外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

雑誌「医と食」に書評コーナーが

2011-12-31 21:06:49 | ひとりごと
届いてから結構な日にちが経つのに

目を通していなかった雑誌「医と食」の最新号。


丸々48時間の日・当直の合間に何ヶ所か読んで、驚いた!


新たに 書評 というコーナーが設けられていて

コメントは編集長・渡邊昌先生のものであろう。

同先生には、2010-07-18 の記事 さくらさんのコメントへのお返事 にも書いたように

昨年6月の抗加齢医学会総会でお話をさせて頂く機会があり、

たいへん誠実な先生だとの印象が残っている。


その書評に取り上げられている3冊の書籍。


書評1は、「桜沢如一。百年の夢。

マクロビオティックを世界に広めた桜沢如一氏の伝記。


書評2は、「食べること、やめました

21歳で難病・脊髄小脳変性症になり這って動くのがやっとの状態から

甲田光雄先生の絶食療法によって回復した森美千代氏の著作。

本格的な断食・生菜食療法を実施してからすでに24年になるという。


筆者の知り合いにも同じ病気で亡くなられた方がおり、

その頃は何もアドバイスできなかった己の無知を悔やむ次第。



そして、書評3は、「死の同心円


    



原爆で被爆した長崎の病院の秋月辰一郎医師による被爆直後からの記録。

爆心地から1.4kmしか離れていなかったにも拘わらず、

病院地下に備蓄されていた玄米・味噌・塩を食べていた病院職員は

誰一人死亡することなく生き延びたという。

秋月医師の出身医局である京都大学の放射線科では

「レントゲン酔いには塩をなめろ」という伝承もあったという。

この本の書評は

私たちは原子力の平和利用などと良い面ばかり告げられてきたが、

 クローン人間のように人間が手をだしてはいけない分野が

 あるのではないか。

 人類滅亡につながる危険が高いものを排除するという生命倫理が

 なによりも優先されなければならない。

 自ら被爆した医師の目を通して私たちも追体験したい。


と結ばれている。


さっそくネットでこの本を注文した。



基準値というものをどこまで信じていいのか?

2011-12-28 22:12:03 | ひとりごと
けろのすけさんから、以下のコメントを戴きました。

 基準値というものをどこまで信じていいのか?

 関西に住む私たちでも心配なのに・・・

 東北はいまだ復興整備が進まず、気の毒でしかたがありません。

 メディアでは正しい報道をしっかりしてほしいですね。


まったく仰るとおりです。

12/14の記事 見ても見えず 聞いても聞こえず にならないために でも触れましたが

法で定めた上限値さえも恣意的に変更されてしまいます。


「食の安全」など言い出せば、「非国民」扱いされそうに感じるのは

自意識過剰と被害妄想なのでしょうか?


憲法第25条には

 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

 国は、すべての生活部面について、

 社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

と定められています。


しかし、原発事故の現地は言うに及ばず、日本全土への被害拡散懸念を、

国が見て見ぬふりは憲法違反ではないのかな?


でもそれは、

もしかすると東日本以外に住む国民の

危機意識の欠如」 が原因なのかもしれません。


たとえば、「食の安全性」に関して

現在、日本からの食品輸出に対する諸外国の規制がどうなっているか

どこの産地のどの品目に「輸入停止」がなされているかは、

周知の事実とはいえないでしょ?


「そりゃあ、日本人なんだから、

 東日本の復興のために、買って食べなきゃ!」


「そんなの風評被害じゃないの?」


おいおい、チョット待ってよ!

東日本の農産物が売れなくて農家に経済的被害が及ぶとすれば

それは、原発事故を起こした東京電力の責任であって

安全な食品を求める消費者が悪者にされてはたまりません。


単なる「風評」によって世界のどれほどの国々が

特定の地域からの「輸入停止」などの規制を行っているか

農林水産省が公表している情報

 諸外国・地域の規制措置(12月28日現在)


を、一度ご覧になるのはいかがでしょう?


 こちらをクリックしてどうぞ。PDFで出ます。
      ↓
 諸外国・地域の規制措置(12月28日現在)


低線量被ばく 揺らぐ国際基準

2011-12-28 11:14:25 | ひとりごと
低線量被ばく 揺らぐ国際基準 という内容の番組が

今夜22:55~23:23にNHKで放送されます。

なぜもっと早い時間に放送しないのだろうねぇ?


