雨の月曜日というのは、いつもより気が滅入りがち。
そんなことありませんか?
収集日なのでドッサリ積まれたゴミ袋の集団も
すっかり雨に打たれてしまって
早く集めてくれと互いに身を寄せ合っている。
ところで月曜日は 診療所の外来診察が2人体制の日だ。
K大病院の新進気鋭の若手医師が一翼を担って下さる。
隣同士の診察室だから話される声は耳を澄まさぬとも良く聞こえる。
どうやら先ほどの患者さんは糖尿歴の永い女性患者さん。
聴くともなしに耳に入ってくる内容が・・・・・。
患者「気を付けて甘いもの少なくしています」
医師「それはよいですねぇ」
患者「朝はバナナを食べない時は果物ジュースを飲みます」
医師「かえって糖分が多いことありますよ」
あれ? なんか患者さんには伝わってなさそうな・・・。
患者「できるだけ野菜を多く摂るよう心がけています」
医師「それはよいことですね」
患者「ニンジン・サトイモ・じゃがいもなどしっかり食べてます」
医師「根菜よりも葉モノ野菜を食べて下さい」
患者「野菜の味付けに砂糖は入れてもいいねぇ?」
医師「多少は問題ないですよ」
患者「問題ないわねぇ」
ありゃりゃ? これまた自分に良いように理解してる?
患者「油は控えてますねんけど、
夜は若いもんと食べるので肉が多いです。」
患者「とにかくご飯は少なめにしてます」
医師「あぁ~ そうですかぁ」
なんだかねぇ
どうも肝心のところで勘違いがあるような??
87歳のこの女性、いつも6時半に朝食を食べるとのこと。
メニューはパン・バナナ・牛乳というもの。
ところが甘いモノはいけないと聞いたらしい。
そこでバナナを食べない時には
果物ジュースを飲むようになったとか。
まだ畑仕事もしているそうなのだが、
喉が渇くとサイダーを飲んでしまうことがあるらしい。
以下に少々 データ概要を述べてみましょう。
(データ引用はご本人の了解を得ております。)
本人さんも食養生に勤しむとの事だったため
血糖降下薬は投薬せずだったのが
2014年 4月~7月 の頃で
HbA1cは 8.0~8.2 。
ところが8月に 8.5 となり、
とうとうアマリール1mgが開始となった。
その甲斐あってか、本人の食養生の所為か
10月には 7.1 と下がり
その後は
11月~2015年8月の間は
6.3~6.6 とすこぶる落ち着いていたため
8月でアマリールが投与中止に。
ところが 良かったのは薬のお陰だと直ぐに判明。
9月 6.7
10月 7.3
11月 7.9
12月 9.2
と順調に値は上昇を続け
2016年1月にはとうとう 10.0をマーク。
2月 9.9となった時点で
アマリール再開となったのでした。
まぁなんにしても それなりのご高齢ではあるため
食事の指導と言ったところで
なかなかご本人が思い込んだ場所からは動かないもの。
もっと若い場合でも ケンカ腰の人だって大勢知ってます・・・。
でもね どうして解らないのかなぁ・・・・・。
誰の為でもないんですよ! それって!!
アナタ ノ タメ ナンデスケドッ!!!