外科医 アンチエイジングに目覚める!?

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抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

一度限りの人生で どう選択するか

2010-02-03 14:47:15 | ひとりごと 医療系

生活の場において、

われわれは実にさまざまな「選択」をする。



そして、しばしば悔しい思いをしたりもする。



よく吟味して買ったつもりの野菜や果物が、傷んでいたりとか。


こっちの方が早いと思って選んだ車線が、ぜんぜん進まなかったりとか。


2つ空いていたパチンコ台の座らなかった方が、大当たり爆発とか。



まぁ、この手の悔しさは、何度も経験すれば

次回の賢い選択の肥やしになるか。



しかし、手術とかならばどうか?



元来の専門は消化器外科なので、筆者の経験から話そう。


進行具合がほぼ同程度の進行胃癌のAさんとBさんの場合。

腹腔内の癒着はなく、胃の切除範囲もリンパ節郭清も同じ範囲なのだが、



Aさんを筆者が執刀して2時間弱。


Bさんを同僚が執刀して4時間ちょい。


出血量の多寡は言わずもがな。



ところが、患者家族の反応はどうか?


長くかかったBさんの手術のほうが

「長時間がんばってもろて!」と感謝されていた。



「アホらしぃなぁ」と思ったものだが、それはどうでもいい。


それよりもここでの問題は、いったい何でしょう?


Bさんの経験は、次回に生かせる肥やしにならないという事実。




時間の長さくらいの話で済まない、

命に関わる話になることが手術なんかでは多いわけで。



この先生で手術がうまくいかなかったから、

あっちの先生に、はじめから手術してもらう! というのは、

ドラえもんの道具でもなければ、無理な話。



短期間に結果の出ない事柄ほど、

初めの「選択」の善し悪しによっては、

後々の後悔がそれこそ「後悔先に立たず」となるものだ。



機能的健康度などは、まさしくそういうもの。

さぁ、どうする?



機能的健康度 ふたたび


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当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
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