番組HPに紹介の内容は以下のとおり。


“生涯100ミリシーベルトとされる被ばくの基準で、

本当に健康への影響はないのか?”

福島をはじめ、全国の人々が現実に直面している放射能の脅威。

国は「直ちに体への影響はない」と繰り返すばかりだ。

その拠り所としているのが、ICRP(=国際放射線防護委員会)の勧告。

広島・長崎の被爆者の調査データをベースに作られ、

事実上の国際的な安全基準となっている。


しかし関係者に取材を進めると、1980年代後半、ICRPが「政治的な判断」で、

被ばくでガンになるリスクを実際の半分に減らしていた事実が浮かび上がってきた。

当時ICRPには、原子力産業やそれを監督する各国の政府機関から、

強い反発が寄せられていたのだ。

そしていま、世界各地で低線量被ばくの脅威を物語る、

新たな報告や研究が相次いでいる。


アメリカでは原発から流れ出た微量の放射性トリチウムが地下水を汚染し、

周辺地域でガンが急増。

25年前のチェルノブイリ原発事故で、

大量の放射性セシウムが降り注いだスウェーデンでは、

ICRP基準を大きく上回るガンのリスクが報告されている。

いま、誰もが不安に感じている「低線量被ばく」による健康被害。

国際基準をつくるICRPの知られざる実態を追跡する。



番組の動画→ここをクリック

番組HPはこちらをクリック
      ↓
低線量被ばく 揺らぐ国際基準
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/shinsou_top/20111228.html




霧のな~かに浮かび来る~♪

2011-12-28 10:35:33 | ひとりごと 通勤中に
60代後半の男性は胃癌の局所再発から、癌性腹膜炎となって終末期。

「家族に今夜かも知れないと、さっき話しをした」と主治医の申し送り。


夜診の合間に病棟に上がってみると、

もうひとり60代後半の女性も誤嚥性肺炎から終末状態とのこと。


60代とは、まだ若いのに・・・。

やはり「昭和世代」は、長生きではないのかも・・・。



しかし、呼び出しを受けることなく朝になり、当直が明けた。

早出の先生が10分早く到着してくれたので、

気持ち穏やかに7時21分に走り始める。


道にはもう雪はないけれど、路面は湿った色をしている。

こんなときは、北部の道路はツルツルに凍てていることが多い。

さぁ、やはり今朝は27号線を走行するとしよう。


国道9号線から27号線へは須知交差点から。

亀岡が霧の底でも、こちらは晴れていることが普通なのだが今朝は逆。




2011.12.28       京丹波町才原




2011.12.28       京丹波町才原




電信柱で一休みのカラスも、この霧では視界が悪かろう。



2011.12.28       京丹波町才原




敦賀から117kmということは、

高速増殖炉「もんじゅ」からの距離ってなわけだね。



2011.12.28       綾部市戸奈瀬町



「にっぽん縦断 こころ旅」で、高所恐怖症の俳優・火野正平さんが

途中までは行ったもののしゃがんでしまった山家のつり橋も霧の中。



2011.12.28       綾部市山家



最後は、霧の中に浮かび来る、堂々とした影 新綾部大橋。



2011.12.28       綾部市味方町



8時46分、無事到着でした。



生卵 は 栄養吸収に劣る (前言訂正のお話)

2011-12-27 23:56:57 | You are what you eat
以前書いた 冬の日の幻想(12月3日掲載) という記事で

大間違いをしでかしていました。


誤りの部分に抹消線を入れて、以下に再掲します。


 しかも、「魚は活けもん」とあります。

「お刺身」として「生のまま」で食する利点は、

タンパク質が加熱によって変性しないということです。


「目玉焼き」よりも「生卵」のほうがいいのです。

お肉だって「ウェル・ダン」より「レア」や「ミディアム・レア」

ということです。



栄養吸収という観点からは、「生」は利点ではありませんでした。


タンパク質が加熱で変性しないことは、栄養吸収には不利でした。


「目玉焼き」よりも「生卵」のほうが、栄養吸収は劣っていました


「生卵」と「料理した卵」のタンパク質の消化率について

1999年のAmerican Journal of Physiology


 Amount and fate of egg protein escaping assimilation
in the small intestine of humans
.

