酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

舞い上がる田茂神元将軍

2009-03-01 09:43:44 | Weblog
 小学生の頓珍漢な発言を「子どもらしい素直さ」とほめてやることは、あながち悪いことではない。多様な発想を促す側面があるからだ。

 しかし、半世紀以上も生きてきた軍事の専門家が、子どもみたいな無邪気な発言を繰り返すことには、ただあきれる。

 
 アパと懇ろの田母神元空爆長のことだ。あちこちで講演会を開いては、持論をぶっているらしい。右派論壇でも引っ張りだこのようである。28日には、拉致問題でも威勢のいいことをぶち上げという。


 《政府見解と異なる歴史認識の論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長は28日、北朝鮮による拉致問題をテーマに名古屋市内で講演し「自衛隊を動かしてでも、ぶん殴るぞという姿勢を(北朝鮮に)見せなければ拉致問題は解決しない」と述べた。

 田母神氏は講演に先立つ記者会見でも同様の発言をし「『ぶん殴る』とは具体的には何か」と質問されると「自衛隊を使って攻撃してでもやるぞという姿勢を出さないと、北朝鮮は動かない」などと答えた。

 拉致被害者家族会の増元照明事務局長らとのパネルディスカッションでは「よその国の軍と同様に自衛隊が動けていたら、工作船を沈めることができ、拉致被害は相当少なかったと思う」と述べた。

 講演は愛知県岡崎市の市民団体が主催し、約250人が参加した》=共同=


 いやー、退役したら、いよいよブレーキが壊れたようだ。ほんとにこの男が航空幕僚長だったのだろうか。部隊司令でもこんなノー天気なことは言わない。軍事センスはほぼゼロというしかない。


 家族会が分化しつつあるのではないかと気になる。一部の政治勢力と連動した活動が目立つからだ。名古屋の講演会などもその一例ではないか。もとより、家族会の会員が個人で活動するのは自由である。だが、会全体の信用を失墜させるような言動は慎むべきだろう。田母神などの甘言に踊らされてはならない。

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