお命を縮める

とは、なかなかどうして大したもの。

昭和33年の執筆である「赤ひげ診療譚」の原作者・山本周五郎は、

しっかりと時代考証のできた作家だといわれます。


赤ひげ先生に 白米はお命を縮める

と語らせた背景には、何があったのだろう? 


まずは赤ひげ先生が活躍した、徳川吉宗(1716~1751)江戸時代中期の食事事情。


すでに元禄(1688~1704)年間に玄米を精製する習慣が広まり、

諸国の米が集中する江戸では白米(精米された米)が

上流階級を中心に常食とされていました。

ここで問題となるのが当時、江戸患い

と呼ばれていた、脚気

参勤交代で江戸に上り、しばらく白米を食べる生活を送ると

脚気の症状を起こし、地方へ帰れば回復するということから

風土病のように考えられてもいたけれど

食べ物の違いに気付けば、原因にもたどり着いたかも知れません。


時代が下り、農学者である鈴木梅太郎が1910年(明治43年)

白米で飼育した動物には脚気様の症状が発生し、

米糠、麦、玄米を与えると快復することを報告し、

さらに翌年、米糠中の有効成分を濃縮しオリザニンとして販売するも

医学者ではない鈴木の成果を当時の医学界は無視したのでした。


“結核”と並び“亡国病”と称された“脚気”の死亡者数は

1923年(大正12年)の26,796人がピークで

結局ビタミンB1を含むアリナミンなどの服用が社会に広まった

1950年代後半になって、ようやく1000人を下回ったのでした。


「赤ひげ診療譚」執筆の昭和33年(1958年)にはすでに

“脚気”の原因が白米にあることは知れ渡っていたことでしょう。

すると赤ひげ先生に白米はお命を縮める

と語らせた背景は、脚気=白米原因説 だけなのでしょうか?


もう一度、松平壱岐守の体型を思い返してみると

あれは単に全身性の浮腫とは言い難いのではないでしょうか。

映画で描かれた尋常でない息遣いは、

心不全(脚気心)からといえないかもしれませんが、

「赤ひげ診療譚」に登場する45歳という松平壱岐守は

以下のような描かれ方であります。


 “壱岐守は絵で見た海象(せいうち)のように肥満し、

  座っているのも苦しそうであった。

  腹部は信じがたいほど巨大で、

  身動きするたびにゆたゆたと波を打ち、

  顎の肉は三重にくびれて、頸は見えず、

  じかに胸へ垂れ下がっていた”


これは、まったく“ジャバ・ザ・ハット”そのものの描写。

“脚気”というよりは 食べ過ぎによる超肥満状態。


日本に衛生学を創始した佐伯矩も、1930年の内務省衛生局『栄養と嗜好』にて

「栄養研究の大いに進歩しているアメリカでは

 三白の禍として白パン・白砂糖・白い乳粉を憂いているが、

 わが国でも三白の禍ありて、

 それは白い米、白砂糖、白い味付けの粉がそれである」

と述べております。

我が国の白い米は、もちろん精製された白米のこと。

アメリカの白いパンは、精製小麦粉によるパンのこと。


昨今知られるところではいずれも食後血糖値を急激に上昇させる。


これまでも

白米摂取で糖尿病リスク上昇 米国での大規模コホート研究

豆類増やし白米を控えることが糖尿病の抑制に関連する

と、掲載しておりました。


何の気なしに焼酎を飲みながら観ていた元旦の番組に関し、

なんとも長々と書いてしまいましたが、

ここまでは前振りでした・・・・・。(汗)


なんと、今年は抗糖化元年を宣言して10年となる年なのです。

 2008年 「抗糖化」元年!


2008年2月14日からは臨床試験を開始したのでした。

抗糖化サプリメント 臨床試験進行中


また、昨年の11月は会社設立10周年の節目でした。

そのため取締役再任の登記など自分でするつもりが

ギリギリで司法書士さんにお願いすることに・・・。


とにかくも10年間、継続することができた背景には

そもそも自分自身が“抗糖化”を実行するために

抗糖化サプリメントを必要としていることがありました。

そして全国にいらっしゃる“抗糖化の同志”が

継続して服用してくださったことがありました。


しかしながら、当初より存在する問題点も自覚しております。

これは年末に、政府系金融機関の係員とお話しした時にも

話題となったことでもあります。

つまり、

なぜ “糖化”あるいは“抗糖化”という話が

それほど世の中一般に拡がっていないのか? ということ。


もっとも重要な事実は、

“糖化”によって生成されるAGEsの測定が一般的でないこと。


かつてNHKの某番組で、ゲストの方々がAGE READERを用いて

測定されたことがありました。

びっくりの結果に、参加者は驚愕したものでした。

 山瀬まみチャン 衝撃のAGE年齢

その番組に登場した測定機器は、抗糖化サプリメントの臨床試験の時

幾度となく使用したものでした。

しかも当時は400万の価格でしたが、最近ではその改良型が出て

価格も148万に下がっていることを知りました。




身体の状態、すなわちAGEsの蓄積程度が “数値化”=“見える化”されて

はじめて人々はそのリスクに気付くことができるでしょう。


そしてまた、もう一つの機器としては

血管内皮の機能を測定する血流依存性血管拡張反応(FMD)測定機器。

これも“抗糖化”の現実を“数値化”=“見える化”する有用な手段。

 FMD(血流依存性血管拡張反応)を測ってもらった


新たな10年に向けて、なんとかこれらを導入できないか。

無い知恵を絞りたいと思います。


最後に昨年の痛恨の出来事について。

3歳年上の健康管理もしっかりされておられた方の突然の逝去。

訃報を聞いた当初は、何かの悪戯ではないかと・・・。

しかし急性心筋梗塞だったと聞き及び、絶望に支配された。


氏も自身でサプリの会社を持つほどの方であっただけに

9年前にお会いした時は“抗糖化”の説明はしなかった。

手土産に抗糖化サプリはお渡ししたが、それっきりとなった。

迷惑がられても送り続け、服用してもらえていたら

こんな事にはならずに、と思うと残念でなりません。

 断然お勧めします! BS世界のドキュメンタリー「絶食療法の科学」