というEvenepoelらの論文がありまして、

料理した卵の消化率は、91%~94% 

対する生卵の消化率は、51%~65% との結果が示されていました。


 論文要約はこちらをクリック
       ↓
 Amount and fate of egg protein escaping assimilation
in the small intestine of humans



さらに、2005年にClinical and Experimental Allergyで発表された

卵アレルギーの抗原であるオボアルブミンの増加速度は、

調理した卵のほうがほぼ2倍となるというPalmerらの研究からも

加熱した卵が生卵よりも消化がよいことが示されています。


 論文要約はこちらをクリック
       ↓ 
 Effect of cooked and raw egg consumption on ovalbumin content
of human milk: a randomized, double-blind, cross-over trial
.




加熱料理するとタンパク質が変性することで三次元構造が崩れ、

消化酵素の影響を受けやすくなり、より多く消化されるということ。


これは、牛肉に関しても同様なので、

 
 お肉だって「ウェル・ダン」より「レア」や「ミディアム・レア」

というのは、消化吸収の観点ではなく、

単に筆者の好みを書いていたことになります。


ったく・・・・・

いい加減なことを書いてしまったものです。

謹んで、お詫び申し上げます。




到来 雪道の季節

2011-12-26 15:31:05 | ひとりごと 通勤中に
今日、午前中は綾部市で外来、午後からは京丹波町和知で外来。


昨晩は、そのどちらにも大雪警報が出されていた。

冬場は雪が多いことで知られるところではある。


綾部市に至るには2つのルートがある。

 1つは国道173号線。

 もう1つは国道27号線。


いつもは173号線で通っているのだが、

みずほトンネルとそのさきの須知山トンネルという2地点は

峠になっているため、雪の時は避けたほうがいいなと思っていた。


今朝は亀岡でも、家々の屋根はほどほどに雪化粧であった。

京都縦貫道も、南丹市辺りは難なく走れた。


2011.12.26     南丹市八木


新観音トンネルを抜け京丹波町に入っても、さしたる積雪ではなかったため

なんの迷いもなく173号線へ向かうことにした。


みずほトンネル手前の周辺は、そこそこの積雪あるも道路は問題なし。



2011.12.26     京丹波町質志



しかし、みずほトンネルを抜けると、路面状況は一変した・・・。

下り坂となった峠道は、除雪されていないまま。



2011.12.26     京丹波町戸津川


エンジンブレーキを効かせて「産屋」で有名な大原まで下ると

あとは須知山トンネルのある質山峠までは無事に走れた。


そして、問題の峠。

立ち往生している大型トラック1台をかわして上っていく。

しかし、エンジン音の割にはスピードが上がらない。

後輪がけっこう滑っている感じだ・・・(汗)。


後ろから来る乗用車との車間距離が狭まってきたため

轍のない登坂車線に進路変更を余儀なくされた。


ふたたび走行車線に戻ったものの、路面のグリップ感が乏しい。

まだ峠の坂道を半分くらいしか登れていないだろう・・・。

引き返したほうがいいのかな・・・。

チラッと弱気な想いが頭をよぎるも、なんとか登りきる。


峠道を下って狭い裏道に入ると、雪を被った名残の秋。



2011.12.26      綾部市寺町



外来を済ませて次の仕事場へは、27号線で。

由良川沿いの旧道は、もうすっかり溶けていたが

ひっきりなしに舞い降りてくる雪たち。



2011.12.26     京丹波町和知



水曜日の綾部行きは、最初から27号線にしよう。

だって、ノーマルしか持ってないから・・・・・。



冬至の夜に

2011-12-22 23:11:13 | ひとりごと 通勤中に
小学6年の夏休み。

和歌山から南海電車・大阪市営地下鉄と乗り継ぎ千里中央へ。

独りで2回、同級生とふたりで1回。

輝かしい未来が具現化した会場へ。


アメリカ館では「月の石」をパチリっ。

電電公社館では無線電話で、和歌山の母に電話をかけた。


すべてのパビリオンなど、とても廻り切れはしない。

あぁ、でも、ここも観たい、あそこにも行きたい!


