外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

押しても引いても 動かないのはロバだけか?

2016-03-14 14:25:12 | ひとりごと 医療系
雨の月曜日というのは、いつもより気が滅入りがち。

そんなことありませんか?


収集日なのでドッサリ積まれたゴミ袋の集団も

すっかり雨に打たれてしまって

早く集めてくれと互いに身を寄せ合っている。


ところで月曜日は 診療所の外来診察が2人体制の日だ。

K大病院の新進気鋭の若手医師が一翼を担って下さる。

隣同士の診察室だから話される声は耳を澄まさぬとも良く聞こえる。


どうやら先ほどの患者さんは糖尿歴の永い女性患者さん。

聴くともなしに耳に入ってくる内容が・・・・・。


患者「気を付けて甘いもの少なくしています」

 医師「それはよいですねぇ」

患者「朝はバナナを食べない時は果物ジュースを飲みます」

 医師「かえって糖分が多いことありますよ」


あれ? なんか患者さんには伝わってなさそうな・・・。



患者「できるだけ野菜を多く摂るよう心がけています」

 医師「それはよいことですね」

患者「ニンジン・サトイモ・じゃがいもなどしっかり食べてます」

 医師「根菜よりも葉モノ野菜を食べて下さい」

患者「野菜の味付けに砂糖は入れてもいいねぇ?」

 医師「多少は問題ないですよ」

患者「問題ないわねぇ」


ありゃりゃ? これまた自分に良いように理解してる?



患者「油は控えてますねんけど、

   夜は若いもんと食べるので肉が多いです。」

患者「とにかくご飯は少なめにしてます」

 医師「あぁ~ そうですかぁ」


なんだかねぇ

どうも肝心のところで勘違いがあるような??



87歳のこの女性、いつも6時半に朝食を食べるとのこと。

メニューはパン・バナナ・牛乳というもの。

ところが甘いモノはいけないと聞いたらしい。

そこでバナナを食べない時には

果物ジュースを飲むようになったとか。


まだ畑仕事もしているそうなのだが、

喉が渇くとサイダーを飲んでしまうことがあるらしい。


以下に少々 データ概要を述べてみましょう。

(データ引用はご本人の了解を得ております。)


本人さんも食養生に勤しむとの事だったため

血糖降下薬は投薬せずだったのが

2014年 4月~7月 の頃で

HbA1cは 8.0~8.2 。


ところが8月に 8.5 となり、

とうとうアマリール1mgが開始となった。


その甲斐あってか、本人の食養生の所為か

10月には 7.1 と下がり

その後は

11月~2015年8月の間は

 6.3~6.6 とすこぶる落ち着いていたため     

8月でアマリールが投与中止に。


ところが 良かったのは薬のお陰だと直ぐに判明。

 9月  6.7 

10月  7.3

11月  7.9

12月  9.2

と順調に値は上昇を続け

2016年1月にはとうとう 10.0をマーク。

2月  9.9となった時点で 

アマリール再開となったのでした。


まぁなんにしても それなりのご高齢ではあるため

食事の指導と言ったところで 

なかなかご本人が思い込んだ場所からは動かないもの。


もっと若い場合でも ケンカ腰の人だって大勢知ってます・・・。


でもね どうして解らないのかなぁ・・・・・。

誰の為でもないんですよ! それって!!

アナタ ノ タメ ナンデスケドッ!!!



世間は狭し 重なる縁(えにし)

2016-03-13 19:09:40 | ひとりごと
来週は“春分の日”だけれど

今日は別になんの名前も貰ってないただの日曜日。


13時からの半日日直も残りあと2時間を切ったところで

夕の検食が今、届けられた。(注:18:07でした)


なになに、青菜の炒め煮 = 小松菜とちくわ

     胡瓜ともやしのごま和え 

     うに焼き !

名前だけ見たら ビックリするじゃないよ・・・

何のことは無い 鰆に溶き卵を塗って焼いたやつ・・・。

残念ながら ウニの風味はしませんってば・・・。


で、いつものことながら 白ご飯 250g。

いやはや 病院の方々は 一体なにをお考えなのやら・・・。


ダメダメ 止めておこう。

さて、昨日は 市の医師会総会に出席したところ

偶然にも同級生3名が顔を揃えることに。


総会後の立食の懇親会では3名で四方山話に花が咲く。


しばらく前に公立病院の部長を辞め民間病院に下ったY君は

「5時ピタで帰れる事に感激している」と。


開業して8年からになるU君は

「午前診を終えて夜診までに

 スポーツジムに行けるのはありがたい」と。

しかし学生時代に一番痩せていたU君の現在のお腹を見ると

ジムの効果は出ていないと断ぜざるを得ないのです。

いや、行ってるからまだそれで済んでいるのか・・・(大汗)。


そうそうY君は、わたしが時折ラインにアップする

料理がそこそこ気に入ってくれているそうだ。


大人の落ち着きを見せる彼らからすると

わたしなどは まだまだ浮き足立っているなぁ・・・

と、嘆息。


が、そこで一首。


 有り難き

  宝となるべし

   逆境は

 万事不如意も

  塞翁が馬



大学卒業から はや30年。

こうして同じ町で仕事をすることになろうとは

なんとも世間は狭いものだと 感じ入る早春の1日ではございました。

予報ハズレの素敵な休日

2016-03-06 23:22:38 | ひとりごと
暖かい1日でしたね。

雨が降るとか予報があったけど、降らなかったね。


最近は天気予報が外れる方が少ないのに、今日はハズレ。


でも、“予報” だから ねぇ・・・。


なんて思いながら 今日を振り返ってみると

まさに 世の中 “予報” など 当てにならぬと思い知る。


久しぶりの 何も仕事が入っていない日曜日。

遅めに起きて 待たせた“ワンごはん” を与えたあと

もうひと寝入りしようか・・・

いやいや 賞味期限が昨日までの ササミを食べてしまわねば


録画しておいた「ミリオンダラー・ベイビー」を観ながら

朝餉を戴いていたら 電話が鳴る。


なんと! 診療所の事務長からじゃないか!!

こんな休日に そんな人物からの電話など

きっと いい話じゃ ないに決まってるよな・・・・・


と、覚悟しながら 取ってみると

案の定 ケアハウスで お亡くなりになった方が・・・との話。



休日モードが 一転して 現実に投げ込まれる。


なんと 今日の午後に 近くの病院に入院するはずの人だった。

明日 ペースメーカーを入れるために。


2週間前に 除脈で 紹介状を書いた 90歳の女性。

親族と警察官がすでに大勢いるその部屋のベッドで

眠ているままの状態で冷たく・硬くなった彼女に触れて

人の世の儚さを つくづく感じるひと時・・・。


親族によると

昨日は訪ねた妹に手を振って さようなら したそうな。 

今日の入院の準備万端 整えてとの話だった。


でもね その“死に顔”の穏やかなこと。

苦しんだ様子など 微塵もない。


本人も誰も 思ってもいなかった 突然の「死」。

まったく 眠ったままで 向こうの世界に赴いた彼女。


そりゃね、ペースメーカーを入れるのが早かったら

まだ生きられたのかも知れませんけどね

その時には どんな死に様が用意されていたのか

知ったもんじゃないでしょ・・・。


寝たままで 苦悶の表情もなく 向こうの世界に逝くなんて

考えようじゃ 最高の “逝き方” じゃない?


突然の呼び出しで ビックリした休日の始まりだったけれど

一仕事終えて戻ってからは 映画の続きを観ながら

赤ワインを開けて この世とあの世に 想いを巡らせながら過ごしました。


はてさて

雨も降らず 予報ハズレの 素敵な1日でした。