酔眼独語 

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麻生政権はいつまで持つか

2009-01-12 09:53:07 | Weblog
 共同通信と読売新聞の内閣支持率最新版が出た。共同では20%を割り、読売も20・5%と前回よりさらに低下した。不支持率はどちらも70%を超えている。国民の7割が「ノー」と言っている政権で、この難局を乗り越えられるのだろうか。とてもそうは思えない。

 《共同通信社が10、11両日に行った全国電話世論調査で、麻生内閣の支持率は昨年12月の前回調査から6・3ポイント下落し19・2%となった。不支持率は8・9ポイント増の70・2%と森内閣以来約8年ぶりに70%を超えた。定額給付金については「評価しない」が70・5%と、昨年11月の同様の調査から12・4ポイント増加。「評価する」は23・7%(7・7ポイント減)だった。

 麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表の「どちらが首相にふさわしいか」への回答は、小沢氏が46・4%(昨年12月調査から11・9ポイント増)で麻生氏の22・1%(11・4ポイント減)の2倍以上になった。》

 《読売新聞社が9~11日に実施した全国世論調査(電話方式)によると、麻生内閣の支持率は昨年12月の前回調査から0・5ポイント減の20・4%、不支持率は5・6ポイント増の72・3%となった。

 麻生首相と民主党の小沢代表のどちらが首相にふさわしいかとの質問でも、小沢氏が39%と前回の36%から増やしたのに対し、麻生首相は27%で29%から減らした。》


 ご本尊の麻生氏は経団連会長らを引き連れて韓国へ「ウォン安旅行」。こちらも不人気な李明博大統領と慰めあったようだ。経済対話は型どおり、ゴルフ談義に花が咲いたというから情けない。


 《韓国を訪問した麻生太郎首相が11日、青瓦台(大統領官邸)で李明博大統領と懇談した際、趣味のゴルフ談議に花が咲き、「次回は一緒にゴルフを」と意気投合する一幕があった。

 懇談後、日韓財界人との懇談会に臨んだ李大統領は「麻生首相は就任以来、ゴルフをしていないと聞いたが、私も同じだ。両首脳が会ってゴルフをすれば誰も文句を言わないだろう」と述べ、参加者の笑いを誘った。》

 仕事をちゃんとしてくれれば、ゴルフをいくらやっても構わない。そうじゃないから支持率が暴落するのだ。

 オバマを持ち上げる気はないが、率直なところは好感できる。わが麻生君も傲慢さを捨て謙虚になるべきだ。できることとできないことの明示も大切だ。「世界一早く不況から脱出する」。スローガンだろうが、今の内閣の実態でこんなことをいうからセンスが疑われるのだ。オバマはこの点率直である。公約の一部は後回しになるかもしれないというのだ。


 《【ワシントン大治朋子】オバマ次期米大統領は10日、米ABCテレビのインタビュー(11日放映予定)で、経済の立て直しには「米国民すべての犠牲を必要とするだろう」と述べ、事態の深刻さを改めて強調した。「大統領選期間中に話したことのすべてを、希望通りのペースでできるわけではない」とも指摘。公約の実現には、予想以上に時間がかかるとの見通しを示した。ABCテレビが10日、インタビューの一部を公表した》=毎日web=


 民主党などの野党はすぐに「公約違反」などと騒ぎ立てる。100年に一度の事態なら、平時に言っていたことと話が違ってくるのは当然だろう。せこい追及に終始するのではなく、具体案を提示して政府、与党と向き合ってもらいたい。

 
 この内閣ではいまの経済危機は乗り切れない。何より財界へのにらみが利かない。経済を立て直すのは基本的には産業である。その分野が雇用の不安定化で信頼を失っている。ここにいまの日本の危機がある。

 日本経済が比較優位を保ってきたのは、勤勉な労働力の賜物であろう。企業と労働者をつなぐ糸がほつれ、切れかかっている。しかも、大企業ほど状況は厳しい。そんな折、悪辣な人遣いで定評がある? 御手洗などと韓国旅行をする神経が分からない。

 政権交代は定額給付金より数段経済効果がある。多くの国民はそう見ているのではないか。麻生さん、早く辞めないと顔が歪む一方ですよ。
 
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