太陽の塔の輝かしい黄金の顔は、

そんな想いを余計にたぎらせる魔力を持っていた。



まさか、木曜日の午後と土曜の朝に

毎週、太陽の塔を眺めるひとときを持つようになるとは、

41年前の自分なら、小躍りしたことに違いない。


名神高速から近畿自動車道へ乗り継ぐ吹田インターチェンジ。

あの頃と同じように、黄金の顔が視界に現れる。



2011.12.22    吹田市



見るたびに、なんとも不思議な感覚が呼び覚まされる。


そして今日、あの夏の日に一緒に出掛けた同級生のことを思った。

彼はN村君、クリッと大きな目と鼻筋の通ったハンサムボーイだった。


何年生の時だったか、公園で草野球をしていた時。

キャッチャーをしていたN村君の頭に、

F田君の振ったバットが当った。


みるみる内にN村君の顔面が鮮血に染まっていった。


なにをどうしたのか顛末は覚えていないが、

体が凍りつく想いをしたことだけは覚えている。



それからしばらくしてのことだったか、

N村君のお母さんが、自宅で刺殺されるという事件が起こった。

お葬式に参列したかどうかも忘れてしまったが、

彼とよく似た端整な顔立ちの妹さんの泣いた顔が浮かぶ。

確か彼は泣いていなかった・・・。



タイ館の前で、写真を撮ったよなぁ・・・、と思い出す。

N村君・・・。

中学校は違う学校に行ったっけ・・・。


そして、二十歳を過ぎた頃、彼は自殺してしまったのだった。

N村君・・・。


あれ・・・。 下の名前、なんだったかな・・・。

思い出せない・・・・・。


N村 あ・・・ い・・・ う・・・ え・・・。

あ行から始めて、

N村はじめ N村はるお N村ひろし N村ひろむ N村ひ・・・。


そして、ちょうど や行を唱え始めたところで

突然、バーーンッ!!! と大きな音。


右のサイドミラーに、岸和田料金所の

上がりかかったばかりのETCのバーが衝突。


あぁ・・・。

いつもなら60kmに下げるスピードが下がってなかった。

こんなミスをするなんて・・・・・。


あぁ・・・、それにしても思い出せないN村君の名前・・・。


最後のトンネルを抜け、上り坂を上り、あとは下り坂。

紀ノ川SAに差し掛かる頃には、雲間から冬至の夕日。


道の先に拡がる市街地の、小高いところに小さく見える和歌山城。




2011.12.22    和歌山市


週に2日の故郷での仕事は昨年の3月下旬から。

毎回、平和な夜を願うが、最初の頃は死亡診断書をよく書いた。


今宵はといえば、今、お見送りをしてきたところ。

一礼する間も、冷たい風が吹き抜けていく。

それでも、なんだか清々しいのは

亡くなった90歳の女性の間際までしっかりした最期と、

主治医とのDNR(蘇生処置不要)の話もまだだったのに

まことに潔く往生を見送る決断をした長女さんのおかげ。

見事な死に様、見事な看取り様だった。


90歳か。しっかりしてたなぁ。


N村君、君はなんて早くに逝っちゃったんだい。



寒い夜のごちそう

2011-12-18 23:39:48 | ひとりごと
昨日来、けっこう冷え込みを感じる。


お天気は良かったものの

しっかりと「冷え」を感じた今日。


冬至も近づいたことだし、

今夜は 少々 ごちそう を!



 


少し前に頂いてあったもの。

浴室に満ちた柑橘系の香りには癒される。


湯上りも、ポカポカ。

このまま一気に、朝まで^^b



AGEsは膵β細胞機能に直接影響を及ぼす

2011-12-16 13:48:10 | AGEs
雑誌 Diabetes の10月号に掲載された論文の紹介です。

Diabetes October 2011 vol. 60 no. 10 2523-2532


オーストラリアとフィンランドの研究者に加え、

阪大の幹細胞制御学教室 宮崎純一教授も参加した研究。


Advanced Glycation End Products Are Direct Modulators of β-Cell Function

AGEsは膵β細胞機能を直接調節する


AGEsの過剰な蓄積は老化と慢性病の一因である。

1型糖尿病発症にAGEsが一枚噛んでいる証拠をつかむことが研究の目的。


MIN6N8膵臓β- 細胞とマウス膵島および

3系統のげっ歯類モデルのin vivo、すなわち、

 1.AGEs注射投与のSDマウス

 2.高AGEs食投与のSDマウス
 
 3.高AGEs食投与の非肥満糖尿病ラット

において、AGEsの影響を調べた。


また、AGEs低下物質アラゲブリウムの投与も行った。


 アラゲブリウムについては当ブログの過去記事をお読み下さい。
            ↓
 新刊書「老化を止める7つの科学―エンド・エイジング宣言」
 http://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/e/c73a29289057e7626fef0a0c21fc4ac7



AGEsに曝されたβ細胞で認められたのは以下の事柄。

 ブドウ糖刺激によるインスリン分泌における急性分泌不良。

 スーパーオキシドの過剰発生を含むミトコンドリアの異常。

 ATP量の減少。

 マンガン・スーパーオキシドジスムターぜ(MnSOD)活性の消失。

 細胞からのカルシウム汲み出し低下。

 ブドウ糖取り込み亢進。

これらはすべてアラゲブリウムの投与あるいは

マンガン・スーパーオキシドジスムターぜ(MnSOD)をアデノウイルスにより

過剰発現させることで改善が認められた。



分離したマウス膵島細胞をAGEsに暴露させると、

 ブドウ糖刺激によるインスリン分泌の低下。

 ミトコンドリアでのスーパーオキシドの生産増加。

 ATP量の減少。

が認められ、これらはアラゲブリウムかSOD模倣薬のMnTBAPで改善された。



ラットでは、

一時的あるいは慢性的なAGEsへの暴露は

進行性のインスリン分泌不良、スーパーオキシド産生、β細胞死をもたらし、

これらはアラゲブリウムで改善された。



非肥満糖尿病ラットでは、

膵島細胞ミトコンドリアのスーパーオキシド産生増加に伴い循環血液中に

AGEs増加が認められ、アラゲブリウムはこれを抑制し、

自己免疫性糖尿病の発生率を低下させた。


結局、1型糖尿病発症の恐れのある子供は、

未発症者に比べるとAGEs濃度が高い。


結論として、AGEsは、主としてミトコンドリア機能を障害することで

じかにインスリン分泌不良を引き起こし、

1型糖尿病発症に関わることが示唆される



Abstractは 以下をクリックで。
      ↓
 Diabetes October 2011 vol. 60 no. 10 2523-2532
 Advanced Glycation End Products Are Direct Modulators of β-Cell Function




見ても見えず 聞いても聞こえず にならないために

2011-12-14 12:00:15 | ひとりごと
7~8年前のことです。

夕方の5時半近く、常勤の勤め先からのいつもの帰り道。

「一旦停止」の標識のある、見晴らしの良いT字路でのこと。


左右確認をして減速し、「停止」しないままに左折した。

ハンドルを切るのと同時に、視界に入ったのは

T字の上に停車していたパトカーだった。



「アッ!」と思うと同時に 

赤色灯が点滅してサイレンが鳴った。


T字路から30~40m程左に行った所で停車となった。


警察官2名が歩み寄ってくるので車から降り、免許証を提示する。

ちょうど帰宅時間のため、そのT字路からは次々に

停止せずに こちらに曲がってくる車、車、車・・・。


道路交通法の「一旦停止」を無視した法律違反は明白であったため

そのことについては、なにも文句は言わなかったのだが、

事情聴取のその瞬間にも、同様に違反している車がいるのに、

なにもしないのか! と文句を言ったところ、

確認できないから、なにもできない

と、その警察官はのたまったのだった。


わずか30~40mしか離れていないT字路である。

一般人である筆者には、1台、1台の動きは明白に確認できる。

しかし、国家権力の象徴である当の警察官は2名とも、

確認できないから、なにもできない

としか発言しないのだった。


いやしくも法治国家であるなら、

「法」はあまねく万人を規制するものではないのか?

交通法規の適応というのは、かくもいい加減なものか!


