抗加齢のセミナー参加報告の記事に、
アルツハイマー病でのAGEsの関与をフロアから質問すると、
「まだ、余り表沙汰になっていない。」と
微妙なお答えを戴いた。
と記載しました。
藤田先生がおっしゃっているのは、
『アルツハイマー病とAGEsの関係は、
まだ、余り表沙汰になっていない』
ということなのです。
で、『余り表沙汰になっていない』事柄を
ここで取り上げると、いつぞやのように、
「変に不安を煽るのはいかがなものか?」と
メールを頂戴したりしますので、
以前(2009.6.12)には、
Advanced Glycation Endproducts(AGEs) Series1
として、関連文献だけリンクさせておいたのですが
藤田先生の講義で、認知症の80%がアルツハイマー病であり、
その予防の必要性に言及されておられたこともあり、
今回は、はっきりと申し上げることにします。
AGEs蓄積はアルツハイマー病の発症に関わっています。
なお、このことと関連して、
先日面談したY教授の研究室のHPには
これらAGEsの生体内蓄積には下記疾患への影響があげられます。
糖尿病性網膜症
糖尿病性腎症
糖尿病性神経障害
動脈硬化症
骨粗鬆症
アルツハイマー病
神経変性疾患
癌
皮膚硬化
というふうに、はっきりと記されていますので、
もはや隠しておく必要もないでしょう。
Y教授の研究室HPへは → こちらから
以下の図は、参考までに。
AGEsのアルツハイマー病の病態への関与
(佐々木,AGEs研究の最前線(メディカルレビュー社)より)
関連する記事:抗加齢のセミナー参加報告
創立2周年記念、AGE Readerによる皮膚AGEs測定の実際は こちらから
当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます