酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

盧武鉉自殺に思う

2009-05-24 05:34:17 | Weblog
 韓国前大統領の盧武鉉が散歩中に飛び降り自殺した。献金疑惑の捜査に耐えられなかったのだとしたら、あまりにも弱すぎる。

 《韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前大統領(62)が23日朝、韓国南部・慶尚南道(キョンサンナムド)金海(キメ)市の自宅近くで登山中に山道のがけから転落し、釜山市近郊の大学病院に運ばれ、同日午前9時半(日本時間同)、死亡が確認された。前大統領側近は「前大統領は家族にあてた短い遺書を残した」と明らかにした。警察当局は不正資金疑惑で捜査を受けたことを苦にした自殺の可能性が高いとみて関係者からの事情聴取や現場検証をして、当時の状況を確認している》=毎日jp=

 国家元首を務めた人物が、「つらかった」などと弱音を吐いて自殺してしまう。なんとも異様な光景だ。大統領になる資質がなかったと断ぜざるを得ない。在職中の過激な日本批判などは、すべて「戦う民主派」のイメージを植えつけるための演出だったのではないか。

 確固たる政治信念や哲学を持たなかった。だからぎりぎりに追い詰められた時、対処する方法を知らなかった。かわいそうと言えばかわいそうだ。

 日本の安倍晋三や福田康夫、アメリカのクリントンらにも共通する弱さだ。八方ふさがりの状況を切り開く勇気がなく、政権を投げ出す。色っぽい女書生と執務室で情事に耽る。いずれも、意志の弱さを示すものだ。

 いつからこんな連中が幅を利かせるようになったのだろう。

 一人の人間としてみれば、どうということはない。でも、一国の大統領や首相となれば話は違う。熱い心と冷徹な判断、深い洞察力、名より実を取るしたたかさ。それらが備わっていない人物が、最高権力に上り詰めると悲劇が始まる。

 韓国では政治対立が憂慮されているという。馬鹿な行為は自分を貶めるだけでなく、国さえも危うくする。わが麻生氏は、自殺の恐れは皆無だろうが、国を危うくしている点では盧武鉉以上かもしれない。

 世界を見渡してもろくな指導者がいない。新自由主義は人材まで腐らせてしまったのだろうか。
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