もとより充分承知のこととはいえ、大いに憤慨したものだった。



そして、2011年の原発事故。


放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律 のもとに


電離放射線障害防止規則第7条2では

緊急作業に従事する間に受ける線量は、

実効線量については、百ミリシーベルト


また、

放射線を放出する同位元素の数量等を定める件第14条4では

排気又は排水に係る放射性同位元素の濃度限度等について

実効当量が4月1日を始期とする1年間につき1ミリシーベルトとする


と規定されているのもかかわらず、

たとえば平成23年5月27日に文部科学省は

福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について

のなかで、

 暫定的考え方で示した年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトを目安とし,

 今後できる限り,児童生徒等の受ける線量を減らしていく

と発表したのである。


もちろん、原発作業員の被ばく線量上限に関しては

原発作業員の年間被曝量、上限撤廃へ 厚労省が特例措置

と報じられたは4.28のことであった。
    ↓ 
原発作業員の年間被曝量、上限撤廃へ 厚労省が特例措置 全国の原発保守を懸念


国家にとっては、法律とはこの程度のものなんだよね。


「確認できない 影響はない 心配ない・・・・・」


みんな、言うことは同じなわけなんだね。


ということで、

最近、関心を持って読ませていただいているブログ紹介です。

      ↓ クリックで飛びます。

院長の独り言

そのブログの本日の記事中の

10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった

もとブログは こちらをクリックで。

        ↓

 10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった



実体が伴っていることは、もはや「風評」ではないのです。


目は覚めていますか?

 耳は聞こえていますか?



日本の輸出依存度は高くないのです

2011-12-09 14:30:21 | ひとりごと 経済
京都、園部以北で初雪の今日。

出張先の和歌山も、鉛色の冬の空。

高野山でも初雪だと、さきほどラジオで言っていた。


親しい友人が先日の記事を読んで

 「日本は貿易立国じゃないのかい?!」

とメールを入れてきた。


「ブログに載せるから、ジックリ眺めてね!」

と返事したので、以下のグラフを貼り付けます。





Googleのpublic data explorerからのもの。

実際のグラフでは、棒グラフにカーソルを合わせれば

国とその値が表示されます。

輸出のGDP比 ←クリックして、ぜひご自分でご確認を!

2009年度実績で以下のとおり。

 ドイツ   40.83%

 中国    27.71%

 フランス  23.27%

 日本    12.64%

 アメリカ  11.24%



1960年以後の動きは、次のグラフで。

これも、上のリンクで表示可能です。





一番多い年が、2007年の17.6%だとわかる。

先日出した数字はこのこと。


とにかく、マスコミ報道に惑わされないことだ。


ガソリン代が下がるのは 「円高」? 「円安」?


「円高」で輸出企業の収益が増えたおかげで

目に見えて給料の上がった人、手を挙げてくださ~い。

そんなの全部、「内部保留」でしょ?





ノルウェー輸出公社 をしのぐドイツの「州立銀行」の問題

2011-12-06 12:29:46 | ひとりごと 経済
各メディアが既報のごとく、

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、

債務危機でユーロ圏15カ国の「国債」格付けを引き下げ方向で見直し、

ドイツとフランスも「AAA」格付けを失う可能性があると発表した。


イタリア国債(10年債)は、先ごろ7%を超えた。

同時期、フランス国債(10年債)は2.5%から3.7%に急上昇。

一方、ドイツ国債(10年債)は1.75%から2.4%の上昇だった。


ちなみに、日本国債(10年債)は1%から1.08%という動き。

この国債の「金利の安定感」をみれば、すべてが理解されよう。


「国債の金利」とは、その国が破産するかどうかの

「信用度の問題」と言い換えてもよい。


ギリシャのそれは30%付近となっています。

それだけ金利を払うといわなければ、だれも金を出さないということ。



日本なんて、1%やそこらの金利しかつけなくても

発行した国債が売れ残ることなんかまったくない。

おまけに、外国に買って貰っているわけでもない。

日本は、外国に対してなんの借金もないのです。

そこが、欧米諸国と違うところ。



財政赤字が1177兆円だとか騒ぐのは、

思考能力のないマスコミと増税したい財務省だけだ。


IMFなどが「日本は消費税を上げるべき」などとお節介を入れるのも

財務省からIMFへの出向が多数ということから、

「外圧」に見せかけた茶番以外の何者でもないだろう。


「円高」も、マスコミは悪くしかいわないが、とんでもない!

