朝夕はめっきり涼しくなってきました。
まだ日中は、諦め切れない夏が頑張っていますが、それも時間の問題でしょう。
思えば今年は、夏が短かったように感じます。
今年の梅雨明けは、近畿や東海では観測史上最も遅く、東北では発表されませんでした。
明らかに日照は不足し、しかも雨量も足りていなかった。
かなり早い時期に 「キュウリは、もうあがってしもた。今年はアカン。」
と、田舎の診療所の患者さんは洩らしていました。
筆者が 「おかしいなぁ・・・」 と感じたことのひとつは
カボチャの実付きが不良だったことです。
茎がドンドン伸び、雄花も雌花も数多く付いて、
しばらくすると雌花の根元が次第に膨らんでいったのですが、
結局は黄色く変色して腐ってしまうのでした。
去年はそんなことはなかったのに・・・・・。
畑をしている方に訊くと、その方のところでも同じことが起こっていました。
その方いわく 「今年はハチの姿を見かけない」 と。
やはりそうか! じんわりと進行しているのか・・・・・。
今年だけのことなら良いのだがと、先々を案じてしまいます。
そんなこんなで、農作物の出来・不出来が気になる今年の収穫期。
それでも、田舎の診療所への道中、車窓からは黄金色に輝く稲穂の海。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/31/76f461901e4035496487f90cc15d5d5a.jpg)
早くも稲刈りを済ませたところも、あちこちで見受けられます。
そんななか、
「オッ! これは猫バスが通った跡か!!」
というような痕跡をあちこちで発見するのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/42/492ec5e1c9f16440ebc7b64579720a77.jpg)
この程度なら可愛いのですが、なかには田1枚が一面に倒れてしまっているところも。
「う~ん、刈り取りが大変だろうなぁ・・・。」
と、余計な心配をしてしまうのでした。
田舎の診療所の患者さんに、さっそく訊ねてみました。
「稲の倒れているのは、コンバインなら上手く刈り取れるの?」
「そうやねぇ、部分的なのは楽やけど、一面倒れて向きがバラバラのはしんどいな。」
稲穂が倒れるのは、猫バスが通った跡とその時まで信じていた筆者はさらに訊く。
「風とかであんなに倒れるの?」
「肥料のやり過ぎやな。うちらは追い肥はやらんけど、加減が難しいんや。」
自宅でも水稲をこしらえているナースもすかさず合いの手を入れる。
「ほんまになぁ。コシヒカリは倒れやすいから、うちはよう作らんのよ。」
「倒れてたら、刈り取ってもらうのに恥ずかししなぁ。」
「そやけど、今年は倒れてるところ多いなぁ。」
「やっぱり天候の加減もあるんと違うかなぁ・・・。」
なんと! 猫バスが原因ではなかったのだ!!
「で、今年の作柄はどう?」
「実の入りが悪いみたいやで。米だけやのうて、ブドウも栗もアカンみたいや。」
「梅雨が長過ぎやったし、日照も水も足らへんかったしなぁ。」
そういえば先週、いつも農協でブドウを50ケース購入している患者さんが、
「今年は収穫少ないので30ケースにしてくれと言われた。」と言ってたっけ。
いやはや、この残暑はその埋め合わせなのかな。
それにしても気になるのは、ハチさん達。 来年はどうなる?
当ブログの重要点『
抗糖化』等に関しては
こちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。