優良国家の通貨だからこそ、価値があるのです。

「通貨安」で危機に陥る国々はいくらもあったが

「通貨高」で立ち行かなくなった国は皆無です。


輸出がGDPの17%しか占めていない国において、

「円高」は一般には大いに歓迎されるべき話です。



さて、ギリシャで幕を開けた此度の物語は、

ラテンの国々を席巻しながら、

充実した社会保障で有名なバイキングの国々でさえ、

意外と国を挙げて「金融」にのめり込んでいた事を暴露し始めた。


そして、今や、質実剛健な ゲルマン人の地において、

新たな狼煙が上がり始めたようだ。


それは、ドイツの「州立銀行」の問題。

ノルウェー輸出公社と同じMTNプロフラムで

大量の円建て仕組み債を発行しているのが「州立銀行」である。


これらドイツの「州立銀行」は

異様に高い比率で「南ヨーロッパ」に融資を行っている。


これまでは、100%安全資産として

ギリシア、アイルランド国債を扱ってきたのだが、

これを50%ヘアカット(債務を50%カットする)とした段階で

このような国債を大量に保有する大多数の「州立銀行」

で自己資本の消失が考慮されるのです。


ドイツ政府は早くから、そういう事態に陥った「州立銀行」を

「保証せず」と宣言していますから、

実際に「州立銀行の破綻」が発生した場合の影響は

ノルウェー輸出公社どころではありません。


ギリシア危機が発生した昨年の4月に

エコノミスト誌が計算したものでは、

ドイツの州立銀行が抱えている南ヨーロッパに対する融資は

軽く2300億ユーロを超えるだろうとされていました。

ドイツの金融システム全体の規模が2兆5千億ユーロといいますから、

その1割が消えてしまうことになります。

もちろんこの数字には、イタリア、スペインなどは全くカウントされず。

これらを加えれば、軽くその倍くらいになるはずです。

こんなべらぼうな金額をドイツ政府が保証するのは、国を潰すに等しいこと。

だからこそ、ずいぶん早い時期から「保障せず」宣言をしていたわけですな。


それら「州立銀行」に対する「格付け引き下げ」が、

これから出てくるのは確実と考えるべきでしょう。

そして、「州立銀行」は円建てでかなりの金額を発行してあるため、

そのインパクトは日本にとり決して小さくないのです。



冬の日の幻想

2011-12-03 15:48:05 | ひとりごと
11月最後の火曜日の夜、人気のあるTV健康番組が

108歳で天寿を全うしたぎんさんの4人の娘さんについて放送。


長女97歳・次女93歳・三女90歳・四女88歳。


長女さんと次女さんには円背が見られた。

長女さんは老人車を押して歩くが、次女さんは補助なしに歩行。

三女・四女さんには、TV映像を観た限りは円背はなさそう。

とにかく4人とも、しっかり歩ける方々だ。


で、動脈脈波検査による血管年齢が全員若い。


長女さん(97歳)…20歳近くも若い70代後半!

次女さん(93歳)…20歳近くも若い70代後半!

三女さん(90歳)…30歳も若く60代前半!

四女さん(88歳)… 8歳若く約80歳!


ぎんさんの血管年齢も若かったそうで、

100歳当時で50~60歳相当の血管年齢だったというから

まさに「人は血管とともに老いる」という言葉のとおりだ。



で、

ぎんさんは生前、5つの健康法を娘たちに伝授していたという。


以下、ぎんさんの5つの健康の教え。


その1.「自分のことは自分でやる

 娘さんたちも、食事・洗濯・掃除など日常のすべてを

 たしかに自分たち自身でこなしておられます。


その2.「うちん中でじっとしてると身体がくさってしまうでぇ

 ぎんさんも毎日のように家のまわりを散歩したという。

 歳だからと家の中でじっとせずにどんどん外に出る。
 
 娘さんたちも教えに従い、ほとんど毎日のように出掛ける。

 
その3.「笑う門には福来たる そうじゃろ 犬や猿は笑わん

 ぎんさんも、いつもニコニコされていたそうな。

 四姉妹は、毎日姉妹内の誰かの家に集まり、よもやま話で盛り上がり笑い合う。
 

その4.「感謝を忘れたら人間はダメになる あぁ ありがたや ありがたや

 なにごとにも感謝を忘れないことは、自分のこころを穏やかにする。

 不平・不満・憤りは、百害あって一利なしと言えよう。


その5.「魚は活けもんだがや

 「活けもん」とは「生もの」のこと。

 ぎんさんは魚が大好物で、毎日のようにお刺身などを食べていたという。

 もちろん魚だけでなく100歳になっても手羽先やフライドチキンなど

 肉料理も好んで食べていたといいます。



さて、この最後の食事についての教えはかなり重要なところでしょう。

「タンパク質」の重要性が伝わってくる話ではありませんか!

そういえば、日野原先生も魚は毎日、しかも週2回はステーキを食べています。
        ↓
 カロリー制限でサクセスフル・エイジングの著明な実例

 
しかも、「魚は活けもん」とあります。

「お刺身」として「生のまま」で食する利点は、

タンパク質が加熱によって変性しないということです。


「目玉焼き」よりも「生卵」のほうがいいのです。

お肉だって「ウェル・ダン」より「レア」や「ミディアム・レア」

ということです。


(12/27 抹消。全くの誤りです。12/27付け記事をご覧下さい。) 



さてさて、今回の番組でもっとも奇妙に感じた部分を書きましょう。


ぎんさん一家の栄養バランスと一般的なものが比較された部分です。

まず、一般的なのは次のグラフだといいます。


 


これに対し、ぎんさん一家。


 


どこが違うかと言うと、

タンパク質が5%増えて、脂質は5%減ったところ。


左のパックマン・炭水化物は、

なんら変化なしで、どちらも60%



ええっ・・・ なぁなぁ・・・

ホンマに そうなんかぁ~~~ぁ。



「炭水化物」は「主食」であるゆえ

 「神聖にして侵すべからざる」ものなりッ!

ってな作為を感じたりするのは、

 筆者が「クサいバカ」であるゆえの

  「幻想」なのでせうか? それとも「妄想」か・・・。


なんにせよ3時間睡眠が2晩続けば、「バカ」に拍車がかかるというもの。

ブリ大根をとっとと仕込んでしまおう。そして、

ベルリオーズではなく、チャイコフスキーの交響曲1番でもかけながら、

遅い昼寝でもしちゃいましょう。



日本病態栄養学会 来年1・15のディベートプログラム

2011-12-02 21:26:10 | ひとりごと 学会
看護師haruさんから教えて頂いた

日本病態栄養学会のディーベート・プログラム。

来年1月15日に京都・宝ヶ池の国立京都国際会館で開催される。


いましがた同学会のHPで確認しましたら、


Debate 2 10:00~11:00
糖尿病治療に低炭水化物食は 是か?非か?

という江部先生の次のセッションは、


Debate 3 11:00~12:00
コレステロールの低下は 是か?非か?

と題して、大櫛陽一先生が登場するんですなぁ。


その他も、興味あるセッションがてんこ盛り!


問題は参加費15000円を、どう捻出するか? やなぁ^^;


  クリックで拡大します。
      ↓


公園の手品師 なんだけど フランク永井さんではありません

2011-12-02 15:15:28 | ひとりごと 音楽
11月最後の日。

外来を済ませての帰り道に、ハラハラと散るイチョウを見つけました。



2011.11.30        京丹波町


でも、フラッシュをたいても写真では

次々に舞い散る様子が上手く写せなかったので

動画でも撮ってみました。


帰ってから再生して観ていると、

こんな歌を思い出したので、つい歌ってしまったのです・・・^^;


勇気のある方は、下の写真をクリックしてみますか・・・。




歌詞は以下のとおりです。

公園の手品師  宮川哲夫 作詞 吉田 正 作曲

鳩が翔び立つ 公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
薄れ陽に ほほえみながら
季節の歌を
ラララン ラララン ラララン
唄っているよ
貸してあげよか アコーディオン
銀杏は手品師 老いたピエロ


雲が流れる 公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
口上は いわないけれど
馴れた手付で
ラララン ラララン ラララン
カードをまくよ
秋が逝くんだ 冬が来る
銀杏は手品師 老いたピエロ


風が冷たい 公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
何も彼も 聞いていながら
知らん顔して
ラララン ラララン ラララン
すましているよ
呼んでおくれよ 幸福を
銀杏は手品師 老いたピエロ